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女子ゴルフ界の稀勢の里は誰?女子ゴルフ人気がさらに盛り上がるには

今年の3月場所、横綱として初めて迎えた稀勢の里は中盤まで圧倒的な強さで白星を重ねてきました。

12連勝と横綱初優勝が見えた13日目、日馬富士との一番で左肩を負傷。休場の可能性までありましたが、14日目痛みを押して出場したものの鶴竜にあっさり寄り切られ1敗。照ノ富士に逆転を許します。

千秋楽は左肩が内出血で黒ずんでいたほどでしたが、本割で照ノ富士を破り1敗同士で並び、優勝決定戦へ。土俵際に押し込まれましたが、小手投げで逆転優勝を決め、日本中が騒然となりました。

日本相撲協会の大幅な黒字も稀勢の里人気

日本相撲協会によると、この3月まで平成28年度の決算は約6億4000万円の黒字でした。実に1年間の本場所90日のうち、88日で大入り満員を記録しました。まさに、若貴時代に並ぶ、あるいは今後も含めるとそれ以上の人気となるでしょう。

まさに、その人気の原因は稀勢の里VS白鵬を中心とするモンゴル勢の戦いにありました。特に昨年、平成28年は年間6場所の内、稀勢の里は4度も準優勝しています。それも3場所で綱取りがかかっており、その内1場所でも優勝していれば横綱になれていました。

ファンは日本人横綱の誕生を今か今かと待っていたのに、最後の最後で勝てない稀勢の里に対し、期待とあきらめの複雑な気持ちを持っていたのです。従って、今年の初場所でやっと優勝を遂げ、横綱昇進、3月場所の逆転優勝は、まさに盛り上がるべくして盛り上がったのです。

これまで稀勢の里は平成23年の9月場所から28年の11月場所で実に12回準優勝となっています。この12回の優勝者は、白鵬8回、日馬富士2回、鶴竜と照ノ富士が1回づつとなっています。

そうです、12回ともモンゴル勢が稀勢の里の優勝を阻んでいたのです。まさに、現在の相撲人気は稀勢の里VSモンゴル勢の背景があったからなのです。

女子ゴルフに稀勢の里は?

モンゴル勢と戦ってきた稀勢の里のストーリーが今の相撲人気を起こしていました。さて、こうして見ると、日本女子ゴルフ界と背景が似ていませんか?そうです。韓国勢が席巻する中、日本人女子ゴルファーに稀勢の里はいるでしょうか?

例えば、昨年優勝2回を遂げ、賞金ランキング5位に入った鈴木愛を見てみましょう。昨年、優勝以外に鈴木は5位以内に8回入っています。

その8回の優勝者はイ・ボミが3回、テレサ・ルーが2回、全美貞1回でした。そんな風に調べてみると、稀勢の里候補がいました。

笠りつ子こそ、女子ゴルフ界の稀勢の里

昨年の賞金ランキングでイ・ボミ、申ジエに続いて3位に入った笠りつ子こそ、まさにそんな存在でした。

笠は昨年2勝していますが、他に2位が5試合ありました。この5試合の優勝者にはイ・ボミ、全美貞が1回づつありました。さらに、3位になった2試合の優勝者はキム・ハヌルと李知姫です。

さらに、5位以内の試合は11回あり、その内の優勝者は7回が韓国勢だったのです。まさに、笠にとって昨年は韓国勢との戦いだったと言ってもいいほどでした。

ストップ、イ・ボミの一番手こそ笠

笠自身も「日本の賞金女王は日本人が獲らないと」と公言しています。イ・ボミの3連覇を阻むのは同じ韓国勢もチャンスはありますが、もちろん笠にもその賞金女王争いに加わって欲しいものです。

 

むろん、相撲では強い白鵬にも拍手が起こり、その白鵬を倒す稀勢の里にも大きな声援が湧きました。白鵬=イ・ボミ、稀勢の里=笠りつ子、との対戦はワクワクしませんか。

他にも、日馬富士、鶴竜、照ノ富士がいる相撲界のように、ゴルフ界には申ジエ、全美貞、キム・ハヌルもいます。彼女たちの真摯な戦いこそが、日本女子ゴルフ界のさらなる起爆力となるでしょう。

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