ニチレイレディス【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等
第10回ニチレイレディス開催
女子プロゴルフトーナメントの「ニチレイレディス」が、6月19日(木)から21日(日)にかけて行われました。
【試合結果】
優勝: 申ジエ(シン・ジエ)
スコア:通算 -11 (1R:71 2R:67 3R:67 )
選手紹介:1988年4月28日生まれの27歳・韓国出身。 小学5年生でゴルフを始め、5か月後に出場した大会で早くも優勝を飾る。2006年18歳でプロに転向、韓国女子ツアー参戦1年目で賞金女王となる。2008年には、日本初参戦のヨコハマタイヤ PRGRレディスカップで初優勝。2009年米ツアーで賞金女王に輝き、2010年には世界ランク1位の座につけたこともある。
申ジエが逆転で大会2連覇 鈴木愛が3位 http://t.co/KmeN2zka0q
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 6月 21
今大会の見所(ハイライト)
今大会は10回目の記念大会が、19日(金)に開幕。緑が美しいコース、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コースで行われました。
ニチレイレディス初日、すべての出場選手がスタートしました!最も多くのギャラリーを引き連れていたのは、現在賞金ランキングトップのイボミ選手、先週優勝した成田美寿々選手、本大会2007年のチャンピオンの大山志保選手の組でした。雨が降ったり止ん…
Posted by ニチレイレディス on 2015年6月18日
1日目は肌寒さを感じる雨模様。
多くの選手が苦手意識を持ち、スコアも思うように伸びない雨天の中、雨が得意と自負する斉藤愛璃(さいとう あいり)が5バーディ1ボギーの68と躍進、2位タイと好調なスタートを切ります。
2日目は、前日の天気と打って変わった晴天。気温も上がり、風の影響もあるようでした。
この日は、2011年の今大会覇者、李知姫(イ・チヒ)がベテランの強さを見せつけます。1日目、2日目ノーボギーと、安定したラウンド展開で首位に立ちます。
選手コメント集/ニチレイレディス 最終日 http://t.co/Up4pfXvFQv
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 6月 21
昨年の賞金女王アン・ソンジュは、首位から3打差の10位タイと無難な位置につけつつ、そろそろとスコアを上げて、いつの間にか2位に浮上してきた印象です。
この日活躍を見せたのは、プロ3年目、人気急上昇中の松森彩夏(まつもり あやか)。1番でバーディを取り幸先よく発進すると、5バーディ1ボギーの68をマークして、3位に浮上。初優勝を狙える好位置につけます。
そして、前週大会でもうまさを見せつけた笠りつ子(りゅう りつこ)は、軸のぶれないショットが非常によく、しっかり寄せてバーディを取っていきます。
3日目、ときおり晴れ間が見られるものの、雨が降ったり止んだりの不安定な天候。
最終組で回ったのは、ベテランらしい落ち着いたプレーで首位を走る李知姫、アン・ソンジュ、そして前年の覇者、申ジエの韓国勢となりました。
李知姫は淡々と着実なプレーを展開するも、ショットがピンにつかず、後半でバーディが取れません。ついに15番、3打差の3位からスタートした申ジエにつかまります。
申ジエは昨年優勝の貫録を見せ、計算通りともいえる最終日、着々とスコアを伸ばします。終盤に、もうひとつバーディを奪取。通算11アンダーで、今季2勝目、自身初の大会連覇で、逆転優勝を決めました。
本日開催されました最終日(決勝ラウンド)の模様をフォトギャラリーでお届けします。
Posted by ニチレイレディス on 2015年6月21日
バーディを狙えるホールでしっかりスコアを稼ぎ、パー狙いのホールをキッチリ決められた選手に軍配が上がった、といえるでしょうか。
優勝を狙う若手が大健闘。今後にも期待!
プロ3年目の21歳、松森彩夏がブレイク中ですね。170センチ、細長い手足を持つスレンダー美人で、一見モデルのようと思いきや、なかなか気骨ある若手といえます。
2日目に猛チャージをかけ、初優勝へ向けて今季2度目のチャンス到来です。ティーショットにバラつきはありましたが、グリーンでのタッチがよく、パッティングが冴えた日といえます。
「チャンスはある」 松森彩夏、初優勝へ2度目の好機到来 http://t.co/eOacFeFiuS
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 6月 20
3日目は、前半のショットは良かったものの、思うようにスコアが伸ばせず我慢の試合になってしまった1日でした。集中力は持続するもなかなかスコアにつながらず、通算5アンダーの7位タイでフィニッシュという結果でした。
決め所の最終18番で締めくくったバーディの良い印象を持続して、次回に繋がることを期待したいと思います。
松森と同期の鈴木愛(すずき あい)は、昨季、初優勝を飾り、今季は2度目の優勝を狙います。
体幹のよさを活かしたショットの上手さと、パッティングは長い距離間のラインの読み・タッチの良さも抜群でした。
海外メジャーの渡航費ゲット! 鈴木愛は“きっちり”3位浮上 http://t.co/3Ab9kHsWdI
— GDO編集部 (@GDO_news) 2015, 6月 21
今季初優勝にはおよばなかったものの、持ち前の集中力が光りました。
最終18番でイーグルチャンスにつけ、果敢に攻め抜く意気込みは素晴らしく、見事3位を掴み取りました。
この週初めに行われた、全米女子オープンの日本地区最終予選会では、ふたり揃って通過して初出場を決めています。
今大会の落ち着いたプレーを観ていると、今後どんなプレーで魅せてくれるか、非常に興味深く楽しみな選手たちです。
次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点
大会名称:アース・モンダミンカップ【2015】
日程:2015年6月25日(金)~6月28日(日)
会場:カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県) / 6,541Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥140,000,000
現在の出場予定選手は、ディフェンディングチャンピオンの酒井美紀(さかい みき)をはじめ、イ・ボミ、テレサ・ルー、成田美寿々(なりた みすず)、菊地絵理香(きくち えりか)、藤田光里(ふじた ひかり)、香妻琴乃(こうづま ことの)、堀琴音(ほり ことね)、渡邉彩香(わたなべ あやか)、鈴木愛(すずき あい)、松森彩夏、上田桃子(うえだ ももこ)、森田理香子(もりた りかこ)、アン・ソンジュ、笠りつ子(りゅう りつこ)、飯島茜(いいじま あかね)、大山志保(おおやま しほ)など、144名が挑む予定です。
次回の会場となるカメリアヒルズカントリークラブは、都心からアクセスのよい名コースです。緑美しく、フェアウェイは広くフラットですが、巧みに配されたハザードと、見た目以上に難しいグリーンが曲者。戦略性に富んだコースなので、やはりコースマネジメントをしっかりすることが、スコアを伸ばすカギといえます。
次回は4日間競技のタフな大会。そして賞金総額もさることながら、優勝賞金はメジャー並みの2,520万円で、賞金ランクを左右することも無視できません。参加選手も一層、気合が入る大会といえます。
今季の折り返し時期も近づくツアー第17戦。現在の賞金ランク上位者が後半戦に向けて、一歩抜きんでるカタチとなるか、それとも追随の選手が賞金女王争いに名乗りを上げるか。
見逃せない一戦となりそうです。