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ドライバーでボールが上がらない!?改善すれば飛距離アップにも繋がります!

なぜかドライバーでボールが上がらない。
飛距離も出ていない気がする。

原因と対策を考えていきましょう。

飛ばすための3要素から考える原因

ゴルフでボールを遠くに飛ばすために必要な3つの要素があります。

①ボール初速:ボールが打ち出されたときの速度
②打ち出し角:ボールを打ち出したときの角度
③スピン量:ボールの回転数

今回は②の打ち出し角と③のスピン量がテーマになります。
ドライバーでボールが上がらないということは、飛ばすための3要素の内の2つが欠けることになります。ボールが上がらないということは、飛距離が出ないということにも繋がります。

打ち出し角とは、インパクトした直後にどれくらいの角度でボールが飛んでいくかという要素です。ドライバーの場合、理想とされているのが12度~15度と言われています。ヘッドスピードが速い人は12度、ヘッドスピードが遅い人は15度くらいが目安になります。ドライバーでボールが上がらない方はこの角度に問題があります。

スピン量とは、ボールのバックスピンの数値です。ゴルフボールを打つと必ずバックスピンがかかります。バックスピンによって揚力を得てボールは飛んでいきます。

ドライバーの場合、2000回転~3000回転が理想とされています。スピン量が多すぎるとボールが吹け上がり、高く上がりすぎてしまいます。スピン量が少なすぎるとボールはドロップしてしまい、上がりきらず失速してしまいます。

ドライバーでボールが上がらない方はスピン量が少なくドロップしていまっている可能性があります。この2つの原因から対策を考えていきます。

ボールが上がらないアドレスとスイング?

ドライバーのアドレス(構え・セットアップ)やスイングを間違えてボールが上がらない可能性があります。

まずはティーアップの高さを確認してみます。
単純なことですが、ティーアップが低いことが原因になっている場合があります。ドライバーのヘッド上部から、ボールが3分の1から2分の1程度出る高さにします。

次にボールの位置を確認してみます。
ボールを両足の真中に近い位置に置いてしまうとボールは上がりづらくなります。ドライバーは他のクラブに比べて高くティーアップします。その理由は、クラブヘッドの軌道が最下点を過ぎた後にインパクトを迎えるためです。

最下点を過ぎた後にインパクトするために、ボールの位置は両足の真中より左側に置く必要があります(右打ちの場合)。左足かかと線上から左脇線上くらいの間にボールを置いて試してみて下さい。

次に構えを確認してみます。
ドライバーはボールの位置が一番左側にきます(右打ちの場合)。他のクラブと同じ感覚で構えてしまうと体の軸が左に傾いたり、右肩が前に出やすくなります。

ドライバーを構える場合は、体の軸を少し右に傾けます。背骨を少し右に傾けるイメージです。最下点を過ぎた後にインパクトを迎えやすい構えになり、肩のラインもスクエアに合わせやすくなります。

最後にスイングを確認してみます。
ドライバーとアイアンのスイングは同じです。ですが、インパクトの仕方が違います。アイアンはボールに対し、ヘッドの軌道が最下点の手前でインパクトを迎えます。

ドライバーはボールに対し、ヘッドの軌道が最下点の後にインパクトを迎えます。まずは正しいインパクトイメージを理解する必要があります。

アイアンと同じインパクトのイメージでドライバーを打ってしまうとロフト角が立ってしまいボールが上がりません。若しくはテンプラと言われるミス(ドライバーのフェース上部に当たり、ボールが非常に高く上がってしまうミス)にも繋がります。ドライバーでボールが上がらない場合、どのようにインパクトを迎えているか確認してみて下さい。

スイング以上にアドレス(構え・セットアップ)が重要です。クラブに合った正しいアドレスを作ることで、スイングを変えることなく正しいインパクトを迎えることができます。

クラブ(ロフト角・シャフト)が合っていない?

ボールが上がらない場合、使用しているクラブを確認してみる必要があります。

まず、ドライバーのロフト角です。ドライバーの場合、男性用だと8.5度~11度、女性用だと11度~14度くらいが多いです。ロフト角はボールの打ち出し角を決める大きな要因になります。ボールが上がらない場合は、まずこのロフト角を確認してみます。

9.5度のドライバーを使っていてボールが上がらないのであれば10.5度に変えるだけで改善される場合もあります。近年、ドライバーの飛距離を伸ばすために、各メーカーはドライバーの低スピン化に力を入れています。低スピン化とは、スピン量を減らすということです。

一般的にはスピン量が多すぎて飛距離をロスしてしまう人が多いからです。また、スピンとはバックスピンだけでなく、サイドスピンも存在します。サイドスピンはボールを曲げる原因となり、スピン量を減らすことによりボールの曲がりを抑える効果もあります。

しかし、ボールが上がらない方はスピン量が足りていない場合が多く、低スピン化は逆効果となっている可能性があります。そういったクラブを使う場合、ロフト角を大きなもの(男性でも11度や12度)にしないとボールが上がりきらず、飛距離をロスしてしまいます。

次にシャフトを確認します。
シャフトにはフレックスという硬さを表すアルファベットがあります。男性用だとSやR、女性用だとLやAといったアルファベットです。硬い順で、X・S・SR・R・A・Lと表記されます。メーカーによってもう少し細分化されている場合もあります。

シャフトが硬すぎるとボールは上がりにくく、ヘッドスピードに対して適正なシャフトフレックスだとボールは上がりやすくなります。自分のヘッドスピードや力に対して、硬すぎるシャフトを選んでいないか確認してみましょう。ロフト角と同様に、シャフトのフレックスをSからRに変えるだけで改善される場合があります。

クラブを選ぶ際に、見栄やプライドが邪魔をします。11度や12度のロフト角のドライバーを使うことに抵抗がある方も多いと思います。シャフトフレックスをRにすることに抵抗がある方も多いと思います。しかし、たったそれだけのことで飛距離を大幅にロスしているかもしれないのです。ボールが上がらない方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。

クラブを選ぶときに注意するべきポイントがあります。メーカー側は、ゴルファーの見栄やプライドに配慮して、実際は11度くらいのロフト角があるドライバーを9.5度と表記している場合があります。シャフトも同様に実際はRくらいの硬さでもSと表記している場合もあります。

メーカーやモデルによって、ロフト角やシャフトフレックスが同じ表記でも実際は異なる場合が多いので、可能な限り、試し打ちすることをおすすめします。

ドライバーショットはやさしい?

ボールが上がらないという悩みも含めて、ドライバーが苦手な方は多いです。ゴルフクラブの中でドライバーが一番長いので難しいと感じるのは当然だと思います。

しかし、ドライバーは唯一、打つときには必ずティーアップできます。そして、一番平らな場所で打てます。練習場に一番近い状況で打つことができるクラブです。少し考え方を変えてみると案外やさしいクラブなのかもしれません。

まとめ

まずは構えやセットアップを一通り確認してみて下さい。それでも改善されない場合はクラブを確認してみて下さい。適正な高さにボールが上がるようになると飛距離アップにも繋がります。

今回説明した内容を色々と試してもらうことで、ボールの高さ以外にも変化が出る部分があると思います。変化を楽しみながら、色々と試行錯誤して練習で試してみることが大切です。

まず試しやすいことから始めてみて下さい。変化の積み重ねが上達に繋がっていくはずです。

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