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マスターズ王者パトリック・リードが第2の故郷で嫌われ者のワケ。

世界中のゴルフファンが注目するメジャー初戦「マスターズ」。今年、その夢舞台で優勝したのは27歳のパトリック・リードだった。

3年ぶりとなる米国人選手の優勝だったが、意外にも現場の空気はどこか冷めていたのだった。

オーガスタは、第2の故郷だけど。

過去2年のマスターズ王者は16年が英国人のダニー・ウィレット、そして17年がスペイン人のセルヒオ・ガルシアと、2年連続でヨーロッパ人選手が優勝していた。それだけに、地元米国人の優勝は望まれていたはずだった。

しかし、最終日をトップで迎え、そのまま優勝したパトリック・リードに大歓声が味方をする瞬間はなかった。むしろ、最終日は2位の英国人ローリー・マキロイや、スコアを伸ばしてリッキー・ファウラーに大声援があった。

ちなみにパトリック・リードは大学時代にマスターズの地元でもあるオーガスタ州立大学の出身。それなのに応援されないのには、ある理由があった。

大学時代のスコア改ざんや窃盗容疑の悪評。

実は、リードが嫌われる要因は大学時代にあった。

元々、トップアマチュアだったリードは強豪のジョージア大学に進学。しかし、大学1年生のときにスコアを改ざんしたり、ゴルフ部の仲間から窃盗容疑をかけられるなど、悪い噂が絶えなかった。その結果、1年でオーガスタ州立大学に転校することになってしまったのだ。

ちなみにスコア改ざんや窃盗容疑については大学時代から現在までリードは否定し続けているが、その噂は晴れていない。また、オーガスタ州立大学のゴルフ部では、1年に1度、マスターズの舞台であるオーガスタナショナルGCでプレーしていたそうだ。

悪童と言われて大学時代だが、ゴルフの腕前はピカイチで、オーガスタ州立大学を2年連続で大学ナンバーワンに導いている。

ビッグマウスで炎上した経験も。

その後、順調にキャリアを重ねたリードは、11年にプロに転向して、13年には「ウィンダム選手権」でPGAツアー初優勝。14年には「WGCキャデラック選手権」で、WGC(世界選手権)シリーズ最年少優勝という快挙も達成。しかし、その時に「俺は世界でトップ5に入る選手だ」と発言したり、ライダーカップなどでも相手を挑発する発言をし、プロになってからも、問題を起こしてきた。

ビッグマウスや炎上発言もあり、優勝回数を重ねても、リードは人気者やスター選手にはなれていない。ツアー通算6勝のリードに対して、同年代のファウラーはツアー通算4勝だが、人気の差は歴然。

すっかり米国ゴルフ界のヒールとなったリードだが、今後はどんな活躍を続けていくか。見守りたい。

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