グリップ交換で、アイアンショットでの引っかけを解消できるかも?!
ドライバーと異なるアイアンの特性とは。
当たり前のことではありますが、同じクラブと言っても「ドライバー(ウッド)」と「アイアン」では機能的な特性が大きく異なります。
ゆえに、覚えておいていただきたいのは、ウッドとアイアンで「シャフト」や「グリップ」は異なるものを使用するのも有りということ。
もともとクラブ機能上の特性が異なるので、その特性に応じた、シャフトやグリップを装着するのは、論理的な方法なんですね。
クラブの特性だけを考えてみましょう。
ドライバー(ウッド)は、クラブヘッドが返りにくく、右方向へのミス(プッシュアウトなど)が出やすい傾向があります。
対して、アイアンの場合には、ライ角度がウッドよりも立っており、クラブヘッドが返りやすい構造となっています。それゆえに、左方向へのミス(引っかけ)が出やすい・・そんな特性があるのです。
グリップ交換でアイアンの左方向へのミスを減らす。
ショットのミスは、もちろんスイング上の課題によって生じるものが大半です。しかし、それらミスショットを出にくくするための方法は、技術的な課題解決の他にいくつか方法は存在しているものなんですね。
例えば、アイアンショットで左方向へのミス(主に引っかけ)が度々出てしまう人の場合、ちょっとしたクラブへの工夫で改善される場合があります。それが「グリップ交換」です。
たかがグリップと侮るなかれ。近年、グリップの機能性も多様化しています。
状況に応じた適切なグリップを活用することによって、スイングが大きく改善されるようなケースも少なからず存在しているのです。
グリップを構成する4要素。
グリップの特性を示す代表的な要素には、「ラインの有無」「コードの有無」「テーパー」「太さ」の4種類があります。
ラインとは、安定したグリップ位置を確保しやすいくするために、グリップ断面形状に山形を設けることを意味しています。ラインが無いグリップは、断面形状が円形となっています。
コードグリップとは、グリップの中にタコ糸のようなコードが埋め込まれているものを言います。グリップ全体的にコードが入っている「フルコード」から、左手で握る部分のみにコードが入っている「ハーフコード」などの種類があります。
テーパーとは、グリップの手元側と先端側で太さが変わっている(角度がある)ことを意味しています。テーパーがキツイグリップとは、先端が細くなっているグリップのことを示しています。
太さは、グリップそのものの厚みが異なるものもあれば、グリップ下地の厚みによって調整するものもあります。
アイアンショットの左へのミスを軽減させる要素
アイアンショットの左へのミスを出にくくするためには、「テーパーが無い(少ない)、太めのグリップ」にするのが効果的な対処方法となります。
基本的にテーパーがあるほど、右手でクラブを返しやすくなるもの。また、同様に細いグリップほど、右手を使いやすくなります。
左へのミスは、右手を過剰に使いすぎる(クラブヘッドを右手で返す動きをしすぎる)ことがひとつの要因となります。テーパーの無い、太めのグリップとすることで、右手の過剰な動きを防ぐことができ、その結果左への引っかけミスが削減できることに繋がるのです。
アイアンだけのグリップ交換でOK。
最初にお話ししていますが、アイアンの左へのミスを少なくする目的でグリップ交換をする時に、注意しておきたいのが、「アイアンだけをグリップ交換する」ということです。
基本的に、ウッドとアイアンではクラブ特性が大きく異なります。
どちらかというと右方向へのミスが生じやすいウッドの場合、右手を活用しやすい「テーパーのあるグリップ」が効果的なことが多いもの。
ゆえに、ドライバーまで一緒にアイアンと同じグリップに交換してしまうことは、逆効果となる場合があるのです。ご注意を。