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国内女子ゴルフはすでに華やかに開幕!果たして今年の賞金ランクは?

沖縄で開かれた開幕戦、ダイキンオーキッドレディスは地元出身の宮里藍、宮里美香や米ツアーに参戦している畑岡奈紗など、豪華な顔ぶれの選手が集まりました。優勝は2打差の2位から逆転したアン・ソンジュでした。

最終18番、川岸史香とトップタイで並んでいましたが、ここで執念のバーディー。ここ一番の強さを見せ、逆転勝利で23勝目を飾りました。昨年は首痛のため4試合で棄権するなど、体調不良のため気分も落ち込み気味でした。オフシーズンはトレーニングの間に休みをたっぷりとり、今年は笑顔のシーズンを送ると心に決めました。

今大会初日の10番で2打目が木に跳ね返って自分にも当たり、1打罰。その後も噛み合わず「8」のダブルパーを記録した。それでも笑顔でプレーを続けて3バーディーを奪い7位タイ。そこから順位を上げついに最終ホールで優勝したのは、かつて3度の賞金女王に輝いた実力でした。

安定感と実績でアン・ソンジュも賞金女王候補

日本ツアーに挑戦した2010年、アン・ソンジュはいきなり4勝を上げて参戦1年目にして賞金女王のタイトルに輝いています。さらに、2011年に2年連続で、2014年にも賞金女王を奪いました。

アン・ソンジュは昨年の成績こそ賞金ランキング9位でしたが、日本ツアーに参戦した2010年から6年連続でランキング10位以内をキープしています。2014年に「30勝したらプロゴルファーを引退する」と宣言。今季のアン・ソンジュは目が離せません。

今年もこの人が中心か?イ・ボミが3年連続のタイトルを狙う

昨季は2年連続賞金女王を達成したイ・ボミは平均ストローク、パーオン率、パーセーブ率、リカバリー率でも1位となる圧巻の強さを見せました。しかも、大きなプレッシャーと戦いながらの結果でした。

連続賞金女王のタイトルを周囲が大きな期待を寄せた中、イ・ボミは昨年開催されたリオデジャネイロ五輪に韓国代表として出場する目標もありました。そのため、韓国女子プロ内で世界ランキングを上げるため、前半戦は米ツアーにも出場していました。

五輪出場は成らず、一時はショットの調子を狂わせた時期もありましたが、中盤から調子を上げて賞金女王のタイトルを奪っています。今季は、そんなプレッシャーもなく伸び伸びとシーズンを迎えた雰囲気でツアーに臨んでいます。

年明けの1月からアメリカでの合宿を行い、じっくり下半身の強化に取り組みました。例年、ツアーまでは20ラウンドをこなしていましたが、今年は10ラウンドに抑えショットの安定感を高めました。その結果、イ・ボミのスイングはよりスムーズになったように見えます。

3年連続賞金女王の目標を聞かれたイ・ボミは、笑顔で「頑張ります、ぐらいの気持ちで」と重圧は感じさせません。この平常心でツアーに臨むイ・ボミ。あっさり3年連続を達成してしまうかもしれません。

ダイキンオーキッドレディスでも首位に2打差の3位タイと上位に入り、上々のスタートを切りました。

国内勢で期待される一番手は笠りつ子

昨年の女子賞金ランキングのベスト10に入った日本人は3人だけでした。その中でも3位にはいったのが笠りつ子でした。

実は2013年に森田理香子が賞金女王になって以来、2014年は5位成田美寿々、2015年は6位の渡邉彩香がそれぞれ日本人最高と、2年連続で日本人は4位以内に入れませんでした。さらに、昨年の笠りつ子の賞金総額は1億3411万円でした。

これは、2013年の賞金女王、森田理香子の1億2667万円を超えているのです。笠も賞金女王タイトルには強い目標としています。昨年の目標は賞金総額1億円でしたが、「今年は賞金総額2億円で賞金女王のタイトルも獲得」と燃えています。

今年も目が離せない外国勢、シン・ジエ、テレサ・ルーら

韓国、米国で賞金女王と実績は世界レベルのシン・ジエが日本ツアーを主戦場としたのは2014年からでした。

「暖かい人間味を感じる日本でやってみたいと思った」

が日本で競技に専念する理由でした。シン・ジエ個人の人間性もギャラリーやスポンサーから高く評価されており、東日本大震災、広島土砂災害などに優勝賞金を寄付しています。

もちろん2010年時点の世界ランキング1位になった実力は折り紙付き。2014年から賞金ランキングは4位、3位、2位と、まさに今年は1位を予想させる成果を残しています。

2011年から日本ツアーに参戦したテレサ・ルーもこれまでメジャー3勝と大試合での強さを見せています。

2014年はアン・ソンジュ、2015年はイ・ボミと賞金ランキングを争って2位。今年こその日本賞金女王を狙います。

また、モデル並みの美しさが評判のキム・ハヌルも今年は実力通りの活躍をしそうです。

日本に参戦した2015年はコースレイアウトに慣れなかったようですが、2016年になって最終戦のLPGAツアー選手権リコーカップでメジャー初、年間2勝目を挙げるなど、今季にうまくつなげました。

国内若手の注目株は鈴木愛ら、川岸史香も一躍ホープに

2014年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を大会史上最年少となる20歳128日で制した鈴木愛に注目です。

昨シーズンは同じ日本女子プロでメジャー2勝目、通算3勝目を挙げて賞金ランクも5位に入ってきました。昨年の平均パット数は1.7445で1位、パッティングの冴えがスコアにも現れ、バーディ率も3.7374で1位となっています。鈴木にとって今年は飛躍の年になるか。

ダイキンオーキッドレディスで一躍注目株となったのが川岸史香でした。

父は川岸良兼。鈴木愛と同年代で、昨年プロテストに合格し、デビュー戦で2日目まで首位に立ち、最終日18番ホールまで優勝争いを演じました。3日間とも得意のドライバーが安定し、アプローチさえ決まれば、と惜しい戦いでした。

さらに中堅としてドライバーの飛距離を誇る渡邉彩香や、スイングが安定している原江里菜、菊地絵理香、藤田光里などの存在も気になります。また、シード権を失った2013年の賞金女王、森田理香子がどんなプレーで復活を期すかも注目です。アマチュアからも新星の登場が期待されます。

最終戦まで熱い戦いを

女子ゴルフツアーでは、韓国の美人プロ、ユン・チェヨンやセクシークイーンのアン・シネらも参戦します。これら外国勢に加え、昨年米ツアーから戻った有村智恵や、ベテランの上田桃子などLPGAトーナメントには話題がいっぱいです。

ぜひ最終戦まで激しい展開を期待したいものです。

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