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クラブチョイスに迷ったら、直感と第一印象に従おう!

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「迷ってなかなか結論が出ないときは、直感や第一印象に従えば、大きな誤りもなく、平均して正しいジャッジの場合が多い」といいます。ゴルフにこれを当てはめると、アイアンショットでの番手のチョイスでよく経験します。

「さて、何番アイアンで打とうかな…」と考えるとき、不安や迷いがない人はいませんよね。風向き、グリーンの形状やピンの位置、グリーン周りのバンカーの配置、その他もろもろなことを計算すれば、迷うのは当然のことでしょう。

プロゴルファーでも、18ホールのうち、なんの不安も迷いもなくクラブを選ぶのは3~4回くらいしかないようです。特に最初の9ホールはほとんど不安で、バック9に入ってやっと吹っ切れるという人もいます。

あるプロが18ホールすべてパーオンしたとき、「こんなことは生まれて初めて」と言っていましたが、それほどアイアンショットは難しいということです。

直感に逆らったとき、圧倒的にミスが出る傾向に

PGA TOUR - 2005 Merrill Lynch Skins Game - Second Round

Licensed by gettyimages R

そこでもし迷ってクラブが決まらないとき、最初の直感通りに行動することをお勧めします。直感とは、その人の技術や経験の蓄積が状況に応じて本能的に働く心的現象なので、まず間違ってないと思っていいし、迷ったときほど直感を信じることです。

例えば、このアゲンストの風で、6番アイアンではグリーンに届かないかもしれないというシチュエーションを想像してください。そして、5番アイアンはあまり自信がないというケース。

最初に頭をかすめたのが6番アイアンならば、その「閃き」を絶対に優先させることです。多くのゴルファーが経験していることだと思いますが、直感通りにやらなかったときには、圧倒的にミスになることが多いということです。マグレもあるでしょうが、90パーセント以上はミスショットということです。

プロレベルであれば、どの番手も打ちこなす技術がありますから、状況によって3番手くらいの幅で迷うケースがあります。例えば、6、7、8番。特にラフからのショット。風やライの状況など計算してクラブをチョイスしますが、それでも最初の直感があって、その番手を選ぶと、平均して結果がいいそうです。それは思い切りよくスイングできるからです。

アマチュアゴルファーの場合、さらに番手による得意、不得意のハンディが加わります。苦手意識のあるクラブでチャレンジして成功する確率は極めて低いですよね。それでも最初の直感がその苦手クラブならば、あとは成功のイメージを描いて、思い切ってチャレンジするだけです。

このプラス思考がナイスショットに結びついたら、喜びもより大きなものとなり、その後の自信にもつながります。そして苦手意識も薄れていくというメリットもあります。

池越えになるなら池を避けられるクラブをチョイスする

グリーン手前に深いガードバンカーやウォーターハザードが待ち受けているホールが苦手というアマチュアゴルファーは多いですよね。それはバンカーや池がやたらと大きく視野に広がり、気になるからです。そこへ打ち込みたくないという気持ちが当然強くなります。

これは完全にマイナス思考です。ショットを打つ前に不安心理が働くと、その解決策に雑念が入ります。池を越すにはどうしたらいいのかというプラス思考が消え、思い切りのいいショットが打てなくなります。池を越そうとボールを上げるために、手でしゃくり上げて、ダフったり、トップして、思いとは逆に池やバンカーに吸い込まれてしまいます。

その点、プロや上級レベルになると思考が違います。例えばバンカー越えならば、「バンカーもグリーンのうち」と、むしろバンカーが目に入らず、ピンに意識が集中し、どこに落とせばピンに寄るかという計算をしています。バンカーよりもピンの位置やグリーン上のアンジュレーション、速さのほうを重要視しているからです。

中途半端な気持ちがスイングを乱す

WGC - NEC Invitational - Final Round

Licensed by gettyimages R

ほかの例を挙げるなら、セカンドショット、ボールのすぐ先に池があって、グリーンまで200ヤードという場面を思い浮かべてみてください。池を越すだけなら、7番アイアンで楽に越えるというケースです。

プロならば、迷わずグリーンに乗せるクラブをチョイスします。ところが、アマチュアゴルファーの多くは、まず目の前の池が気になり、「池に打ち込みたくない」と「グリーンに乗せたい」という二つの心理が働きます。

これがミスショットの大きな原因なのです。最初から池を無視するのか、池が怖いならば確実に池を越すクラブで打つか、どちらかにはっきり決めなくてはいけません。中途半端な気持ちがスイングに即反映してミスは出るのです。

迷いが多いほど悪い結果につながる

PGA TOUR - 2006 Barclays Classic - Second Round

Licensed by gettyimages R

ティーショットで、ドライバーを曲げてしまえば、ウォーターハザードやOBゾーンが待っているというホールならば、誰でも危険を避けて、ほかのクラブ選択を考えるものです。こんなとき、プロゴルファーの思考回路は、どの番手がその状況で最も確率が高いかを判断するため、5番アイアン、ユーティリティー、5番ウッド、スプーンといった具合に、ひとずつ大きなクラブに番手を上げていき、さらに逆戻りして決めるという話を聞いたことがあります。

フェアウェイバンカーからグリーンを狙うにしても、もしその場面で無理だと判断したなら、確実にバンカーから脱出できるクラブでしっかり打つことに気持ちをスパッと切り替えます。変な欲が出ると、ミジメなミスショットになることを経験上痛感しているからです。

ゴルフは他人ではなく、自分がすべて判断してプレーするゲームです。性格によって、コースの攻略法も人それぞれで、常に自分の決断を信用するしかありません。

迷いや不安が多いほど結果が悪いのは誰もが経験上知っていることですよね。まずは自信を持って打つこと。簡単な事のようで、なかなか難しかったりもしますが、もしかしたらこれがゴルフ上達の一番の近道かもしれませんよ。

この記事を書いたライター

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年。現在、フリーランスのゴルフライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など数多く執筆中。

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