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富士通レディース【2015】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等

第33回富士通レディース

2015年度LPGAツアー第31戦「富士通レディース」が、10月16日(金)から10月18日(日)の3日間、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ・西コースで行われました。

【試合結果】
優勝:テレサ・ルー

スコア:通算 -13 (1R:67 2R:65 3R:71)

選手紹介:1987年10月13日生まれの28歳・台湾出身・A型。11歳の時、父の影響でゴルフを始める。アマチュア時代にナショナルチームの一員として活躍し、2005年にプロ転向。2006年から米国LPGAツアーへ参戦。2011年から日本ツアーを主戦場として本格参戦する。本大会の優勝で今季5勝目を獲得。

 

今大会の見所(ハイライト)

本大会の舞台である東急セブンハンドレッドクラブ・西コースは、女子ツアー屈指の長さを誇る6,635ヤード。名物、18番ホールの直角に切り立ったバンカーの壁は、幾多のドラマを展開してきました。過去、苦い経験をした選手たちのリベンジなるか。

雨で気温が上がらない中、1日目がスタート。強い風と雨に悩まされるタフなコンディションでスコアが伸びず、多くの選手が苦しみます。
そんな中、アンダーパーとしたのはたったの2名。

5バーディ、ノーボギーのプレーで、今季平均ストローク数1位の安定感を見せる、テレサ・ルーが首位に立ちます。
そして、3打差の2アンダーとして、飛距離を最大の武器とする渡邉彩香(わたなべ あやか)が、2位と好発進。

2日目。時折雨がぱらつく中、渡邉が首位と6打差で迎えた18番、バーディパットを沈めます。対するテレサ・ルーがボギーとして、スコアをひとつ落としてしまったため、その差は4打。
射程圏内に捉えて2日目を終え、渡邉の逆転優勝に期待がかかります。

この日スコアを5つ伸ばした森田理香子(もりた りかこ)は、2アンダー6位タイに上がってきます。ショットの課題を残すもののパッティングに冴え、現在26位の賞金ランクを少しでも上げる位置を狙います。

 

3日目。3日間ともに回るテレサ・ルーと渡邉、そしてイ・ボミの見ごたえある最終組。帯同するギャラリー数は、終盤へ向けて幾重にも膨らみます。

イ・ボミは連戦の上位争いでの疲れが拭えず、いつもに比べてショットの精細さに欠ける印象。前半から2つスコアを落とし、終盤には集中力を切らした様子も見られました。
最終組のふたりに追いつききれず、12位タイで終わります。

ディフェンディングチャンピオンのアン・ソンジュは、この日7バーディ、2ボギーとスコアを5つ伸ばして7位まで順位を上げます。

そして、そろそろ賞金シードの当落が現実味を増す頃。
賞金シードが与えられるのは、賞金ランク50位まで。当確のボーダーラインは年間賞金額1,900万円から2,000万円くらいがひとつの目安といわれます。

本大会では、このボーダーライン上にいる2選手が大健闘。
現在までに賞金ランク46位の福田真未(ふくだ まみ)は、2年連続のシード権獲得に向けて。47位の青木瀬令奈(あおき せれな)は初シード権獲得に向けて、まい進します。

福田はティーショットの飛距離、青木はショットの正確性が持ち味。両者ともにこの持ち味を活かし切り、結果につなげます。
福田は6位で終え、賞金ランクを40位に。青木は、今季最上位となる3位タイ、同ランクを37位に上げて、シードをほぼ確実なものにしました。

 

13番、バーディを決めた渡邉が首位に3打差と迫り、つづく14番ではバーディチャンスを決めきれずパー。
しかし、この14番でテレサが、同じようなパッティングラインを読みすぎてボギー。2打差に詰め寄り、優勝争いはデッドヒートに。

テレサは15番でティーショットを右に出し、カート道路にスタンスしてラフからの2打目、グリーン手前のラフへ落としますが、おそらくピンを直接狙った強気のショット。ここから、回転を効かせた高い打球がピン根元についてパーセーブ。底知れない強さを見せます。
渡邉はフェアウェイのいい位置から2打目をグリーン奥のラフへ。左足下がりの難しいアプローチは、ピンに寄せてナイスパーセーブ。

しかしここで流れをつかんだテレサは、16番パー5でいいラインを残して2オン。勝負どころでイーグルを決めます。
対して渡邉は、バーディチャンスを活かせず、4打差に突き放されて万事休す。

 

17番、18番は両者交互にボギー。しかし最後までその差は縮まりません。

チャンスを確実に活かし、ピンチを乗り切る技で魅せたテレサ・ルーが、完全優勝。
火曜日に28歳の誕生日を迎えたバースデーウィークは、今季5勝目で自ら華を添える結果となりました。

 

強いアマチュア勢の活躍も

本大会に出場したアマチュア選手は高校2年生の4名。その4名ともが決勝ラウンドに残りました。

最終ホールまで同スコアでプレーしていた、植竹希望(うえたけ のぞみ)、新垣比菜(あらかき ひな)の闘いは、18番でパーセーブした新垣が勝負を制し、12位タイでローアマを獲得しました。

プロの試合でも上位に上がってくる技術の高さ、メンタルの強さ、そしてアマチュアであってもプロ意識の高さに逞しさを感じ、国内女子ツアーの未来に明るい兆しを見せますね。

 

次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点

大会名称:NOBUTA GROUP マスターズGCレディース【2015】
日程:2015年10月22日(木)~10月25日(日)
会場:マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) / 6,543Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥140,000,000

次週は、「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が開催されます。

フラットで幅広い丘陵コース。昨年よりもコースに改良が加えられて、距離が長く、難易度が高くなるのは必然。
ハザードの絶妙な配置、グリーンの巧みなアンジュレーションなど、ショット、パットともに正確で高度なテクニックが求められ、頭と持てる技術を駆使して、アグレッシブに攻めるプレーが要求されます。

4日間大会ということで、スタミナと精神力を強く保つことも必須要件。
また、公式戦並みに高い賞金額が設定され、残りわずかとなったツアー終盤に向けて、賞金の積み上げは。どこまで順位を上げられるか。賞金シードの行方は。それぞれの思惑が交錯する1戦となりそうです。

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