パット・イズ・マネーだけじゃない!思わず唸るゴルフ名言・迷言集/パター編
「パット・イズ・マネー」
もちろん「タイム・イズ・マネー(時は金なり)」のパクリの迷言ですが、名言でもあります。
1打を争うプロのツアーにとって、パットの1打で優勝の明暗が変わります。2位の人にとっては、あるホールの3パットが痛恨。賞金額は優勝者の半分です。
優勝者にとっては、1パットで決めたバーディーがしてやったり。まさしく「パット・イズ・マネー」。
これと同じように、パットに関してのことわざに、外国の言葉で
“Drive for show, putt for dough. ”
「ドライブは見せるため、パットはお金のため」
「ティーショットで豪快なドライブショットは、ギャラリーへのアピールのためにあり、ホールにねじ込むパットは優勝賞金を獲得するため」(ことわざ)
それだけ、プロにとってもパッティングは重要なのですね。
パッティング上達のための格言もあります。
「耳でパットせよ」(ジャック・ニクラウス)
1960年代から1990年代まで大活躍した名選手、ニクラウスの言葉です。
パットをした時、特にアマチュアは打ったボールを目で追いがちですが、目ではなくパッティングの音を耳で聞け、との意味です。
もちろん、パッティングの時に目は開いてますが、パッティングしたボールをつい目で追いがちです。そうではなく、ヒットした時の方向性、強さを音で確かめることで、パッティングの正確性を確認しよう、との意味です。
「どんなバカでも、二度目のパットは入れることができる」(スコットランドのことわざ)
「届かなければ、入らない」(トム・モリス)
「届かせよ!」(スコットランドのことわざ)
まさしく、言いえて妙ですね。パッティングは距離が短いと入るはずがありません。思わずアグレッシブにいってカップを大きくオーバーしてしまい、3パット、4パットしてしまった人もいるでしょう。それで怖くなって、強く打てなくなってしまうこともあります。
しかし、届かなければ入りません。ドライバー、アイアンと、飛ばそうと思ったショットで失敗することがあるゴルフ。その中でも、届かなければ意味がないのがパターです。このことを教えている言葉があります。
「カップは常に諸君が思うより遠く、アプローチなら1ヤード、パットなら1フィートほど遠くにあることを忘れてはならない」(チャールズ・ベイリー)
かのアーノルド・パーマーも言っています。
「カップをオーバーするくらいに強く打つのは相当勇気を要するが、ロング・パットが入るときは、ほとんど大多数の場合強く打ちすぎたと思うときだ。臆病なパットにチャンスはない」
パッティングには、精神的な要素が大事なようです。
「パットでは、いかなるときも”入るだろうか”と疑問を抱いてはいけない”絶対入る”と考えるべきだ」(レスリー・コットン)
「ゴルフという不思議なゲームの中で、最も不思議なゲームはパッティングである」(ボビー・ジョーンズ)
まさに、精神的な部分が多いパッティング。それを示す言葉があります。
「3フィートのパットは、270ヤードのロング・パットと同じくらい重要だ」(ジェイムス・ブレイド)
「3フィートのパットはミスするに十分な距離であり、ミスすれば不名誉なほど短い距離でもある」(フィリップ・モンクリーフ)
さあ、これだけ大事なパッティング。それに対して、練習へのアドバイスもあります。
「もし上達がお望みならば、1mのパットばかり練習しなさい」(アーネスト・ジョーンズ)
確かに、1mのパットに2打かかっていたら、スコアアップは望めません。ドライバー、アイアンは練習場に通ってもパットの練習はしていない、という人が多くありませんか?
「毎日でもいい、違和感がなくなるまでパターを握れ。これ以外、上達に道なし」(ケリー・ミドルコフ)
パッティングとは、フィーリングであることを示唆した言葉です。グリーン上でアドレスをした時にちょっとでも違和感をもったら、とてもパッティングが入るとは思えないものです。アドレス時に、ボールとの距離、位置、構え。これらがスッとできるには、普段の練習が重要なのです。
「もしゴルファーが、6日間1日10分ずつパッテイングの練習をすれば、1週間に1度まとめて60分練習するよりもはるかに上達が早い」(レズリー・ジョーンズ)
これも、パッティングは集中して練習することより、習慣として練習することによってフィーリングを習得するのが必要と示唆しています。
「私がゴルフで恐ろしい者は3つ。雷、ベン・ホーガン、そして下りのスライスラインのパットだ」(サム・スニード)
さて、最後にパターに関するうんちくの言葉で最終としましょう。
「1本のパターを終生使い続けることは難しい。妻に対する以上の愛情と信頼がなければ、到底できることではない」(ヘンリー・コットン)
「最後のパットまでベストを尽くすことができない人を、私は軽蔑する」(ボビー・ジョーンズ)