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マスターズ・チャンプ、セルヒオ・ガルシア使用の赤いパターが気になる

  • 2017.04.20

いや~、今年のマスターズも面白かったですね。毎年のことながら、サンデーバックナインはなにかが起こります。

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アーメン・コーナー辺りでなんだか雲行きが怪しくなったセルヒオ・ガルシア。リオ・オリンピックのゴールド・メダリストのジャスティン・ローズがすんなり初のグリーンジャケットかと思いきや、プレーオフまでもつれ込んでの、ガルシアが勝負を決めた会心のバーディ。観ているほうも興奮しました。

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メジャー74試合目、そしてマスターズ出場9度目にして、悲願の初優勝。それも祖国の偉大なる先輩セベ・バレステロスの誕生日だというから、まさにエルニーニョ「神の子」セルヒオでしたね。

赤いパターは「セアカゴゲグモ」!?

勝負のバーディパットを決めたあの赤いパターが気になりましたよね。やはり今回のマスターズで活躍していたジョン・ラームも同じパターを使っていたことに気づいたゴルフファンも多いのではないでしょうか?

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このパターは「テーラーメイド・スパイダーレッド」というモデルなのです。元々はジェイソン・デイのために作られたプロトタイプで、赤いカラーリングはデイの地元・オーストラリアに生息するセアカゴケグモに由来するそうです。余談ですが、日本でも毒グモ騒動で何年か前から、その存在が確認されていますね。

ジェイソン・デイがこのパターを使って「第5のメジャー」と呼ばれる2016年のザ・プレーヤーズ選手権に勝利したことがきっかけとなり、一気にPGAツアーでの使用者が増えたパターなのです。その使用者の中でも代表的なプレーヤーが、今回のマスターズ直前に怪我をして出場を涙ながらに断念した世界ランクナンバー1のダスティン・ジョンソンです。

話は2016年のBMW選手権にさかのぼります。本選直前の水曜日、ジョンソンは何の気なしにこの「スパイダー・レッド」のプロトタイプを手にしたそうです。そのフィーリングをいたく気に入ったジョンソンは、このパターを実戦に投入することに決めました。

ただ、試合直前になって、ライバルでもあるジェイソン・デイと同じモデルはイヤだと、たまたま同じモデルのブラック・バージョンを持っていた弟に借りて、見事優勝したのです。以後、デイを抜き去り、世界ナンバー1に昇りつめたジョンソンの手には「赤グモ」ではなく、「黒グモ」が握られています。

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ジョン・ラームのツアー初勝利もスパイダー・レッド

最近、メキメキとその名を売り出しているのがジョン・ラームですね。2016年にデビューして、その直後から大活躍をしていましたが、優勝にはあと1歩手が届きませんでした。

転機が訪れたのは今年の1月。ラームはなんとボールを含めた14本のクラブをすべて取り替えてしまいました。その際、パターもこの赤いスパイダーに替えています。

そして、その直後にツアー初優勝を挙げるのです。今年に入って、ヨーロピアン・ツアーで1勝を挙げているガルシアですが、先月まではピン・タイプのパターを使用していたといいます。

デイ、ジョンソン、ラーム、そして悲願のマスターズ・チャンプとなったガルシア…。「替えた途端に勝つ」、単なるジンクスとは思えないくらい神ってますよね。

人気沸騰間違いないが、入手は困難

今後、このパターを手に入れたいというアマチュアゴルファーは多いかと思われますが、ほぼ入手は難しいかもしれません。というのも、もともとはジェイソン・デイ仕様のプロトタイプであることから、全世界で限定1700本しか作られていないといいます。

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一番の特徴は、ウェートがヘッド後方の左右に分かれている点ではないでしょうか。究極のトゥ・ヒール・バランスにより、芯を外してもミスヒットになりにくいということ。また、フェースにある45度の溝がボールに順回転を与えるピュアロールを採用。サーリン素材を使用し、ソフトな打感、打音が得られるオートマティックなパターだといいます。また、赤いカラーリングはグリーンの緑とは正反対の色であるため、最もパターヘッドの輪郭がはっきりする効果もあるそうです。

テーラーメイドさん、これは大ヒット間違いありません。1700本とは言わず、もっと量産して、我々の手元にもレッド・スパイダーを届けてくれませんか?

 

この記事を書いたライター

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年。現在、フリーランスのゴルフライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など数多く執筆中。

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