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パー5で第2打が入ったら、アルバトロス、では第1打が入ったらなんと言う?

我々一般アベレージゴルファーにとって、縁のないゴルフ用語ってありますよね。

例えば、「イーグル」なんてスコアは、ほとんどの人が経験ないでしょう。そりゃあ、ホールインワンを達成したことのある人もいるでしょうし、飛ばし屋なら、短いパー5で2オンさせて、 1パットで収めたことがある人もいるでしょう。パー4のセカンドショットが直接カップインなんてこともあるかもしれません。でも、そんなことは、滅多にないのがゴルフですよね。

まして、「アルバトロス」なんて、アマチュアゴルファーにとって、夢のまた夢のスコアではないでしょうか?なんせ、ホールインワンよりも数百倍出すのが難しいとされるのがアルバトロスですからね。

パー5のセカンドショット、稀にパー4のティーショットが直接カップインして、規定打数(パー)よりも3打少ない打数でホールアウトすれば、アルバトロス(アホウドリ)となります。ただし、欧米ではアルバトロスというより、ダブルイーグルと呼ぶ名が一般的です。

アルバトロスの出る確率はどのくらい?

いろいろなデータを調べてみると、アルバトロスが出る確率は100万回~200万回に1回くらい。アメリカでは、1年間に4万回くらいパー3でのホールインワンが報告されているにもかかわらず、アルバトロスは200回程度しか出ないそうですから、そのデータを単純計算すれば、アルバトロスはパー3でのホールインワンよりも200倍ほど難しいということになります。

とは言うものの、一般アマチュアゴルファーの場合、ほとんどのゴルファーがパー5は飛距離的に2オンできませんよね。ですから、アルバトロスが出る確率は、さらに低くなり、600万回に1回あるかないかともいわれています。アルバトロスの多くは飛距離の出るプロゴルファーやトップアマのような一握りのゴルファーにしか出ないものなのです。

アメリカPGAツアーの場合、トーナメント中に出るアルバトロスの数は、多い年で5~6回、平均では2~3回出るそうですから、その難易度は年間30回前後出るパー3でのホールインワンの10~15倍ほどと、一般アマチュアゴルファーとは、まったく違った難易度になっています。

ただ、ツアープロでも70~80年代には、1年間で1~2回出るかどうかというものでした。やはり、パーシモンからメタルヘッド、さらに大型チタンヘッドと、最新テクノロジーのボールの進化が、モンスター級のロングヒッターを生み、アルバトロスも頻繁に出る時代になったのですね。

マスターズでのアルバトロス

最も有名なアルバトロスと言えば、なんといっても1935年のマスターズでのジーン・サラゼンです。第2回のマスターズ最終日の15番ホール、235ヤードのセカンドショットをバッフィー(4番ウッド)で直接カップインさせて、翌日のプレーオフを5打差で制したのです。

最近では、2012年のマスターズの最終日、ルイ・ウーストハイゼンが、マスターズ史上初となる2番ホールでアルバトロスを達成し、トーナメントリーダーでホールアウトしましたが、プレーオフでババ・ワトソンに破れ、優勝を惜しくも逃したというのが、まだ記憶に新しいですね。

ちなみに、メジャートーナメントでは、過去に18回のアルバトロスが記録されていますが、その内訳は、マスターズ4回、全米オープン3回、全英オープン8回、全米プロ3回ということです。最も古い記録では、1870年の全英オープンでトム・モリス・ジュニア(ヤング・トム・モリス)が、プレストウィックの1番ホールパー6で第3打を入れたそうです。ちなみにこの大会は12ホールの3ラウンドで競われています。

それ以外はすべてパー5のホールで第2打が入ったものですが、21世紀に入って、その半分の9回が出ていることから、プレーヤーの飛距離がここ最近飛躍的に伸びたことで、アルバトロスが出る確率もグーンと高くなったということはハッキリしてますね。

パー4でもアルバトロスは出るのだが…

アルバトロスはパー5でしかできないものと思われているが、実はパー4でも達成した人はいます。そう、ティーショットが直接入ってしまうホールインワンとアルバトロスの同時達成というパターンです。最近では1オンチャレンジを試みるようなパー4のホールがあるトーナメントもときどき観ますが、やはりパー5と比較すると、その数は少なく、PGAツアーでもわずかに1回記録されているだけです。

日本ツアーでは1998年の中日クラウンズ、名古屋ゴルフクラブ和合コース1番ホール、341ヤード、パー4で中島常幸がティーショットを放り込んでいます。それが国内での唯一の記録です。こんな珍記録もあります。2015年PGAテキサスオープンの初日、17番ホール、336ヤードパー4でアーロン・バデリーのティーショットはアンプレヤブル、ティーグラウンドからの打ち直しの第3打が直接カップインして記録的にはバーディー、まさに幻のアルバトロスというわけです。

国内ツアーでのアルバトロス

最近の日本ツアーでもアルバトロスはときどき記録されています。まずは印象的な女子ツアーでのアルバトロスを紹介しましょう。

2007年のミズノクラシックの最終日、近鉄賢島カンツリークラブの7番ホール、485ヤードパー5での上田桃子の第2打、3番ウッドで放ったショットがカップに吸い込まれて達成。このアルバトロスが大きく影響して見事に優勝。このトーナメントはアメリカLPGAツアーの公式戦でもあるから、これによってアメリカツアーのシード権も獲得し、翌年からアメリカを主戦場にすることができました。

そして、最近の凄い記録と言えば、なんといっても有村智恵です。2011年のスタンレーレディス、東名カントリークラブの8番ホール、503ヤードパー5でアルバトロスを達成、その日の同じラウンドの16番ホール、135ヤードパー3ではなんとホールインワンというもの凄いことをやってみせました。神ってるとは、まさにこういうことではないでしょうか?

男子も負けてはいません。2016年の日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯2日目、北海道クラシック・ゴルフクラブの8番ホールで、武藤俊憲が残り255ヤードのセカンドショットを3Ùで直接放り込み、アルバトロスを達成しましたが、なんと、その僅か2週間前、ISPSハンダ・グローバル・カップの3日目に、朱鷺の台カントリークラブの16番ホール、パー5でもアルバトロスを出していたというから驚きです。

パー5でティーショットが入ってしまったら…

そんなことはあり得ないとお思いでしょうが、ロングホールのティーショットが直接カップインするなんてことこともあるのです。世界は広いですね。まずパー5でのホールインワンをなんと呼ぶのでしょうか?

正解は「コンドル」、あるいは「トリプルーイーグル」と言うのです。

世界最長のホールインワンとして、記録されているのが2002年アメリカ・コロラド州グリ-ンヴァレー・ランチ・ゴルフクラブ9番ホール、517ヤードパー5でマイケル・クリーンと言う人が出したというアンビリーバブルなコンドルの記録があります。

そして、こんな驚きの記録もあります。1964年にノーマン・マンレーという人が、カリフォルニア州のデル・ヴァレー・カントリクラブで330ヤードパー4の7番ホールと、290ヤードのパー4の8番ホールでティショットを直接カップイン、つまり連続ホールインワン&アルバトロスを達成したというから、もう言葉もありませんね。

私的には、もう何十年もゴルフをやっていますが、まだイーグルも獲ったことはありません。次のラウンドこそホールインワンが出るような予感は、毎回するのですが…。

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