【大江香織】アンカリング禁止の苦難を乗り越え優勝!彼女の秘密に迫る!
- 2016.05.25
- 女子ゴルフ
日本女子プロゴルフ!注目されている選手が多数いますが、大江香織選手もその一人。とてもキュートで可愛い女子プロゴルファーです。
今回は大江香織選手について詳しく調べてみました。
アマチュア時代から活躍して、2009年にプロテストに一発で合格し、高校卒業後にプロ転向した大江香織さん。今年の3月に行われたTポイントレディスゴルフトーナメントで優勝したことは、記憶に新しいですよね。
まずは、優勝したプレーを振り返ってみましょう。
激戦!Tポイントレディスゴルフトーナメント
2016年度LPGA第3戦「Tポイントレディスゴルフトーナメント」(賞金7,000万円 優勝賞金1,260万円)◇鹿児島高牧カントリークラブ◇6423ヤード/パー72)で行われ、4年ぶりに大江香織選手が通算7アンダーで逆転優勝!ツアー2勝目を飾りました。
香織さんは、前日は緊張して眠れなかったそうです。4年ぶりの優勝がかかっていたのですからプレッシャーは大きいものだったでしょう。ですが、首位と1打差の2位で迎えた最終日。
残り12ヤードをチップインさせる最高のアプローチを見せて、最終日がスタートしました。すぐにトップに並んで、優勝争いを繰り広げます。
パットが苦手だという香織さんは、このオフに特にアプローチの精度を上げるトレーニングを重ねていました。そのアプローチが冴え渡って、後半15番ではバーディーで2位以下を突き放します。
そして2打差リードで迎えた18番ホール。まだまだ終わりません。香織さんのドライバーは右に曲がり、バウンドしたボールはがけ下へ転がってしまい、大ピンチ!そして木の根元から打ったボールは、池の中へ。ピンチが続きます。
ボールをドロップしたところからピンまでの距離は72ヤード。4打目となるショットが、ピン1mに絡むスーパーショット。最後の最後まで見舞われたピンチにも冷静さを失わず、スーパーショットです。多くのファンが見つめる中で、最後のパットをきっちりと決めて、優勝を手に入れました。
最後のパットは震えたそうです。パットが苦手だから「外したらすみません」なんてキャディーさんと話していたそうです。
大江香織選手は、今シーズン初めて優勝した日本人でした。昨年の11月に行われた「樋口久子 Pontaレディス」で優勝した渡邉彩香選手以来で、7戦ぶり日本勢の優勝です。
2位タイに入ったのは、通算6アンダーで渡邉彩香選手、柏原明日架選手、イ・ボミ選手。5位タイには通算5アンダーでキム・ハヌル選手、吉田弓美子選手、斉藤 愛璃選手が続きました。本当に激戦でしたね。
香織さんにとって4年ぶりの優勝は、2015年2月にヤマハとゴルフ用品(クラブ)契約を結んでから、初のタイトルになりました。ヤマハによると、契約プロが国内女子ツアーを制したのは、2005年の「ダイキンオーキッドレディス」で優勝した藤野オリエ選手以来の11年ぶりなのだそうです。
大江香織 ゴルフの経歴と成績
大江香織さんは7歳の頃に、お父さんとお母さんの影響でゴルフを始めます。
中学生になるまでは、ゴルフの練習を嫌々やらされているといった感じでした。でも高校生になって結果がついてくると、スコアも伸びてきて、プロになろうと意識していたそうです。
アマチュア時代の戦績
2005年
東北中学校ゴルフ選手権 夏季大会 優勝
東北中学校ゴルフ選手権 優勝
2007年
東北ジュニアゴルフ選手権 優勝
東北女子アマチュアゴルフ選手権 優勝
ポロゴルフジャパンジュニアクラッシック 優勝
2008年
宮城県女子アマチュアゴルフ選手権 優勝
タイガー魔法瓶カップ2008 ジュニアゴルフチャンピオンシップ 15~18歳の部 優勝
JJGAロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ 15~18歳の部 優勝
東北女子アマチュアゴルフ選手権 優勝(2連覇)
東北高等学校1年生のときには、テレビ番組にも出演しています。
東北高等学校と言えば、スポーツの名門高校ですね。スポーツコースがあり、宮里藍選手や有村智恵選手もこの高校の出身者です。
フィギュアスケートの羽生結弦選手、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手も東北高等学校の出身者。アスリートを育成する名門校です。
2009年に高校を卒業後、プロテストに一発で合格し、プロに転向しました。プロ3年目となる2011年にシード権を獲得して、2012年の4月「フジサンケイクラッシック」では自信のベストスコアを更新する「65」をマークして、初優勝を果たしました。
2位とは1打差という僅差での優勝です。そして2016年3月にTポイントレディスゴルフトーナメントで4年ぶり2回目の優勝となりました。
大江香織 新パッティングスタイル
2016年からアンカリング(クラブのグリップエンドを支点にし、体につけて振り子のように振ること)禁止に伴って、長いクラブ、中尺パターを使用していた選手は対策が求められました。大江香織さんも試行錯誤を繰り返し、何度も新しい打ち方にチャレンジして、長尺クラブから中尺クラブに切り替えて、打ち方を変更しました。
肘を直角に曲げて、中尺パターのグリップエンドを左手で握る。右肘は肋骨付近に固定して、脇を締める。手首を外へ折った右手の甲を体の正面に向けて、薬指と中指でグリップを挟み込む。
このアドレスは香織さん本人が導きだしたアドレスです。このアンカリングのルール規制が決定した2013年に、香織さんは「わたしはもう終わりだ」とまで思ったそうです。高校3年生の時には、イップスも自認しました。
パターにはいろいろ苦しめられてきた香織さんは、このパッティングのスタイルを2015年の「meijiカップ」から実践で導入しています。
「これならしっかり手が動く」「パットが入るとか、入らないとかじゃないんです。打てるから楽しい」と語っています。自信に変わりました。
ゴルフの一打、一打の重さ、そのプレッシャーの大きさがわかりますね。
大江香織 クラブセッティング
・ドライバー
ヤマハインプレス RMX 01 ドライバー(2015年)(9.5度)
・FW
ヤマハ インプレスX V フェアウェイウッド(20111年モデル)(3番15度)
キャロウェイゴルフ X2 HOT フェアウェイウッド(5番 7番 9番)
・UT
ダンロップ スリクソン Z H45 ハイブリッドユーティリティー(5番25度)
・アイアン
ヤマハ RMX 116 TUORBLADE アイアン(6番~PW)
・ウェッジ
キャロウェイゴルフ MACK DADDY3 ウェッジ(52度 56度)
・パター
オデッセイ WHITE HOT PRO パター #7CS
・ボール
ダンロップ スリクソン Z-STAR XV ボール(2015年)
※プロは頻繁にクラブ調整を行うため、実際の使用ギアとは異なる場合があります。
153cmという小柄な大江香織さん。飛距離アップとコンスタントに戦える体力作りのために男子プロと同じジムで体を鍛えて、オフシーズンには4時間以上打ち込み練習。ショットの制度を高めています。パワフルなドライバーショットが武器で平均飛距離は240ヤード。
そんな大江香織さん、そして笠りつ子さんのスイングとパッティング。そして香妻琴乃さんのパッティングを比べてみてください。2014年のセンチュリー21のハイライトシーンです。それぞれの個性がありますね。
大江香織 まとめ
ゴルフとは関係ありませんが、大江香織さん。顔の中心にあったほくろがなくなっています。あってもなくても可愛いですが、以前から気になっていたほくろを除去しました。でも可愛さもアップしたような気がします。これで勝ち運が上昇したとか!
Twitterのツイートを見ると、どこにでもいるような普通の女の子といった感じです。趣味にはアニメとありますが、アニメに関するツイートもたくさんあります。オフには大好きなEXILEのライブに行ったり、気持ちをリセットしたりしているそうです。
ですが、クラブを握れば、プロの顔に。日本だけではなく、世界で戦う選手です。
イップスに苦しんだり、パッティングの打ち方にも試行錯誤した大江香織さん。でも得意なクラブは、ドライバーとそしてパターです。苦手なクラブを得意にしてしまう素晴らしい選手です。
いつも笑顔でとても好印象。これから日本のみならず、世界での活躍が期待される選手の一人だと思います。ファンも急上昇!下半身強化のため、レッグプレス100kgを持ち上げるなど、筋力トレーニングも行っています。下半身強化によって以前より疲れにくくなったそうです。
次に優勝するのは誰か!!これからの女子ゴルフがますます楽しみになりますね。
ゴルフを楽しんでいる大江香織選手のこれからの活躍に期待しています。これからも応援しています。
大江 香織(Kaori Ohe)プロフィール
生年月日:1990年4月5日
血液型:O型
身長:153cm
体重:50kg
出身地:山形県山形市
出身高校:東北高等学校(宮城県)
ゴルフ歴:7歳から
プロ転向:2009年7月31日
スポーツ歴:スキー・水泳
好きな色:緑
趣味:音楽鑑賞 アニメ
入会期:2009年8月1日(81期生)
所属:アルパイン
契約:クラブ / ヤマハ・ボール / ダンロップ・ウェア / デサント
目標とする人:宮里藍選手