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あなたはそれでもバックティーでまわりたい?~ゴルフでの性格が表れるティ-グラウンドの選択~

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普段のゴルフで、あなたはいつも「どこから」プレーしていますか?

この「どこから」とは、ティーグラウンドのことです。ゴルフ場によって異なりますが、バックティー(青ティー)、レギュラーティー(白ティー)、ゴールドティー(黄ティー)、レディースティー(赤ティー)の4か所を設置しているゴルフコースがほとんどだと思います。

これにプロや、競技選手が使用するフルバックティー(黒ティー)なるものや、ビギナーティー(ピンクティー)と呼ばれるようなティーグラウンドを設置しているゴルフ場もありますね。また、フロントティーという呼び名もあり、その名称はまちまちです。

おおよその使い方としては、男性はレギュラーティーから、女性はレディースティーからプレーするケースがほとんどになります。これに65もしくは70歳以上になるとシニアティー(ゴールドティー)を使用するというのが一般的なティーグラウンドの選択でしょう。

そしてここで登場するのがバックティーです。

バックティーはその名の通り、一番後方にあるティーグラウンドになりますので、そのコースで最も距離があり、難易度が高く、いわゆる上級者がプレーするティーの位置になります。

プレーできる基準はコース次第ですが、そのコースのメンバーのみが使用可能であったり、自分や同伴者の合計ハンデキャップを申し出て、マスター室に許可を貰うスタイルであったりします。また、あまり厳しい基準がないコースは、めんどうな申請はなく、スタッフに言うだけで大丈夫の場合も。

本来ティーグラウンドは月例などの競技以外、自分自身で選択できるものですから、どこからプレーしてもルール上構いません。女性でもレギュラーティーでプレーされている方がいらっしゃいますし、年齢を重ねてもレギュラーティーからプレーしている方もたくさんいらっしゃいます。

しかし、ある程度、自分の実力に合ったティーグラウンドを選ぶという前提の上であり、同伴プレーヤーや、後ろの組のプレーヤーの迷惑になってはいけません。ですから、最もそのコースで難しい「バックティー」にはコースごとにプレー基準を設けていることが多いのです。

しかし、ゴルファーの中には身の丈に合わない選択をする方が少なからずいらっしゃいます。ゴルフ場が認めていないのに勝手にバックティーを使用するプレーヤーや、申請していても明らかに実力に疑問符が付くケースです。

例えば、ティーショットはチョロ、池、OBは当たり前、距離が出ていても隣のホールなどなど。こんなゴルフを見せられたら、進行ばかりでなく、プレーヤーのマナーも気になってしまいます。バンカーの均し方や、グリーン上のパターが遅いなど、何もかもにダメ出しをしたくなってしまいます。

それもこれも、バックティーからプレーしているからこそ目につくと言えるでしょう。「バックティーからプレーする資格があるの?」とプレーヤー同士でトラブルに発展することも。

そもそもバックティーでプレーしていなければ、こんな事態にはなりません。(※もちろんプレーヤーとしての最低限のマナーを守っているとして)

なぜ、こうしたゴルファーはバックティーからプレーがしたいのでしょうか?その心理を探るとともに、プレーヤーに合ったティーグラウンドの選び方を考えてみたいと思います。

もし、少しでもチクリとくるものがあったら、見直してみてはいかがでしょうか?

なぜバックティーからプレーしたいのか?

Porsche European Open - Previews

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まずは、実際にバックティーからプレーしている方に確認をしてみました。

メンバーさんや、ローハンデ(シングル)のプレーヤーの方を除く、「ちょっとバックティーからプレーするには無理があるのでは…」というプレーヤーの方に「なぜバックティーからプレーするのですか?」という質問をしてみると、このような答えが返ってきます。

「自分はドライバーが300ヤード飛ぶから、レギュラーティーからはつまらないんだよね。」

「レギュラーティーからだと、セカンドショットの距離が短くなりすぎるからアイアンの距離が合わなくなっちゃう。」

「せっかくゴルフするんだから、長い方が楽しいじゃん。」

「自分は、レギュラーティーから打っても、バックティーから打ってもスコアが変わらないから。」

というものです。

基本的に自分のゴルフに自信のある方が多いことは想像がつくと思いますが、実際300ヤードのドライバーショットは18ホール中、一度もお見かけすることはありません。また、セカンドショットの距離が合わないからとおっしゃっている方は、バックティーからも距離は合っていません。

そして、「長い方が楽しい」と言いながらも、セカンドショットが届かず、スコアが乱れ、イライラされているのを見ていると、「レギュラーティーから楽しくラウンドして、良いスコアであがってくる方がかっこいいのに」と思うのです。

バックティーからプレーする方に対して、一般のアマチュアプレーヤーから羨望のまなざしが向けられることはありますよね。しかし「バックティーからまわっているカッコイイ俺。」感が出ているプレーヤーを見つけてしまうと、それは残念でしかないのです。

言い訳がましく「今日は調子が悪い」という方がいますが、そんな方は、たぶん毎回調子が悪いはずです。しかし、30回に1回ぐらいロングドライブを放つと、それがその方の基準になってしまって、「俺は飛距離が出るから、バックティーからまわった方がいいな。」となってしまいます。

これはつまり「勘違いゴルファー」です。周りから、そのような冷ややかな目で見られているにも関わらず、バックティーからプレーすることに優越感を覚え、当たり前のようにバックティーを選択します。

ゴルフは本来、上手い下手に関わらず、誰でも楽しめるものですし、また、自分の実力を他人に避難されるものでもありません。

しかし身の丈に合わない“バックティー”を選択すると、厳しい目を向けられることは避けられないのです。それでもあなたはバックティーからプレーしたいですか?考えてみてください。

ティーグラウンドのこだわりを捨てよう

Travelers Championship - Round One

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ゴルファーの中にはティーグラウンドの分類をこのように考えている方がいます。

バックティー ⇒ 上級者(シングル)、メンバーさん、飛距離が出る人
レギュラーティー ⇒ 普通の男性ゴルファー
ゴールドティー ⇒ 年配者
レディースティー ⇒ 女性のみ

まず、この考えを改めましょう。「自分は普通のゴルファーよりも飛ぶ!」という思い込みが、バックティーでプレーしたくなるのですから。バックティーはシングルさんやメンバーさんがプレーするティーではありますが、ただ飛ぶだけではバックティー資格者とは言えないのです。

また、そもそも疑問なのが、初心者でも男性であればレギュラーティーからプレーすることです。ボールもまともに前に飛ばないのに、レギュラーティーからプレーしても前に進むはずもありません。これも「男性はレギュラーティーから」という思い込みからくる問題です。

例えばゴールドティーや、レディースティーからプレーしてみてはいかがでしょう。短い距離は初心者にはプレッシャーが少なくなりますので、初めてでも気軽に楽しんでゴルフをすることができます。

また、逆に女性がレギュラーティーからプレーすることに怪訝な顔をする方がいらっしゃいますが、それこそ普通のゴルファーよりもお上手な女性プレーヤーは沢山いらっしゃいます。「女性はレディースティーじゃないの?」という思い込みが、女性のティーグラウンドの選択を狭めているのです。

ただし、バックティーの選択と同じように女性の方も、周囲が苦笑するような選択をするべきではないことは、忘れてはいけませんよ。

戦略を楽しめるティーグラウンドを選ぼう

Golfbreaks.com PGA Fourball Championship - West Regional Qualifier

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ここで、恥ずかしながら自分自身のケースをご紹介したいと思います。

私は女性ですが、長くレギュラーティーでプレーしていました。ドライバーの飛距離が男性とあまり変わりなかったことと、キャディの経験からファストプレイ(進行)にも自信がありましたので、レギュラーティーからプレーすることは自分にとって当然でした。

つまり、自分は「身の丈に合ったティーグラウンドを選んでいる」と思い込んでいたのです。

しかしあるティーチングプロから「セカンドショットで戦略が立てられないようなら、レギュラーティーからプレーするべきじゃない」と言われました。

どういうことかというと、ティーショットの飛距離は男性とあまり大差なくても、アイアンの飛距離には2番手ほどの差が生じます。残り160ヤードは男性にとってアイアンの距離だと思いますが、私にとってはユーティリティーを選択しなければならなくなるのです。もしそれ以上の距離が残ってしまったら、選択の余地なくフェアウェイウッドです。

実際の結果としてはいつも、上手くいけばグリーンオン、もしくはグリーン近くまでボールが届くだけの違いしかありません。つまり、セカンドショットで「残り距離と風や高低差など、コースの状況を考えてゴルフクラブを選択する」というコースマネジメントがほとんどできていない状態でした。

そして、「自己満足でいいならそれで構わないけど、ゴルフはいつまでたっても上達しないよ。」と言われ、大変ショックを受けました。自分も前述のバックティーを選びたがる「勘違いゴルファー」と何ら変わりはなかったのです。

「そこそこ飛距離も出るし、男性と同じレギュラーティーでプレーしてもいい勝負ができる」ことが自分の自慢になってしまっていたことに気付かされました。

アドバイスを受けて以降、レディースティーからプレーすることにしました。やはりセカンドショットの距離が短くなり、今までに使ったことのないアイアンを使用する機会が増えました。戦略のバリエーションが格段に増え、色々と頭を使うようになったのです。

以前は「セカンドショットは真っ直ぐ打って、上手くいけばグリーンオン」程度だったものが、「バンカーを超えるキャリーの距離は?」「ピンの右サイドを狙おう」「ラフだから少し大きめの番手で打とう」などと考えるようになり、悩みながらも今さらながらゴルフの楽しさに気付きました。

そして、最初の数カ月はあまりスコアが変わらなかったのですが、ある時期を過ぎた頃にグンとスコアがアップし、自分のゴルフが上手くなったことを感じました。

レギュラーティーでプレーして、優越感で満足していたら、この結果は得られなかったでしょう。自分の小さな見栄やこだわりを捨て、真摯にゴルフに取り組んだご褒美だと思っています。

これは、バックティーから無謀にプレーする方、そしてシニアティーでプレーすることに抵抗のあるお年頃の男性プレーヤーにも通じることだと思います。

皆さん、前方のティーグラウンドでプレーすることを「恥」だとか「負け」だと思っていませんか?また、レギュラーティーやバックティーでプレーすることに「こだわり」過ぎてはいないでしょうか?

その考えを捨てることができたら、あなたのゴルフは間違いなく次のステージへ行けますよ。まずは自分の実力を過大評価しないことから始めましょう。

おわりに

AT&T Byron Nelson - Round Two

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女性の方がゴルフに向いているなと思うことがよくあります。それは女性の方がゴルフに対して見栄や抵抗感が少ないことです。

女性は周囲の目を気にして短い番手のクラブを持つこともありませんし、長いショートホールでドライバーを手にすることにも抵抗がありません。こうした男性にありがちな小さなプライドが、あなたのゴルフの上達の一番の妨げになっているのです。

それでもあなたはバックティーでプレーしたいですか?

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