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チームホンマに対抗するのはどこだ?!チームヤマハのWINNING 10 PROJECT

  • 2017.03.15

今シーズンも沖縄を舞台に開幕戦「ダイキンオーキッド」からスタートしました。

あの怪物・川岸良兼の次女、川岸史果があわや優勝かという活躍は、今年もまた熱い戦いを繰り広げるのではないかという予感させるものでしたね。ベテラン、中堅、若手、そして今年も強さを見せつけたアン・ソンジュ、イ・ボミらの外国勢、どんな展開でシーズンが進むのか、ゴルフファン待望の季節となりましたね。

Daikin Orchid Ladies Golf Tournament - Day 4

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さて、開幕戦というと、ゴルフ雑誌のカメラマンにはいわゆる「顔揃え」という仕事があります。予選ラウンドに太陽光が被写体のプレーヤーに順光となるホールで出場選手を全員撮影するのです。

その理由はもちろん資料用にですが、昨シーズンまでいなかったニューフェースや昨年と契約メーカーが変わり、サンバイザーやウエアのメーカーが変わったプレーヤーが数多くいるからです。

Sony Open in Hawaii - Round Two

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一昔前の国内ツアーは男女とも、メーカーのビッグ3、つまりブリヂストン、ダンロップ、ミズノとクラブ契約しているプロゴルファーがほとんどだった時代がありました。そして、パーシモンからメタル時代になると、テーラーメイド、キャロウェイといったアメリカのメーカーが日本ツアーでも大きな勢力となったのです。

最近では、かつてプロゴルファーかアマチュアのエキスパート・オンリーのクラブメーカーのヒロ・ホンマがホンマゴルフとして再スタートし、プロだけではなく、アベレージゴルファー向けの用具にも力を入れるようになってきました。谷原秀人、イ・ボミ、笠りつこ、木戸愛らスタープレーヤーをスタッフに迎え、やはり一大勢力の一角を担っています。

PGA Championship - Round One

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さて、今年そのホンマゴルフの次に来るクラブメーカーがあります。それはずばりヤマハです。

年間10勝を目標にチームヤマハは強力な新メンバーを迎えた

Mizuno Open - Day 3

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ヤマハは「インプレス」の大ヒットもあり、快進撃を続けている最も勢いのあるクラブメーカーであるといっても過言ではないでしょう。

もうひとつのブランドRMx(リミックス)も絶好調、藤田寛之、谷口徹、野村敏京といった安定感抜群プレーヤーに加え、今シーズンからヤマハとクラブ契約したのは大山志保、有村智恵、大江香織といった実績十分のプレーヤーたちです。

ISPS Handa Women

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このメンバーで年間10勝という目標が掲げられました。それが『WINNING 10 PROJECT』なのです。

東京オリンピックを再び目標にした大山志保

Fujisankei Ladies Classic - DAY 3

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大山志保(大和ハウス工業)が新しい武器を手に入れて臨む今シーズン、「さらなる進化ができそう」と確信しているそうです。今やツアーでは大ベテランとなった大山がクラブ変更に踏み切った理由は、ドライバーショットの飛距離アップ。そのためにヤマハからのオファーに感銘して決断したそうです

「東京オリンピックも頑張ってくださいと言われました。この年齢でも可能性を信じてもらって、心が動きました。ドライバーショットの飛距離が1ヤードでも伸びるように進化したいです」

このオフは地元九州で打ち込んで、ジムにも通い、精力的に筋トレに励んだそうです。「上半身、下半身、体幹を鍛え、怪我のないようにバランスも考えました。今までで一番トレーニングをしました」と充実したシーズンオフを過ごしたようです。

このトレーニングによって、ヘッドスピードもアップし、それに見合うニュークラブを手にした大山志保、2006年の賞金女王のゴルフが大きく期待できそうですね。

日本ツアーで再スタート、有村智恵の決意

Daio Paper Elleair Ladies Open 2015 - Day 2

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有村智恵(日本ヒューレット・パッカード)が気持ちを新たに今シーズンをスタートさせました。

「日本ツアーに戻って来るにあたって、大改革をしなければ勝てないと思いました」

決意の大改革というテーマを掲げて、用具使用契約をヤマハに変更したこと口にしました。「打感がビビッときた」と、このオフはロサンゼルスでの合宿中にかなりの球数を打ち込んで、ニュークラブの感触を確かめたそうです。

『WINNING 10 PROJECT』では有村智恵に対する期待は非常に大きい。このプロジェクトの発表会に同席した男子プロで通算19勝を上げている谷口徹からは「3勝」を厳命されたほどで、有村も「その期待に応えたいです」と意欲をみせました。

2006年にプロテストを一発合格し、08年にはプロミスレディスゴルフトーナメントで初優勝すると、その後は4年連続で賞金女王レースを繰り広げたのは、まだ記憶に新しいですよね。

トップにはなれなかったですが、13年からは高校時代の憧れの先輩宮里藍を追うようにアメリカツアーに参戦。しかし、本来のキレのいいゴルフはできず、調子を崩して昨シーズンの途中にアメリカ撤退を表明しました。

今シーズンは昨年12月のQTで17位に入り、ほとんどのトーナメントに出場できる資格を獲得し、日本ツアーに復帰しました。11月には30歳になる節目のシーズンになるはずです。12年の日本女子プロゴルフ選手権以来、5年ぶりの優勝に向けて、智恵スマイルが見られそうなシーズンになるといいですね。

複数優勝を目標に掲げた大江香織と新たなコリアン・ビューティ、ユン・チェヨン

YAMAHA Ladies Open Katsuragi - Day 4

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昨シーズンは3月のTポイントレディスで逃げ切って、12年のフジサンケイレディスクラシック以来、4年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた大江香織も今年からヤマハと用具契約を交わしました。

「今シーズンの目標は複数優勝です。絶対無理という目標ではないと思います」と、大江は言い切りました。ハワイ、タイで吉田弓子との合宿をして充実したオフを過ごしてきたようです。

「昨年からのスイング改造、球筋をドローボールからフェードボールにしたので、それを固める練習に時間を割きました。あとはアプローチショットの距離感を課題にした」

昨年は早々に優勝した後もトップ10入りも3度あったことから、複数優勝も現実味のある目標だろう。前半戦からツアー3勝目を奪いに行くゴルフがみられそうですね。

もうひとり、今シーズンからチームヤマハに加わった韓国からのニューフェースを紹介しましょう。八頭身美人のユン・チェヨンです。

「日本の環境に早く慣れて、優勝できるように頑張りたいです」と、目を輝かしていました。昨シーズンのヤマハレディースオープン葛城で、優勝争いをして3位に入ったことを覚えているゴルフファンも多いのではないでしょうか。

今シーズンはQTランク5位の資格で日本ツアーに参加、韓国ツアーでは1勝のユンだが、大好きな納豆を食べて、日本ツアーに新風を吹き込むことでしょう。

これらの新メンバーとヤマハの顔の藤田寛之、谷口徹、米ツアーの野村敏京で10勝。その可能性は十分あるんではないではないでしょうか?

 

この記事を書いたライター

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年。現在、フリーランスのゴルフライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など数多く執筆中。

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