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ジョーダン・スピースの凄さが分かる13のスタッツ!記録ずくめの2015年をチェック!!

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PGAツアーでは、先日のフェニックス・オープンでリッキー・ファウラーとのプレーオフを制し、見事にツアー2勝目を飾った松山英樹選手をはじめ、石川遼選手や岩田寛選手ら日本人ゴルファーが奮闘しています。

世界の強豪がしのぎを削る米国男子ツアーの2015年シーズンを席巻した選手と言えば、優勝5回で数々の記録を打ち立てたジョーダン・スピース でしょう。

今回は、その昨シーズンに引き続き、快調に今シーズンをスタートさせているジョーダン・スピースに注目!驚愕の2015シーズンを振り返りながら、彼のプライベートエピソードもご紹介します!

プロフィール

名前:ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)
生年月日:1993年7月27日(22歳)
出身地:米国テキサス州ダラス
身長:185cm
体重:84kg
プロ転向:2012年
通算成績:PGAツアー7勝(メジャー2勝)、海外ツアー他2勝
クラブセッティング:タイトリスト
ウェア:アンダーアーマー

SMBC Singapore Open

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現在22歳のジョーダン・スピースは、大学時代に野球選手だった父親と、バスケットボール選手だった母親を両親に持つスポーツ一家に生まれました。

はじめは野球に熱中していましたが、12歳でゴルフに専念することを決断。米国ジュニアゴルフ協会らの経済的支援を受けながらジュニア時代を過ごし、2009年と2010年の全米ジュニア・アマチュア選手権で連覇を達成、タイガー・ウッズ以来となる同大会複数回優勝を果たしました。

その後、進学した地元のテキサス大学でゴルフ部に所属。1年生ながらチームの「NCAA選手権」優勝に貢献して数々の個人賞を受賞したほか、オールアメリカンのファーストチームメンバーにも選抜。このシーズンはその他にも、2012年全米オープンでローアマチュアに輝き、アマチュア世界ランキングで首位を獲得しました。

しかし、大学2年の途中で学生生活に終止符を打ち、2012年12月に19歳でプロに転向することを選択。この決断は、経済的な理由によるものだったとのこと。実は、苦労人なんですね。そして、2013年からPGAツアーへ本格参戦をスタートさせました。

すると早くも、20歳の誕生日を2週間後に控えたこの年の7月、「ジョンディア・クラシック」で見事にツアー初優勝。10代での優勝は、ツアー史上82年ぶりの快挙でした。

この勝利で出場資格を獲得し初参戦した2014年の「マスターズ」では、目を見張るパフォーマンスで注目を集めました。

首位タイでスタートした最終日、一時は単独首位に躍り出ますが、8番と9番の連続ボギーが響き2位タイ。バッバ・ワトソンに2度目のマスターズ制覇を許す結果となりましたが、この時の悔しさが2015年の大躍進へと繋がります。

ジョーダン・スピースをスターダムへと押し上げたユニークなパッティング

ジョーダン・スピースのPGAツアー通算成績(7勝)

2013年
「ジョンディア・クラシック」

2015年
「バルスパー選手権」
「マスターズ・トーナメント」
「全米オープン」
「ジョンディア・クラシック」
「ツアー選手権byコカ・コーラ」

2016年
「ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」

飛距離こそライバルのローリー・マキロイやダスティン・ジョンソンらに及ばないジョーダン・スピースですが、“どの方向からグリーンを狙う“に重点を置き、精密にコントロールされたスイングが特徴です。

【動画:ジョーダン・スピース スイング解析(ドライバー)】

さらに、ジョーダン・スピースをゴルフ界のスターダムへと押し上げた武器は、なんと言ってもパットの正確さです。昨年のツアー最終戦ではジョーダン・スピースに長いバーディパットを決められ、優勝争いをしていたヘンリク・ステンソンも、お手上げの表情を見せていました。

【動画:2015年ツアー選手権byコカ・コーラ (最終ラウンド11番パー3)】

また、ショートパットではボールを見ず、カップを見ながらのユニークなパッティングで距離感をつかみショットの強弱を調整。パター精度の高さには、こんな秘密が隠されていたんです。

【動画:ジョーダン・スピースのユニークなパッティング】

ジョーダン・スピース、2015シーズンの凄さが分る“13”の記録&スタッツ

2015シーズンにメジャー2大会を制したジョーダン・スピースですが、シーズン終盤のプレーオフ「ザ・バークレーズ」と「ドイツバンク選手権」で、2試合続けて予選落ちしていました。

しかし、疲れが見え始めたのでは?との声を一掃するかのように、最終戦の「ツアー選手権 by コカ・コーラ」で日を追う毎に調子を上げて優勝。22歳で史上最年少の年間王者(フェデックスカップ)の栄冠に輝きました。

それでは、記録ずくめだったジョーダン・スピースの2015シーズンを振り返ってみましょう。

The Masters - Final Round

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1.2015シーズン獲得賞金総額は、2203万465ドル(約26億5000万円)。

フェデックスカップ年間王者のボーナス1000万ドル(約12億円)を差し引いた賞金総額1203万465ドル(約14億5000万円)は、ビジェイ・シンが2004年に記録した1090万5166ドル(約13億円)を上回る史上最高額です!

2.獲得賞金(ボーナスを含む)とスポンサー収入の合計は、なんと5300万ドル(約63億6000万円)!

3.2015年シーズン終了時のPGAツアーにおける生涯獲得賞金は、3100万ドル(約37億2000万円)。22歳の選手としては、これまたツアー史上最高額!

4.フェデックスカップのボーナス1000万ドル(約12億円)を含めた2015シーズン獲得賞金総額2203万465ドル(約26億5000万円)から換算すると、ジョーダン・スピースは・・・

-1試合当たり約88万ドル(約1億円)
-1ラウンド当たり約26万ドル(約3100万円)
-1ホール当たり約1万4000ドル(約168万円)
-1ショット当たり約3600ドル(約43万円)
※1ドル=120円換算

・・・を稼いだことになります。

5.「マスターズ」での優勝は、記録ずくめでした。

-1997年のタイガー・ウッズと並ぶ大会史上最少スコア(18アンダー)。
-21歳259日でのメジャー制覇は、1997年のタイガー・ウッズ(21歳104日)以来、最年少。
-初日から最終日まで単独首位を守っての完全優勝は、アーノルド・パーマー(1960年)やジャック・ニクラウス(1972年)らに続く大会史上5人目の大記録。
-通算28バーディは、フィルミ・ケルソンの記録(2001年25回)を上回る大会最多記録。

6.同一シーズンの「マスターズ」と「全米オープン」のメジャー連勝は、2002年のタイガー・ウッズ以来、史上6人目。

7.「マスターズ」と最終戦の「ザ・ツアーチャンピオンシップ」の同一シーズン制覇は、ツアー史上初。

8.PGAツアーで、1シーズン5勝(出場25試合)以上を挙げたのは、1929年のホートン・スミス(21歳出場22試合で8勝)に続く最年少記録。

9.22歳でのメジャー2勝達成は、ここ93年間のツアー史上で最年少記録。

10.4大メジャーの順位合計数の(マスターズ優勝/全米オープン優勝/全英オープン4位タイ/全米プロゴルフ選手権2位)は『8』で、タイガー・ウッズの2000年(メジャー3大会制覇)と2005年に並ぶ成績(ジャック・ニクラウスのキャリア ベストシーズンだった1971年の合計は『10』)。

11.厳しい夏場に好成績。
7月から8月にかけての6試合で『3位タイ/優勝/優勝/4位タイ/10位タイ/2位』と、驚きの成績を挙げました。

12.最終戦の勝利で、世界ランキングNo.1の座をローリー・マキロイから奪還。

13.トップ10入り通算16回(10位タイ含む)は、ツアー1位の記録。2位のジェイソン・デイに4回も差をつけました。

ジョーダン・スピースの素顔

昨シーズンの活躍で手にした収入で、ジョーダン・スピースは最近故郷テキサス州ダラスに家族のための新居を購入。プールやトレーニングルームはもちろん、ゴルフのシミュレーションマシンまで完備されており、その価格は850万ドル(約10億円)とのこと。

3人兄弟のジョーダン・スピース。弟のスティーブンさんは、名門ブラウン大学の有望なバスケットボール選手です。

ハンディキャップを持つ妹のエリーさんのことは特に可愛がっていて、その存在はジョーダン・スピースのエネルギーの源になっているそうです。ジョーダン・スピースはツアー初優勝を飾った直後、その妹さんと同じ自閉症の子どもたちを支援するために「ジョーダン・スピース財団」を設立しています。

恋人は、高校時代から交際を続けているアニー・ベレットさん。美人で経営学を学んだ才女だそうです。

また、ジョーダン・スピースが家族同然と語るのは、優勝した2011年の「全米ジュニアアマチュア選手権」からキャディを務めているマイケル・グレラーさん。

ツアーでは珍しい経歴の持ち主で、プロ転向を決めたジョーダン・スピースに懇願され、ミドルスクールの数学教師を辞めて専属キャディになったそうです。

スター選手となった今もジョーダン・スピースが大切にしていているのは、家族、恋人をはじめ自分を支え続けてくれる人たち。わずか22歳にしてゴルフ界の頂点を極めたスーパースターであると同時に、堅実な好青年なんです。

メジャー連覇も夢じゃない!今季も好調なジョーダン・スピース

昨年秋に開幕した今シーズン、ジョーダン・スピースはすでに素晴らしい成績を挙げています。

2015年11月の『WGC HSBCチャンピオンズ』で7位タイ。12月の『ヒーロー・ワールド・チャレンジ』(ツアー非公式)で4位。そして、今年1月に開催された『ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ』では、2003年にアニー・エルスが記録したツアー歴代最少スコア31アンダーに迫る通算30アンダーを記録。後続に8打差をつけ、今年初戦でいきなり優勝しています。

続いて参戦した欧州ツアーの『アブダビHSBCゴルフ選手権』で5位タイ。今月1日に閉幕したばかりの日本男子/アジアツアー共催の『SMBCシンガポールオープン』ではソン・ヨンハンに1打及ばず、惜しくも優勝は逃しましたが2位。最終ラウンドでは、6バーディ、1ボギーの猛チャージで世界王者の貫禄を見せつけました。今度は是非、日本国内男子ツアーにも出場して欲しい!!

岩田寛選手が、終盤まで優勝争いに絡む素晴らしい活躍を見せた先週の「AT&Tペブルビーチナショナル プロアマ」では、ボーン・テーラーが11年ぶりのツアー優勝。

この大会ではやや元気のなかったジョーダン・スピースですが、最終日には6バーディで順位を「33」上げて通算7アンダーの21位タイで終了。きっちり調子を戻して終えるあたりは、世界王者の貫禄と昨シーズンを超える活躍を予感させます。

メジャー連覇に期待のかかるジョーダン・スピースは、2月18~21日に開催されるPGAツアー次戦「ノーザントラスト オープン」に出場を予定しています。

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