ライバルが今話題のニュードライバーを購入して、飛距離が大幅にアップした。ならば俺もと思い切って同じクラブを買ってはみたが、全然飛ばないし、ボールも曲がってしまう、といった経験を持つゴルファーも少なくないですよね。

同じクラブが誰にでも適しているわけではないのは当然のことなんです。それでも、評判の高いクラブとなると、「ひょっとしたら……」と使ってみたくなるもの。でも、そうやって評判に振り回されてしまうのは、実は自分に合ったクラブ選びを理解していないからなのです。

と言っても、「自分に合ったクラブ選び」は、あなたが考えるほど難しいことではありません。
自分にとって「振りやすい」と感じるクラブこそが、あなたに合ったクラブなのです。あなたの感覚をもっと信じていいのです。

例えば、パッティングでは「あのくらいの距離を打とう」と思えば、大体カップの近くまでボールを寄せられるでしょう。誰しもそのくらいのデリケートなフィーリングは持ち合わせているのです。
自分の感覚というセンサーを信じて、振りやすいクラブを見つけることは案外容易いことです。

この記事では、他者の評価や評判に振り回されないで、「自分に最適なクラブを選ぶたった3つのポイント」を紹介していきます。

 

【ポイント1】ファーストインプレッションを軽視するな!

Smiling golfer choosing golf club, close-up

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振りやすいクラブを見つけるためには、クラブの第一印象が大事です。

ゴルフショップに行けば、数多くのクラブが陳列されています。話題のニュークラブもあれば、人気の定番クラブもあります。しかし、そのような目立つクラブばかりでなく、全体を見るべきです。その中には、「あっ、このクラブはいい顔つきをしてるな」なんて思うクラブが数本あるはずです。

クラブのどんなところに好感を覚えるかは、人それぞれです。「ヘッドの形状がいい」、「クラブの座りがいい」あるいは「カラーがかっこいい」など、その1本に魅かれる要因は個人個人で違います。いわゆる好みが出ますよね。

少しでも不安を抱いたままクラブを入手しても、その不安が振りやすさを妨げてしまうことになります。
とても感覚的で、人それぞれ感性で違う部分だからこそ、第一印象は重要なポイントになるのです。

【ポイント2】その場で振りやすさを確認しよう!

ゴルフ

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大型ゴルフショップなら試打コーナーがあるので、実際にボールを打ってみることがベストですね。しかし試打コーナーがないゴルフショップもあるので、そのときはその場でまず振ってみましょう。これは、ヘッドとシャフトのマッチングを感じることが目的です。

いくらクラブヘッドが好みであっても、そのヘッドの機能を生かすようなバランスのとれたシャフトでなければ意味はありません。ですから、まずはワッグルしてしみましょう。それだけでもスイングウェイトとシャフトフレックスは感じ取れるはずです。

そして次は素振りです。あなたのスイングの中でベストスイング、それは素振りです。これは上級者でもビギナーでも共通です。

誰でも素振りは伸び伸びとして、スムーズなスイングができます。ボールを打たないので、クラブフェースの向きを気にしなくてもいいし、当てようという意識もないから、気持ちよくスイングできるからです。振りやすさは、良いスイングで確認しなくてはいけないのです。

ボールを打つとなると、どうしても「真っ直ぐ飛ばしたい」というような雑念が入り、振りやすさを実感しにくくなってしまうのです。最近のクラブは軽量化が進められる傾向があるので、スイング中もクラブヘッドの重みが感じられるように意識してスイングしてみましょう。

【ポイント3】ボールが捕まりやすいクラブはここをチェック!

2006 Weetabix Women

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「ボールを捕まえる」という表現を理解できるのは、ハンデ18以下の中級者レベル以上のゴルファーではないでしょうか?スイング中のクラブフェースの向きは、当然ながらクラブの動きにともなって変わります。

アドレス時には飛球方向を向いていたものが、バックスイングの始動とともに徐々に正面を向いて上がっていきます。グリップが腰の辺りにきたところで完全に正面を向くのが正しいスイングプレーンです。

そのままトップスイングからダウンスイングに移行すれば、「フェースの返り」が正しく行われ、スクエアな状態でボールをヒットできます。この動きが「ボールが捕まっている」という表現です。

プロゴルファーや上級者は、当然のことながら、この動きができています。常にフェース(リスト)を返して、ボールを打つことができ、球筋も安定しています。しかし、中級者以下のレベルのゴルファーでは、リストの返しがいつも一定ではないので、クラブの動きも不安定になっています。

クラブフェースの返しが遅くて、フェースが開いたままインパクトを迎えると、スライスやプッシュアウトになり、右へ飛び出す球筋になります。反対にフェースの戻りが早過ぎると、フェースが被った状態でボールをヒットするわけですから、引っ掛けやフックボールという球筋になってしまうのです。

最近では、クラブフェースがターンしやすい設計にして、フェースが開いてスライスがでてしまうゴルファーでも真っ直ぐに近いボールが打てるクラブが多くなっています。いわゆる「捕まりやすいクラブ」です。そのようなクラブには共通した設計が見られるので、スライサーは、そのあたりをチェックしてクラブ選びをする必要があります。

【おまけ:上級者向け】

重心深度の深いクラブはボールが上がりやすい!

golfer pointing at the place for an inscription

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上級者であれば、重心もチェックしていきましょう。
重心深度が深く、ソールに近い位置に重心があるクラブはオススメです。外見から判断することは難しいのですが、ソール後方にウェイトを置いてあるようなクラブは、ほぼ間違いなくこれに当てはまります。

アイアンクラブの場合も重心は重要です。グースネックの強いアイアンは重心が後方に下がっており、フェース面との距離が長くなるため、フェース面が上を向こうという動きが生まれるのです。

ドライバーでもアイアンでも、重心が深くなるとボールが上がりやすくなります。
ソールの後方部分のほうが重くなっているために、その部分が下がり、ダイナミックロフト(設計数字上のロフトではなく、インパクト時のロフト)が大きくなってくるからボールは上がるのです。

また、重心が深いほどスイートエリアが広がるので、ミスヒットしてもボールのブレが少なくなってくるという特徴もあります。

テーブルにクラブを置いて重心アングルを見てみよう

次にボールが捕まりやすいかどうかをどこでチェックするのかというと、重心アングルです。この重心アングルは、クラブのシャフトをテーブルなどの上に置いて、クラブヘッドの動きを見てみると分かります。

クラブヘッド内の重心は重力によって、シャフトの真下方向へ移動したがる性質があります。最近の大型ヘッドのドライバーなどは、重心がヘッドの後方にあって、この重心がシャフトの下へ移動しようとすると、当然クラブフェースは上を向くようになっています。

クラブヘッド自身が回転して、フェースが上を向こうとする力は、クラブフェースが左に向こうとする力であって、この力が強いクラブほどヘッドが返りやすくなって、ボールも捕まりやすいということになります。

しかし、クラブの設計を考えないで、いつも通りのスイングでトップを迎えれば、クラブフェースはオープンのままの状態になって、クラブ自体の持っている重心アングルしかスイングに生かされません。

一般的な重心アングルは22~23度です。トップスイングでのスクエアなフェースの向きは45前後ですので、少なくとも23~25度前後は自分のスイングで作っていかなくてはいけません。

つまり、自分の体に感じる筋肉の張りや窮屈さを実感しながら、トップでのフェースの向きを45度前後にすることで、初めてよりクラブの重心アングルを生かし、捕まりやすいクラブを有効に使えるのです。

最後はちょっと難しい話になってしまったかと思いますが、新しいクラブの購入を考えている人の参考になれば幸いです。

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