都心は大雪!でも世界ではスノーゴルフが流行!
暖冬と言われた日本列島ですが、昨日ついに首都圏でも積雪を記録しました。
そんな雪はゴルファーにとっては天敵。長年ゴルフをやっている人なら、予定していたラウンドが雪でキャンセルになった経験がある人も多いでしょう。また、東北・北陸の雪国に住むゴルファーにとっては、冬はゴルフ場がクローズするために、全くゴルフができない人も…。
しかし、今、世界ではそんな雪を利用して「スノーゴルフ」「アイスゴルフ」がエクストリームスポーツとして注目を集めています。
カップは通常の3倍の大きさ!
「雪の上で、どうやってゴルフをするの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、基本的なルールはゴルフと同じ。雪山や氷の上に9ホールのゴルフコースを作り、通常のゴルフクラブを持って、ゴルフボール(主にカラーボール)を打ちます。
ただ、少し違うのがカップの大きさです。カップは約3倍の大きさに設定しています。そして、バンカーの代わりには「パウダースノースポット」を用意しているコースが多いようです。
マイナス30度でも開催!
スノーゴルフの歴史はまだ浅く、1999年にグリーンランド・ウーマナックで開催された「ワールドアイスゴルフチャンピオンシップ」によって、世界的な注目を集めることになりました。
このウーマナックは北極海に面する都市でもあり、開催当日の気温は氷点下30度。この大会にはヨーロッパ全土から約20名が参加し、2日間にわたって36ホールのストロークプレーを行いました。
ちなみに、第1回大会の優勝者は英国出身のピーター・マスターズ。表彰式では、全英オープンのクラレット・ジャグ(優勝者に贈られるトロフィー。原形はワイングラス)のオマージュとして、氷のグラスで祝杯を挙げました。その後も、このウーマナックが「スノーゴルフの聖地」となり、2005年まで開催していました。
そんなスノーゴルフは、意外にもゴルファーではなくエクストリームスポーツ愛好家に人気となり、ヨーロッパだけでなく、米国、南米へと広がりました。
特に南米チリのスキーリゾート「ラ・パルバ」では、海抜2700mの山地で「シーバス・スノーゴルフ」が毎年開催されるようになり、カナダ、米国、中南米諸国から多くのエクストリームスポーツ愛好家が参加しています。また、米国では雪の上でテニスボールを、ゴルフクラブで打ちながらプレーする新しいスノーゴルフも誕生しています。
日本でも北海道・東北では、11月から4月までクローズしているゴルフ場もあります。そんなクローズ期間だけでも「スノーゴルフ」をすることで、新しいゴルファーが誕生するかも!?