NINJOR NJ MINI PRO OLED ラウンドテスト!ゴルフェス記者が徹底辛口評価! 知られていない欠点も明らかに!
- 2025.06.30

ゴルフェス編集部スタッフが、最新のゴルフレーザー距離計の人気モデルを実際のラウンドで使用して、特徴や⾧所、短所を詳細にレポートします。 今回は、超小型でネットで売れているNINJOR GOLF NJ MINI PRO OLEDを深掘りレポートします。メーカー提供なしでゴルフェス編集部の予算で全て購入したので忖度なしのガチ評価です。メーカー情報や、広告として投稿されているレビュー動画やインスタではわからないここだけの情報満載!買う前に必ずチェックしましょう!
人気モデルをラウンドテスト!ゴルフェス記者が徹底辛口評価!
NINJOR GOLF NJ MINI PRO OLEDをラウンドテスト!ゴルフェス記者が徹底辛口評価! 知られていない欠点も明らかに!
EENOURと比較されることが多いNINJOR GOLF。NJ MINI PRO OLEDは、2023年発売の売れ筋の超小型のNJ MINIに、カラーOLEDと3点計測を搭載したモデル。実売価格もほぼEENOUR SILLAID VM2と同じ。同型の下位モデルとして3点計測がないNJ MINI、モノクロ液晶のLCDが選択可能。

超小型サイズ、スペックもEENOUR VM2とほぼ同じ
【編集部 A 記者】超小型モデルというとEENOURのライバル的なNINJOR NJ MINIも人気があるようですね。サイズも価格、機能などスペックもほぼ似たラインナップになっています。ここ2、3年内の新興のレーザー距離計ですね。
【編集部 B 記者】噂によると、競技ゴルファーだった人がプロデュースしてネット限定で販売しているそうです。メルカリなどでもよく見かけますね。
【編集部 C 記者】EENOURが見た目のセンスが良いですが、NINJOR GOLFはあまりセンスを感じられないですね。見た目のデザインもパッケージも少しやぼったい感じです。NINJOR GOLFはロゴマークとかも適当な感じだし、あまりデザイン性は意識していない商品なのですかね。
【A記者】デザインに対しては好みもあるからね、、、。持った感じは、EENOUR SILLAD VM2とほぼ同じ感じで軽くて良いです。ポケットに入れていても気にならない。
【B 記者】ただ、電源ボタンとMODEボタンとの間が近すぎるのは気になります。ほとんど間がないので押し間違いやすい。今回比較した他のメーカーはどれも電源ボタンとモード(MODE)ボタンとの間に指1本分以上の間隔があり押し間違いしにくいようになっています。細かいところだけど使いやすさという意味ではマイナスですね。
【A 記者】そうですね、慣れてくるとあまり気にならなくなるかもしれないけど。でも、スロープモードへの切り替えスイッチがMODEボタンと別になっているのは良いと思います。ブッシュネルやレーザーアキュラシーも上位モデルは切り替えスイッチが別にありますが、超小型モデルでは、モードボタンでスロープモードに切り替える仕様になっています。これはこのNJ MINIの評価ポイントですね。

引用元:NINJOR GOLF ホームページ
ファインダー内ディスプレーは他社モデルと違う点が多いですね。まず、表示項目がとてもシンプルです。スロープモードでは、補正距離(打つべき距離)の他に、「ACTUAL」の表示の横に直線距離が表示され、通常モード(他社の直線距離モード)では、それが消え、直線距離のみが表示されます。明るさは十分で自動調光機能もついてます。スロープモードでは角度や高低差の数値は計測できません。
【C記者】シンプルでわかりやすいのはいいのですが、スロープモードで高低差が表示されないのは残念ですね。打つべき距離だけだとちょっと不安です。やはり何ヤード打ち上げか、あるいは打ち下ろしかは実際の数値で知りたいな。
【B 記者】このNJ MINI PROは、モード切り替えを記憶してくれないのが不便です。手動でモード選択しても、数十秒経つと自動で電源OFFになり、次に使おうと思うと初期設定に戻ってしまいます。計測のたびにモード変更をしなければならないのは面倒。今回比較の他のメーカーは前回に使ったモードを記憶してくれるでいちいちモード切り替えが不要です。

肝心のピン計測が弱点、独自の操作感
【C 記者】では実際に計測してみましょう。スロープモードスイッチでスロープオフにし「通常モード」にします。ピンフラッグ計測の動作が独特です。ピンフラッグ計測の時は長押しするのは他社製品と同じなのですが、長押しできる時間が短く、1、2秒でピンフラッグをとらえたファインダー内の中心のポインターに緑枠のマークが表示されるのですが、ピンフラッグではないところで反応してしまいます。取扱説明書を見ると、なるべくピンフラッグに直接向けないと後ろの背景に反応してしまうと書いてあります。他社製品と同じように計測しようとするとなかなか計測できません。手ブレに注意して直接ピンフラッグに向けると計測できるのですが、何回かミスすることが多いので計測に手間取ります。また、動作が不安定で同じように測ってもうまく計測できるときとなかなか計測できないときがあります。
【B記者】3人で試しましたが、みな苦戦していましたね。100ヤード以内はほぼ問題なくすぐに計測できますが、150ヤードくらいから一度では計測できなくなり、200ヤード程度になると計測できることの方が少なくなります。特に風がなくフラッグがはためいていない状態だと反応が悪い印象です。今回比較したブッシュネルやレーザーアキュラシー、EENOURはほぼ一発で計測できるのに比べると不満が残りますね。
【A 記者】計測できるときも不安定な動作ですね。あと、表示単位が1ヤード単位です。レーザーアキュラシーPINPOINT TRIANGLEやEENOUR SILLAID VM2は0.1ヤード単位なのに比べると精度も違いますね。
【C 記者】EENOUR SILLAID VM2(最大計測距離1093ヤード)もそうだったのですが、NJ MINI PRO(最大計測距離1000ヤード)も同じところから測った時に、計測結果が毎回変わりますね。0.1ヤード単位で少しズレるならわかりますが1ヤード単位なのにズレるとなるとちょっと信頼度が低いですね。ブッシュネル A1スロープジョルト(最大計測距離1300ヤード)とレーザーアキュラシーPINPOINT TRIANGLE(最大計測距離1400ヤード)は、同じところから測った場合にほぼ同じ数値なのに比べるとやはり最大計測距離の差がこういうところに出るのかと思います。
【A 記者】ブッシュネルやEENOURに比べると背景を計測してしまいやすいので、ピンまでの距離がおよそいくつかを推測できない人だと、ピンまでなのか、それとも背景までなのか、表示される距離の判断が難しいでしょう。
便利な3点計測機能は切り替えが楽!
【C 記者】NINJOR GOLFには最近流行りの3点計測機能が搭載されているモデルにはPROと表されています。この3点計測機能も他社モデルと違う独自の操作となっています。まず、3点計測機能への切り替えは、MODEボタンを2度早押しすることで切り替わります。EENOURやレーザーアキュラシーでは、直線距離やスロープモードと同様に、モードボタンを順番に切り替えるのに対して、NINJOR GOLFは直線、スロープの切り替えは前述のスロープモードスイッチで切り替えられるので、どちらのモードを使用していても、モードボタンは2度早押しすると3点間計測に切り替えることができます。直線モードで3点間計測に切り替えると高低差を考慮しない距離が、スロープモードから3点間計測に切り替えると高低差を考慮した距離が計測できます。
【B 記者】そう、この切り替えの方法は、私も良いと思います。他社製品ではいくつかあるモードの中から、3点計測モードを選択してから計測するので、実際は案外手間取るのです。同伴プレーヤーから「ここから何ヤードある」と聞かれて、計測しようとするのですが、モード切り替えに時間がかかって迅速に計測してあげられないことがあります。NINJOR GOLFは、今使っているモードから、2度の早押しですぐに3点計測に切り替えられるので直感的にすぐに計測することができますね。そして、再度、2度の早押しをすると元のモードに戻るのですぐに自分のところからのピン計測に移れるのでとてもスムーズです。
【A 記者】計測する順番が他社製品と逆ですね。他社の製品は、まずピンを計測してから、同伴プレーヤーや自分のボール位置を計測する順なのですが、NINJOR GOLFは、まず同伴プレーヤーや自分のボール位置を計測してから、ピンに向けて計測する順です。高低差がある場合、順番を間違えると、打ち下ろし、打ち上げが反対になってしまうので大きな誤差が出てしまうので注意しないと。
【C 記者】そうなんですよ、ピン計測の動作だけでなく、NINJORはいろいろと独特なんですよね。他社のほとんどはルール適合の時に緑のランプが点灯することけど、NINJOR GOLFはルール違反のスロープモードの時に緑のLEDが点灯する。個性的な仕様ですね。「SLOPE」の文字で点灯するから間違えることはないですが。
【A 記者】3点計測の計測結果の表示もシンプルで、1度目の計測で1度目の対象物までの距離、2度目の計測で2度目の対象物までの距離を一瞬表示した後すぐに、1度目の対象物と2度目の対象物の間の距離だけを表示します。スロープモードでは補正距離も表示されます。
付属品は?マニュアルは?
【B 記者】付属品についてもみていきましょう。まずケース。これはコンパクトだけど、EENOUR SILLAID VM2に比べると少し大きめですね。測ってみると、縦は変わらないけど、幅と厚みは1cmずつ大きい。
【C 記者】ケースのロゴデザインが少し安っぽいというかあまり好みじゃないな(笑)。デザイン的にはやはりもう少し改善してほしいですね。
【A 記者】取扱説明書がよくないです。ページ数が多いのですが、必要な情報がない。3点間計測への切り替えの説明やスロープモードへの切り替え方法が見つけられませんでした。結果的には、適当に操作しているうちにやり方が分かりましたが取扱説明書は頼りになりませんでした。
【C 記者】そう、私も最初は外国人が作ったマニュアルかと思いました。なんか日本語が変。ツッコミどころが満載です。改善を期待しての厳しい意見かもしれませんが、このマニュアルを作った人はマニュアル作成に慣れていないだけでなくて、多分文章を書いたりするのが苦手なんでしょう。マニュアルの体を成していないです。

【B 記者】取扱説明書にQRコードで動画での「旗の狙い方のコツ」へリンクしているのですが、この動画が手作り感丸出しでしょぼい(笑)
【C 記者】パッケージや付属品についてもシンプルで最小限というところですね。改善を期待したいですね。
総合的な評価は?
【A 記者】いろいろな意味で個性的な製品だと思いますね。特に、ピン計測が独特で背景を計測してしまいやすいことや計測するたびに反応が異なるのはどうかなと思う。
【B 記者】そうですね。何度も計測すればほぼ正確な計測結果が出るので使えないということはないけどスムーズではないですね。最大計測距離が長いブッシュネルやレーザーアキュラシーとの比較では明らかに差が出ますね。
【C 記者】EENOURの各モデルを意識した機能、スペック、価格ですが、正直、EENOUR VM2の方がデザイン、使いやすさ、付属品なども上かな思います。計測性能や精度を求めるなら、レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLE、ブッシュネルA 1スロープジョルトを選択したいところですね。
【A 記者】スロープモードスイッチや3点計測については使いやすいと思うので、それを重視する人にはおすすめかもしれません。
【B 記者】EENOUR SILLAID VM2についてはすでに詳しくレポートしていて、他にもライバル機種の、ブッシュネル ピンシーカー A1スロープジョルト、レーザーアキュラシー PINPOINT TRIANGLEを含めた4モデルについて、同時に使用して機能や性能をチェックしていますので今後レポートします。
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