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今平周吾のスイングは進化中。来季に注目の若手を今からチェック!

池田勇太選手と谷原秀人選手の賞金王争いが注目を集めた男子ツアー。どちらも日本ツアーを牽引する実力者ながら賞金王には手が届いていませんでしたので、興味深く非常に見ごたえがありましたね。

終わってみれば年間3勝を挙げた池田選手、谷原選手、金庚泰選手とベテランが賞金ランキングの上位を占める結果となりましたが、片岡大育選手や小平智選手など、20代の若手の活躍も目を引いた今シーズンでした。

そんな中、賞金ランキング10位(61,603,069円) と健闘したのがさらに若い今平周吾選手(24歳)です。チャレンジツアーで頭角を現し、ツアーフル参戦した2015年には賞金ランキング24位、そして今季は10位と着実に結果を残してきています。

小柄な体躯から繰り出すキレのあるアイアンショットと、積極的でクレバーなプレースタイルにも大器の片鱗をうかがわせるものがあります。

そこで来季への期待も込めて、今回は今平選手に注目してみたいと思います。近い将来、間違いなくツアーの“顔”となる存在になる素材ですので、早めにチェックしておいてくださいね。

今平選手のプロフィール

所属:フリー
生年月日:1992年10月2日 (24歳)
身長:165cm
体重:60kg
出身地:埼玉
出身校:東京国際大学
プロ転向:2011年
クラブ契約:タイトリスト
ツアー通算勝利:未勝利
賞金ランキング:2013年:141位、2014年:106位(チャレンジ賞金王)、2015年:24位、2016年:10位

高校一年の時に中退して、宮里美香選手やテニスの錦織圭選手が在籍していたことでも有名なIMGアカデミーに2年間のゴルフ留学をしています。その間、「全米ジュニア」にも出場し、ベスト8に入るなど、早くからその才能を開花させていました。

帰国後の2011年にプロ転向し、2014年にはチャレンジツアーの賞金王となり、昨年の2015年からはレギュラーツアーにフル参戦。「ミズノオープン」では2日目に首位に立つ活躍をみせ(総合は5位)、「長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」では2位に入るなど、試合を重ねるごとに徐々に注目を集めるようになります。そして賞金ランキングは24位となり、初シード権を獲得しますが、これによりPGAの資格認定プロテストを免除され、特別制度を適用されています。

つまり成績が顕著な者にはプロテストを受けなくても特別にプロゴルファーの証であるPGA会員として認定してもらえるというものなのですが(※所定の手続きは必要)、この適用者は松山英樹選手、石川遼選手、小平智選手、川村昌弘選手、藤本佳則選手、宮里優作選手、池田勇太選手、近藤共弘選手など、わずかしかいませんので、今平選手の活躍ぶりがお分かり頂けると思います。

さらに2016年は躍進し、8回のトップテン入りするなど安定した成績を残して賞金ランキング10位。一躍トッププロの仲間入りを果たしました。165cmとプロゴルファーとしては恵まれているとは言えない体格から放つドライバーの飛距離は280ヤード前後と迫力があり、またボールコントロールに優れたキレのあるアイアンショットは、高いパーキープ率(85.95※5位)や、パーオン率(66.34%9位)にも表れるように今平選手の武器となっています。

また、今平選手のスイングを見てみると、グリップを余らせ気味に(短く)握っています。背が低い選手はグリップをめいっぱい長く握って、身長による飛距離のハンデをカバーしようとする事が多いのですが、今平選手はそうしたことよりも、自分の身長とクラブのバランスを重視し、こうした判断をしているようです。それでも年々クラブを変更するたびに飛距離が伸びているということですから、アマチュアゴルファーの方にも良い参考材料となるのではないでしょうか。

しかしそれ以上に、幼さの残るはにかんだ笑顔とは裏腹な、まるでベテランのような落ち着きと、時に大胆とも思えるプレースタイルが、今平選手の大きな魅力なのではないかと思います。小さい事にはこだわらない、物おじしない性格は、大舞台に強さを発揮する上で大きな長所と言えます。日本以上にシビアな世界であるアメリカ留学の経験、そして帰国後のプロとしてのチャレンジツアーでの厳しい競争などが、今平選手をタフにさせているのかも知れませんね。

上位に何度も顔を出した今シーズンは、本人にとっても納得のシーズンであっただろうと思われますが、今平選手には現状に満足せず、来季は更なる活躍を期待したいと思います。同世代の松山英樹選手(1992年)や石川遼選手(1991年)にはまだまだ実績で及びませんが、これから東京オリンピックに向けて存在をアピールするためにも、まずは初優勝を目指して頑張ってほしいところです。

おわりに

男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では残念ながら見せ場なく19Tで終わりましたが、今季途中でスポンサー契約したレオパレス21は、グアムにプロがこぞってトレーニングに訪れるゴルフコース(総合リゾート施設)※レオパレスリゾートグアムを有し、オフのレベルアップには、またとない環境を得ています。

この素晴らしいサポートを手に入れた今平選手が、ますますパワーアップしているであろう開幕を今から期待しています。今後の今平選手に是非注目してみではいかがでしょうか。

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