GOLFES

見つかる、楽しむ、あなたのゴルフライフ。

7年連続の前年比増!”流行を生む”ピンの強み

今年2月、東京ビッグサイトで開催された「ジャパンゴルフフェア」。そのピンゴルフの出展ブースには、ひとつの特徴があった。そこには、幅広い年代のゴルファーが集まっていたことだ。

シニア世代のオールドゴルファーが興味深くパターをじっくり見ている一方で、30・40歳代のサラリーマン風ゴルファーは、新作『Gドライバー』を手にとってピンの担当者に質問をしていた。一方で、パターの試打イベントでは、両親と一緒にきたジュニアゴルファーが元気にパターマットでイベントに参加していた。

どこかファミリーの雰囲気のあるピンゴルフは、家族経営からはじまったピンゴルフの歴史と無縁ではないだろう。

キャビティアイアンはピンが先駆けだった

ピン02

1959年に創業者カーステン・ソルハイムによって生まれたピンゴルフ。その原点は、当時、GE(ジェネラル・エレクトロニクス)の社員であったカーステンが自宅のガレージでパターを作りはじめたことが原点だった。そのパターこそが、1966年に発売される「ANSER(アンサー)」パターである。

このパターは、当時としては革命的だったトゥ側、ヒール側に重量を配分することで慣性モーメントを高めるという、現代にまでつながる構造になっていたのだ。

当時は、トム・ワトソンやジャック・ニクラウスなどがこの「ANSER」パターを使い、一気に世界中で流行することになった。ちなみに、社名となっている“ピン”とは、このパターを打ったときの音から生まれたものだ。

さらに、カーステンはこの構造をアイアンにも採用し、初めてアイアンに「トゥ・ヒールバランス」を応用した「カーステン1」を1969年に発売。これが、今のキャビティバックアイアンの元祖となっているのだ。

現代の「重ヘッド」のキッカケはピンだった

ピン03

ピンゴルフが流行を生むのは「昔の話」ではない。日本国内において7年連続で前年比増の売り上げを達成しているピンゴルフだが、それを支えているのはドライバーである。そして、そのキッカケとなったのが2011年に発表された「G20」ドライバーだ。

2011年頃は、ドライバー市場全体は軽量ドライバーが主流であった。各ゴルフメーカーともに、ドライバーヘッドの重量を180グラム台にして、次々に軽いドライバーを発表していく時代だったのだ。

そんな中、ピンは「重ヘッド」というキーワードとともに「G20」ドライバーを発表。この「G20」は、ヘッド重量203グラムという当時は異例の重量だった。

当時2011年8月にロッテ葛西で開催された新製品発表会では、

「近年は、技術開発が進んだことで、軽量ドライバーを作れるようになりました。しかし、当社ではヘッドは“振り切れる範囲で最も重い”ものが最も飛ぶというテスト結果が出ています」

と堂々と宣言していた。

その「G20」の重ヘッドは、徐々にドライバー市場に浸透していく。アマチュアゴルファーからも支持され、売り上げを伸ばすとともに、当時はドライバーの軽量化を進めていた他メーカーも、翌年以降は一転して「重ヘッド」のドライバーを発売するようにまでなったのだ。

浅重心ブームに乗らず「空力性能」を追求!

ピン01
ピン04

軽量ドライバーの次に、ドライバー業界は「浅重心ブーム」となった。各メーカーともに、重心深度の浅いドライバー、そしてフェアウェイウッドを展開し、実際に「ロケットボールズ」(テーラーメイド)「X-HOT」(キャロウェイ)というフェアウェイウッドにおいて爆発的なヒット商品も生まれた。

しかし、ピンは一切、浅重心ブームに揺らぐことなく重心の深いドライバーにこだわり続け、深重心ドライバーとして「G25」ドライバーを2013年に発売、そして深重心に加え、空力性能を追求したモデルとして「G30」ドライバーを2014年に発売した。

この「G30」では、クラウン部分にタービュレーターという空気の流れをスムーズにする構造を採用した。その結果、「G30」ドライバーは日本国内でもピンゴルフの歴史に残る大ヒットとなり、米国でも2015年度を代表するヒット商品となったのだ。

そして、今年1月には2016年モデルとして「G」ドライバーを発表。前作で好評だったタービュレーター効果をさらに進化させたことで、「G30」に比べてインパクト時の空気抵抗を約37%も軽減。

この空気抵抗については、ピンゴルフのプロダクトマーケティングマネージャーを務める安齋氏に話を聞くと、

「今回のGドライバーは空力が最大のテーマであり、パワーヒッターだけでなく、一般のヘッドスピードの人でも飛ばせる空力性能を追求しました。今回は、前作「G30」に採用したタービュレーターだけでなく、ヘッド後方にボーテックをつけて、二段階の空気抵抗をつけました。その結果、約37%もの空気抵抗を削減させたのです。ちなみに、空気抵抗というと車や飛行機のイメージが強く、『ゴルフクラブに空力性能って効果があるの?』と思われる人もいるかもしれません。しかし、一般的なゴルファーのヘッドスピードである40m/sは車で言うと時速144km。これは、間違いなく空気抵抗が影響するスピードの領域なのです」

さらに、ピンゴルフが流行を生むメーカーであることを伝えると、

「会社のポリシーとしてあるのはトレンドを追わない。テクノロジーの会社なので、社内でテストをして、その結果が良かったものを市場に出す。我々がトレンドを作り出していきたいとは常に思っています」

と答えてくれた。

日本において、好調なセールスを記録し続けるピンゴルフ。そこには、創業以来続く、「トレンドは追わない、トレンドを作る」という開発哲学を貫く姿勢があったのだ。

G ドライバー

<SPEC>
ヘッド素材/T9Sチタン(フェース)、811チタン(ボディ)
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9度、10.5度
価格/6万5000円(税抜き)~

G SF TECドライバー

<SPEC>
ヘッド素材/T9Sチタン(フェース)、811チタン(ボディ)
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/10度、12度
価格/6万5000円(税抜き)~

G LS TECドライバー

<SPEC>
ヘッド素材/T95チタン(フェース)、811チタン(ボディ)
ヘッド体積/460㎤
ロフト角/9度、10.5度
価格/6万5000円(税抜き)~

 

関連記事