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女子ツアーのシェアは約4割に!フジクラシャフトが飛ぶ秘密

2016年の日本女子ツアーは開幕してからすでに6試合が行われたが(4月15日時点)、この6試合中5試合で、ドライバーシャフト使用率No.1を記録しているのがフジクラシャフトだった。

その使用率も圧倒的で、4月8日~10日に開催された「スタジオアリス女子オープン」では40選手がフジクラシャフトを使用し、そのシェアは37.4%とダントツの1位だった(ダレルサーベイ調べ)。

また、モデル別使用数を見ても、1位が同率で「フジクラ スピーダー569エボリューションⅡ」「フジクラスピーダ569エボリューション」、そして2位が「スピーダー661エボリューションⅡ」と、トップを独占していたのだ。

技術力の高さを証明した世界最軽量「ゼロスピーダー」

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そんなフジクラシャフトへの注目ぶりは、今年2月の「ゴルフフェア」の会場でも、来場者の活気から伝わってきた。そして会場で最も注目されていたのは、すでに発売中の「スピーダーエボリューションⅡ」シリーズではなく、今月15日に発売された「ゼロスピーダー」だった。

これは、シャフト重量が20グラム台という世界最軽量を実現したシャフトである。前作、「エアスピーダー」で世界初の30グラム台を実現してから、さらなる軽量化を実現したことになる。

その「ゼロスピーダー」について、同社のスポーツ用品事業部マーケティング主任の甲斐哲平氏に話を聞くと、

「2014年に発売した『エアスピーダー』は、正直に言うと、当社の予想以上の需要がありました。シニア世代のゴルファーが増えたこともありますし、女性ゴルファーからも好評でした。その需要を考えて、当社ではさらなる軽量化をすすめ、20グラム台という前代未聞のシャフト開発に挑んだのです」

そんな20グラム台の「ゼロスピーダー」のターゲットについては、

「今は60歳、70歳になってもゴルフを続ける人が増えてきており、そんな方の中で“ボールが上がらなくなった” “最近、しなりを感じにくい”という方に使ってもらいたいです」

と語っていた。

20グラムシャフトを作るもうひとつのメリット

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もちろん、この20グラム台の「ゼロスピーダー」は甲斐氏の言うように、シニア世代や女性ゴルファーといったヘッドスピードの遅い人をターゲットにしたシャフトである。しかし、この軽量シャフトを開発していくことが、シャフトメーカーとしての進化につながっているという。

「シャフトにおいて、軽量化に挑むことは、すごく大事なのです。おそらく、どのシャフトメーカーさんも、20グラム、30グラム台のシャフトを作ることはできると思うんです。しかし、それを生産・販売していくことが難しくて、そこは国内で開発・生産をしているメイド イン ジャパンのフジクラの強みだと思います」

つまり、この軽さへの挑戦こそが、一般的な50、60グラム台のシャフトを作る上でも技術力をあげているというのだ。

「具体的な話をすると、シャフトには最後に塗装作業があります。一般的な50グラム台のシャフトであれば、2グラムくらいは塗装で増えるのですが、『ゼロスピーダー』においては約0.8グラムに抑えることに成功。これは、例えば50、60グラム台のシャフトを作るうえでも、約0.8グラムの余裕をもつことで、フリーウェイトというか設計の自由度が生まれるのです」

今、女子ツアーで主流となっている「スピーダーエボリューションⅡ」シリーズ。これも、もちろん国内工場を持ち、メイドインジャパンとして開発を続けるフジクラならではの技術が生かされているのだ。

アスリートの注目は、大ヒット『MCI』の2代目

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ゴルフフェアのフジクラシャフトブースでは「ゼロスピーダー」とならび、注目されているモデルがあった。それが同じ4月15日に発売された「MCIブラック」だ。

こちらは発売以来大ヒットした「MCI」の兄弟モデルにあたり、ゴルフフェアの会場では「ゼロスピーダー」を見ているのが年配ゴルファーである一方、こちらの「MCIブラック」のショーケース前には、全身ゴルフウェアで会場に来ているバリバリのアスリートゴルファーの姿が目立った。

2012年発売の「MCI」は、アイアン用のカーボンシャフトとしては異例の大ヒットとなったが、その秘密はカーボンの先端部分にステンレスが入っているという画期的なメタルコンポジットテクノロジー(MCT)にある。

このMCTは、フジクラ独自の技術である。このMCTのメリットについて、甲斐氏は、

「これまでのアイアン用カーボンシャフトは、スチールシャフトに比べると手元重心になっていたために、クラブ全体のスイングウェイトを改善するために先端にカーボン繊維を厚めに巻いていました。しかし、それがフィーリングを損なうことになっていたのです。そこで当社では先端部分にのみステンレス素材を入れるMCTを開発し、クラブのバランスも良く、それでいてカーボンシャフトならではの滑らかさも感じられる「MCI」が誕生したのです」

そして新作「MCIブラック」は、さらに進化させたのが、番手別のウェイトフロー設計だ。甲斐氏はそのメリットは、すべてのゴルファーに有効だと言う。

「よく考えると、これまでは5番アイアンにも9番アイアンにも、同じ重さのシャフトが入っていたんです。その結果、ロングアイアンは重すぎてつかまらない、ショートアイアンは軽すぎてヒッカケが出る人も多かったのです。だから今回の「MCIブラック」では、番手別に重量を変えることで、ドライバーからウェッジまでの重量フローを実現。その結果、ロングアイアンは振りやすく、ショートアイアンは重さを感じて、コントロールしやすい設計になっています」

確かに番手別フローというのは、ウッドではドライバーの重さに比べて3番ウッドを10グラム重くするなど、一般アマチュアもプロも重量フローを自然にしてきた。しかし、アイアンではこれまで同じ重さのシャフトが入っていたというのが変だったのだ。そこに目をつけたフジクラは、さすがカーボンシャフトのパイオニアである。

今も国内工場での生産・開発というメイド・イン・ジャパンの強みを生かし続けるフジクラシャフト。これがツアープロからもアマチュアゴルファーからも信頼される最大のメリットだろう。

ゼロスピーダー(4月15日発売)

<SPEC>
製品長/46インチ
重量/29.5グラム
トルク/10.8
調子/先中調子
価格/7万円(税抜き)~

MCIブラック(4月15日発売)

<SPEC>
【MCI 80BK(S)】
製品長:♯1(40インチ)、♯3(39インチ)、♯4(38.5インチ)、♯5(38インチ)、♯6(37.5インチ)、♯7(37インチ)、♯8(36.5インチ)、♯9(36インチ)、♯10(35.5インチ)

重量:♯1(71グラム)、♯3(71グラム)、♯4(72グラム)、♯5(73グラム)、♯6(75グラム)、♯7(78グラム)、♯8(81グラム)、♯9(86グラム)、♯10(94グラム)

価格:1本1万円(税抜き)~

 

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