”元祖アイドル選手”村口史子の経歴と楽々ゴルフレッスン
- 2016.04.07
- 女子ゴルフ
1990年代のアイドル選手として、日本ゴルフ界を盛り上げた村口史子さん。1999年には賞金女王にも輝いた女子プロゴルファーです。
現在は千葉で放送されている自身の冠番組でもある「村口史子のグッドゴルフ」(チバテレ)やツアーの解説、ゴルフのリポーターなどで活躍されています。
村口史子さんは、高校時代はバレーボール部に所属していました。ゴルフを始めたのは18歳からです。高校卒業後、商社に勤めた史子さんが、ゴルフの才能を開花させました。
今回はそんな村口史子さんについて詳しく調べてみたいと思います。
村口史子 ゴルフの経歴
【ブログ情報】
ゴールデンクロスカントリークラブ
– 村口史子オフィシャルブログ https://t.co/uGnsMlIv4m— ひのえ茶屋 (@HinoeChaya) March 8, 2016
村口史子さんは、中学から高校までバレーボール部に在籍していました。バレーボール部のスパルタな練習にうんざりして、高校1年の時に退部。実は、高校卒業後には、都内の商社でOLをしていました。元OLなんですね。
ですが、性に合わないと3ヶ月で退社してしまいます。そこで出会ったのがゴルフの世界。千葉カントリークラブに研修生として入社しました。
幼い頃にお父さんの影響でゴルフと出会いプロの道へ、そんなゴルファーが多いのですが、村口史子さんは、研修生として入社した時は、空振りするほどのレベルだったそうです。郡司洋トッププロの下で4年間、練習に専念して1990年の春にプロテストに合格しました。
異色な経歴のプレーヤー、爽やかで素敵な笑顔でも注目され、人気を集めた選手です。同年の90年に「いすゞレディース」でツアーデビュー。翌年の91年6月には「サントリーレディース」で初優勝を果たしました。
今は、日本女子ゴルフ界はアイドル的な女性選手が多いですが、当時はアイドル的な存在だった選手はとても少なく、史子さんは話題にもなり、当時のテレビCMにも出演しました。
記憶に残っている方もいらっしゃるでしょうか。駅のホームでスイング。よく見かける光景ではありますが、笑。
女性がスイングの練習をしている風景は珍しかったのかもしれませんね。ゴルフを始めてみて、傘を持った時に、スイングをしてみたくなる気持ちがとてもよくわかりました。笑。
村口史子 主な戦歴(優勝)
1991年
サントリーレディースオープンゴルフトーナメント 優勝
1991年
anクイーンズ 優勝
1995年
雪印レディース東海クラッシック 優勝
1997年
リゾートトラストレディス 優勝
1999年
ヤクルトレディースゴルフトーナメント 優勝
中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 優勝
新キャタピラー三菱レディース 優勝
1994年は3年間守ったシード権を落としてしまいましたが、翌95年の雪印レディース東海クラッシックで統一予選会からの出場ながら優勝しました。1999年に年間3勝を挙げて、賞金女王にも輝きました。ですが、腰を痛めてしまい、ここから低迷が続いてしまいます。
2002年にもシード権を落としてしまいましたが、2003年には再び一線で活躍し、賞金ランキング44位まで挙がってきました。翌年の04年、廣済堂レディスゴルフカップで4位に入り、賞金ランキング39位に入りました。
ですが、2004年シーズン終了後、所属事務所と自身のホームページで「現役引退」を表明したのです。引退の理由は、15年間精一杯やってきたこと、現役プレーヤーとしては完全燃焼したつもりです。第一線を退き、自分の競技生活にピリオドを打つことを決心しました、とコメントしました。
プロゴルファーとして活躍した15年間の生涯獲得賞金は、
¥297,558,580(69位)
◇各賞受賞
1991年 LPGA新人賞 日本プロスポーツ新人賞
1999年 LPGA最優秀選手賞 獲得賞金第1位 平均パット数第1位
2004年 日本プロスポーツ功労賞
村口史子 引退後の活躍
最近の事。先週はWOWOWさんでLPGA女子ゴルフツアー・全米女子ゴルフ選手権の実況。解説・村口史子プロ、現地リポーター東尾理子プロとご一緒させていただきました!
インビー・パーク選手の史上2人目のメジャー同一大会3連覇の歴史的勝利! pic.twitter.com/Haxg6OVovH— 高橋大輔 (@daisuke_1118) June 18, 2015
村口史子さんは、2012年全日本ウェイト制空手道選手権大会(極真空手)で優勝経験もある空手家の門井敦嗣さん(かどい あつし)と入籍しました。プロフィールの趣味に、極真空手があったのは、そういう理由だったのですね。
夫の門井敦嗣さんは2015年極真空手の世界大会 壮年マスターズクラス40歳以上~44歳以下の部で優勝したのですが、稽古中の肉離れにより、思うように練習出来なかったそうです。スポーツは怪我との戦いなんですね。史子さんも腰を痛めていますから、怪我を抱えながらの優勝は、とても大きいものだったでしょうね。
村口史子さんのブログは、とても面白いです。ゴルフ解説の仕事の話しはもちろんですが、ランニングをしていたり、プライベートのゴルフの写真もアップされています。とてもアクティブですね。体を動かすことが大好きなのでしょう。
引退後は、「村口史子のグッドゴルフ」(チバテレ)などのレッスン番組や、ゴルフの解説で、やはり人気があります。様々な分野でも活躍されていますね。現役を引退しましたが、2013年にはテーラーメイドと契約しました。
素晴らしいゴルファーです。注目されていなければ、現役を退いた選手と契約はしないでしょう。
村口史子 楽々ゴルフレッスン
村口史子さんのゴルフレッスンをいくつかご紹介したいと思います。
1.ゴルフは確率のゲームなので、難しいクラブを使うことにステータスを感じるのではなく、アマチュアは簡単なクラブを選んでください。
男性の場合でもドライバーのシャフトは、40~50gの軽いものを選びましょう。女子プロはそれで飛ばしています。ロングアイアンを抜いて、フェアウェイウッドを入れている場合も同じことです。ロングアイアンはミスするとぜんぜん飛びません。でもフェアウェイウッドならそこそこ飛びます。
フェアウェイウッドが苦手なら、ユーティリティーを試してください。
2.アイアンは力強く振らないこと。ドライバーでいくら飛ばしても2打目以降のアイアンで、グリーンに乗らなければスコアアップは期待できません。アイアンは遠くへ飛ばすことより、正確に飛ばすことです。
アイアンを力強く打って、その最大飛距離をそのクラブの飛距離と勘違いしていることが多いです。初心者などに多いのは、ボールを上げようとして、すくい打ちになってしまうことです。これでは、ヘッドが寝てしまい、高くていいボールが飛び出しても、飛距離が足りなくなってしまいます。
アイアンはインパクトの瞬間、少しロフトが立ってボールをとらえるのが正常の形です。そうすれば、ピンそばに寄ってバーディーチャンスも多くなるでしょう。ドライバーが飛んだり、ロングパットを決めるほど、派手なプレーではなくても、スコアは安定します。アイアンは飛距離ではなく、ロフト角どおりの飛距離を出せるようになることです。
3.そして、正しいトップの位置を見つけることも重要です。
自分にとってのベストな位置を見つけることです。トップというのは、バックスイングで上げたクラブをダウンスイングへと切り返すポイントです。ヘッドが大きく回って垂れ下がるオーバースイングや、右肘が浮いたフライングエルボーなど、ゴルファーによって様々な個性があります。
オーバースイングはダメだと言われますが、不動裕理さんや横峯さくらさんもオーバースイングです。女性の場合は、体が柔らかいので肩の可動域も大きく、クラブが垂れ下がる位置にトップが収まることが多くあります。それでも不動裕理さん、横峯さくらさんは素晴らしい成績を残しています。
肝心なのは、腕だけでクラブを上げてしまわないこと。アドレスの体勢から体を捻って、無理なくクラブを上げられるところが、自分のトップの位置です。人によって右肩くらいまでしかヘッドがこない人もいるかもしれません。
また左足を指すくらいまで深く垂れ下がる人もいるでしょう。でもそれが、そのゴルファーのベストなトップの位置なのです。
クラブを手にして、1回フィニッシュの方向にクラブを放り投げるようにしてみてください。そこから自然に戻してバックスイングしてみましょう。その時にクラブの収まった位置がベストなトップの位置です。
4.そして大切なのはパット。パットの数を減らすことは、スコアアップへの近道でもあります。パッティングのボールは最初から曲がっている訳ではありません。まず直線的なラインに乗り、勢いがなくなってから傾斜の影響を受けて曲がります。曲がるラインも打ち出しは真っ直ぐです。
曲がり幅を読んだら、狙いをつけたところにストレートに打ち出していきましょう。打ち出す方向に集中して「絶対に入れるんだ」という気持ちで打ってください。寄せればいい、2パットで決めればいいと思うとミスしてしまいます。
パットが苦手な人は、ラインを間違えるというより、ボールの中心から外れたところでヒットしたり、フェースの向きが狂っていたりするのが原因です。集中力を高めて強めにパッティングです。
ほんの一部のレッスンをご紹介しました。村口史子さんのレッスンは、女性ゴルファーだけではなく、男性ゴルファーにもアドバイスになると思います。本も出されているので、プロの技を研究してみるのもいいかもしれません。
村口史子 注目の選手
2016年3月、ダイキンオーキッドレディス開幕しました。優勝したのは通算8アンダーの「テレサ・ルー」選手でした。
その時に村口史子さんが、最注目の若手選手に挙げたのは「堀琴音」選手です。プレーを見ていて気持ちがとても強い。普通にやっていれば、初優勝を挙げると思います。コース内でミスした時、自分で修正できるタイプでプロらしい感じがします。1人でやっていける感じが出ています。
そしてもう一人。「永峰咲希」選手。スイングがしっかりしていて、飛距離も出ます。勝つ!という気持ちをどう持っていくかです。勝ちたいと思っているのでしょうが、まだ大人しい感じがします。なるべくたくさん経験して、優勝争いを経験すれば、おのずと優勝カップに手が届くのではないでしょうか。
「青木瀬令奈」選手、「松森彩夏」選手もシード権を維持するという気持ちでやらず、どんどん上を見て“初優勝しよう”と目標を設定した方がいい。守りに入らず、高いところを見たほうがいい。今年はオリンピックもあって、強い選手が多く海外に出ていくと思うので、若手の選手が今まで以上に出てくると思う。
いろいろな選手が出てくるのが今年のゴルフの見どころです。そこに大山志保選手や、表純子選手のようなベテランの選手も加わるので、今年の女子ツアーはさらに面白くなるのではないでしょうか。
女子プロゴルファーの平均飛距離はどんどん伸びています。欧米の選手はパワーで飛ばすが、日本人は上手な体の使い方で飛ばしているから曲がりが少なく、アイアンの精度が上がれば、メジャー制覇も夢ではありません。
ますます女子ツアーが楽しみになりますね!目が離せません。
まとめ
村口史子さんのゴルフレッスン、ゴルフ解説、これからも楽しみにしています。注目の若手選手の活躍も楽しみですね!!誰が優勝してもおかしくない。
これからゴルフには、とてもいい季節になります。そして優勝するのは誰だ!!それも気になりますが、自分のラウンドでもスコアアップできるように、ゴルフを楽しみたいですね。
やはり参考にしたいのは、プロのゴルフレッスンです。ドライバーからパットまで様々なシチュエーションがあります。季節によってもゴルフ場のコンディションは変わってきますから、自分のゴルフを身に付けることが、もっとゴルフを楽しめる秘訣なのかもしれません。
プロの技を学んで、もっとゴルフを楽しみましょう!自分のゴルフを信じられるまで、練習あるのみです!
村口史子さんの、ますますの活躍を期待しています。
村口史子(むらぐちふみこ)49歳 プロフィール
出身地:東京都渋谷区
生年月日:1966年8月30日
身長:166cm
体重:58kg
出身高校:習志野市立習志野高等学校(千葉県)
血液型:B型
ゴルフ歴:18歳から
プロテスト合格日:1990年5月25日
好きな色:白 紫 紺
趣味:ランニング 極真空手
所属:フリー