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NOBUTA GROUP マスターズGCレディース【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等

第13回NOBUTA GROUP マスターズGCレディース

2015年度LPGAツアー第32戦「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
が、10月22日(木)から10月25日(日)の4日間、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で行われました。

【試合結果】
優勝:李知姫(イ・チヒ)

スコア:通算 -9 (1R:71 2R:67 3R:69 4R:72)

選手紹介:1979年2月12日生まれの36歳・韓国出身・B型。1997年、韓国女子プロゴルフ協会入り。2000年、大学4年時に日本のプロテストに一発合格すると、翌年には日本ツアー初優勝。2003年には年間4勝を挙げて、賞金ランキング2位。2004年に極度の不振に陥るが、翌2005年には復調の兆しを見せる。2006年には3勝、さらに2008年も2勝して賞金ランキング2位で終え、完全復活を印象づけた。今季は3週連続2位など、優勝争いに絡んで魅せてくれた。親日家としても有名。

 

今大会の見所(ハイライト)

昨年大会後からコースに改良が加えられ、難度が高くなったコースで、どのように攻めていくか。ホームコースでホステスプロとして戦うイ・ボミは、年間獲得賞金額2億円に王手をかけられるか。そして賞金ランクの行方はどうなるか、熾烈な戦い必須の4日間が幕を開けます。

1日目。まず首位に立ったのは、前週休養してリセットし、この大会への準備にかけた原江里菜(はら えりな)。今季7年ぶりの優勝を果たし、2勝目に弾みをつけたい終盤戦で進化を見せます。

 

2日目。この日のプレーが終盤に近づくと、通算6アンダーまで伸ばして首位タイに立った選手がなんと7名。
2週連続優勝を狙うテレサ・ルー、森田理香子(もりた りかこ)、成田美寿々(なりた みすず)、ツアールーキーの大西葵(おおにし あおい)、同じく堀琴音(ほり ことね)、黄アルム(ファン・アルム)、李知姫(イ・チヒ)が並びます。

2ラウンド終了時点で、「7名が首位タイ」に並んだ大混戦。3日間大会、4日間大会を通じて、1988年のツアー制度施行以来、初のことだそうです。
いかに本大会に向けての調整に余念がなく、勝利への意気込みが強いかが窺い知れます。

 

3日目。通算2オーバーまでの55名が決勝ラウンドに進出。
1日目から好調なプレーで上位争いに加わる大西が、良い緊張感を持続して通算8アンダーの2位タイ。今季は27回もの予選落ちを経験、最高位でも45位タイと、パットの不調に苛まれるも、強い気持ちで挑む心意気が結果を生み出したといえるでしょうか。

この日まで3日間、首位と1打差をキープする、ホステスプロのイ・ボミ。
いつもなら、どんなパッティングもまるでラインが引かれているかのように、読み切ってさらりと入れてしまいますが、狙いすぎたのか珍しく17番、18番で連続ボギー。
連戦の疲れが抜けきらない印象が残ります。

 

アイアンが好調な李知姫は、前日から首位を守り、今季2勝目への執念を見せます。いつも表情が変わらず落ち着いたプレーで、1番から4連続バーディとこの日も好発進。堅実なプレーで首位を守り切り、最終日を迎えます。

風速6メートルを超える強風に悩まされる4日目。我慢が強いられる日となります。

自身初となる最終日最終組で回る大西は、この日パッティングに苦しみます。1バーディ、6ボギーとスコアを落として、通算3アンダーの7位タイでフィニッシュしますが、本大会1日目から盛り上げて、フレッシュな印象を植え付けてくれました。
次週は予選会からとなりますが、また熱い戦いを繰り広げてくれることを期待しています。

前週につづき、好調さを保つ森田は、ショット・パッティングにおいても調子が上向いている様子。この日は1番のダブルボギー発進から我慢のプレーとなりますが、通算5アンダー、3位タイでフィニッシュとなりました。
賞金ランクも26位から20位に上がり、残す大会でのプレーが楽しみです。

 

最終組で回ったホステスプロ、イ・ボミはこの日3ボギーとスコアを落としてしまいます。通算5アンダーの3位タイ。本大会での年間獲得賞金額2億円達成はなりませんでしたが、着実に積み上げて、目標達成まで1,000万円余り。あと一息というところまで近づきます。

3日目まで一歩一歩順位を上げてきた渡邉彩香(わたなべ あやか)は、前日の16位タイからこの日スコアを3つ伸ばして、通算5アンダーの3位タイへジャンプアップ。
強風時の対応力が功を奏し、4日間安定したプレーを展開しました。

この日6バーディ、1ボギーと、快調にスコアを伸ばしてきたアン・ソンジュは、李知姫にプレッシャーをかけ続けて迎えた17番。ティーショットがグリーンをダイレクトにオーバーする、痛恨のミスショット。これで流れを止めてダブルボギーを叩きます。
つづく18番もチャンスにつけられず、8アンダーの2位で終わります。

 

10年をかけてスイングを改良してきた、ベテラン李知姫。その改良点が今季から実りつつ、コーチからチェックと修正を受けて、本大会に臨みます。
18ホールすべてを目の前の1打に集中し、静かに闘志たぎる4日間を終えて、今季2勝目、通算19勝目を飾ります。まさに、ゴルフは1日にしてならず。
この結果で、賞金ランクは一気に3位まで躍進しました。

 

次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点

大会名称:樋口久子 Pontaレディス【2015】
日程:2015年10月30日(金)~11月1日(日)
会場:武蔵丘ゴルフコース(埼玉県) / 6,605Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥70,000,000

次週は、「樋口久子 Pontaレディス」(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が開催されます。

舞台となる埼玉県飯能市の武蔵丘ゴルフコースは、自然の地形が活かされ、緩やかな起伏が盛り込まれた林間コース。全体的にフェアウェイの幅は広めで開放的、しかし雄大な自然林と豊かに水をたたえた池の配置が、戦略性を高めている。
タイガー・ウッズが日本で初めてプレーしたコースとしても有名。

17番は、2打目が左足下がりとなる、池越えの名物ホール。15番、パー3からの上がり4ホールでは、手堅く守り、どこまで攻め抜けるかがキー。
過去、幾多の名勝負が展開されたチャンピオンコースで、最終日にはドラマが誕生するかもしれません。

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