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サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等

第4回サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント開催

2015年度LPGAツアー第18戦「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」が、7月17(金)から19日(日)の3日間、行われました。

【試合結果】
優勝:前田陽子(まえだ ようこ)
スコア:通算 -8 (1R:71 2R:69 3R:68)

選手紹介:1984年11月26日生まれの30歳・徳島県出身・A型。2008年、5度目の挑戦でプロテストに合格。以降レギュラーツアーに定着できず、地元徳島でアルバイトを続けながらツアー出場を目指した苦労人。2013年のファイナルQTで12位となり、2014年シーズンの出場権を得ると、翌年には悲願のツアー初優勝を飾る。七段の腕を持つ書道で培った精神力が、集中力と粘り強さをもたらす。

今大会の見所(ハイライト)

大型で非常に強い台風11号の影響で、開催が心配されつつも、17日(金)幕を開けました。

過酷な前半戦を闘ってきた強者も、この2週間のオープンウィークは、後半戦に向けてトレーニングや練習に、余念がなかったようです。
11月末までの長丁場となる、ツアー後半戦の幕開けを幸先よくスタートが切れるか、見どころとなった1戦です。

1日目は雨が降ったり止んだりの不安定な天候の上、午後は風の影響が厳しいコンディションとなり、各選手スコアが思うように伸びません。

2日目、前日からの強風の中、最近の2試合で優勝争いを演じつつも、連続2位と惜敗を咬む李知姫(イ・チヒ)が、7アンダーで首位に立ちます。
風の読みが難しく、なかなかスコアが伸ばせない中でも、確実にパットを決めてくるあたり、さすがベテランの貫録と、優勝への気迫が感じられます。
3度目の正直で、優勝に向かって独走を貫く結果となるか。

首位と1打差の単独2位には、葭葉ルミ(よしば るみ)が続きます。
終始落ち着いたプレーで、ショットの良さが光り、この日6アンダーとして、李知姫にくらいつきます。
前週参戦した全米女子オープンでの経験が、大きな成果となってラウンドに活き、念願の初優勝が見えてきそうな、見事なプレーでした。

そして、今季が本格的なツアー参戦となる堀琴音(ほり ことね)は、3位タイの好位置につけました。積極的に、迷いなく攻めていくプレーに、3日目の行方が期待されます。

3日目、今大会ホステスプロのひとり、原江里菜(はら えりな)が7年ぶり2勝目を目指して猛チャージをかけてきます。パットが面白いようによく決まったこの日、バーディの量産でスコアを7つ伸ばして65で終え、21位タイから2位タイへ大躍進。
ホステスプロの意地を見せつけます。

ショットは安定していたものの、パッティングに苦戦した李知姫は、2バーディ2ボギーとスコアを思うように伸ばせず、3試合連続2位で終えました。

現在、賞金ランク1位のイ・ボミは、気が付けば7アンダーの2位タイへ名を連ねます。最終18番はバーディを決めて笑顔で締めくくり、後半戦のリスタートでも勝負強さを見せました。

5位タイで終えた、飯島茜(いいじま あかね)、菊地絵理香(きくち えりか)は最終日追い上げを見せますが、一歩及ばず。しかし、アプローチやパッティングが冴え、魅せるゴルフで楽しませてくれました。

前日、ノーボギーのプレーで3位タイにつけていた前田陽子は、信条とする粘りのゴルフが功を奏します。冷静に一定のリズムを保ち、自身のプレーに徹した展開で李知姫を逆転、今季初優勝を掴み取りました。

2週間のオープンウィークは、ほとんど練習をしない完全休養にあてた前田。
心のリフレッシュが等身大のプレーに繋がり、優勝へと導く結果になったのではないでしょうか。

格上選手との練習ラウンドの経験が、ひと回り成長した姿に

2日目には強風で各選手スコアを伸ばせない中、22歳の葭葉ルミが66と、この日のベストスコアをマークして、首位と1打差の単独2位へジャンプアップします。

海外メジャー初参戦となった前週の「全米女子オープン」では、堂々の14位でフィニッシュ。
練習ラウンドでは偶然にも、名手として名高いローラ・デービスとカリー・ウェブとの同組となり、経験の違いと技術の高さに刺激を受けたのだそう。
間近で見るベテランの技、特にバンカーショットに衝撃を受けた。自分は出せなかったのに、カリー・ウェブはいとも簡単に出した―。
練習ラウンド後、このイメージを思い描きながら、重点的にバンカー練習をした結果が、今大会に活きました。

最終日こそ3オーバーとして、9位タイでフィニッシュとなったものの、この貴重な経験をこなして積み上げていけば、悲願のレギュラーツアー初優勝も遠くないのでは。

女性を虜にする“限定”イベント

オシャレ女子に人気のサマンサタバサ。
今大会は連日、競技終了後にスペシャルイベントが開催され、人気モデルやアーティストなどが出演し、華やかな雰囲気の中で行われました。
また、“女性限定”のレッスンや試打会、観戦エリアの設置など、女性への配慮があることも、他の大会とひと味違うところですね。

女性がトーナメント観戦に行くキッカケは、試合観戦がメインの男性に誘われて、という人も多い中、ファッションに高感度な女性ギャラリーが見込めることも、この大会の特徴といえそうです。

次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点

大会名称:センチュリー21レディスゴルフトーナメント【2015】
日程:2015年7月24日(金)~7月26日(日)
会場:伊豆大仁カントリークラブ(静岡県)/6,531Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥60,000,000

次回、センチュリー21レディスゴルフトーナメントの会場となる伊豆大仁カントリークラブは、広々としたフェアウェイと、自然の地形を活かしたリゾートコース。
予選のカットラインを、アンダーパーにするためのコースセッティングが行われるそうなので、少しの不調や、リズムが崩れたりすれば、即スコアに影響が出て予選カットとなりかねません。
特に昨年、難易度が最も高かった14番は、今年も注目の難しいホールとなりそうです。

プロならではの、ハイレベルな戦いが期待できる1戦。
現在の予報では、30℃を越える真夏日となる予想。選手は3日間、一瞬たりとも気が抜けない、タフな大会になりそうです。

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