アンプレヤブルを使って大叩きをなくそう!
- 2024.04.18
- 知識向上
ゴルフで「アンプレヤブル」とは救済措置を指します。これはプレー中にボールが打てない状態になってしまったとき「プレー続行不可能」を宣言することで受けられます。
アンプレヤブルは1打罰が加わるので使うのをためらう人もいますが、正しく使えばプレーヤーにとってメリットがある場合もあります。いざ使うときになって困らないために、今回はアンプレヤブルについて知っておきましょう。
アンプレヤブル
アンプレヤブルは、打てないところや打ちにくいところにボールが行ってしまい、プレーが続けられない状況のときに使えます。木の枝や根が邪魔して、正しいアドレスが取れないときなどにも利用できます。
プレーヤーはコース上のどの場所でも、自分でアンプレヤブルを宣言でき、1打罰と引き換えに、3つの救済方法の中から選択できます。ただし、ウォーターハザードではできません。
アンプレヤブルはあくまでプレーヤー自身の判断で決まります。ゴルフの技術は人それぞれなので、同じような状況でも、アンプレヤブルにするかどうかはプレーヤーによって違います。物理的に打つことが可能な状況でも、そのままボールを打つよりも、1打罰を加えても救済を受けたほうがメリットがあるとプレーヤーが判断すれば、いつでも宣言できます。
アンプレヤブルの使用例
バンカーショットに自信がない
「バンカーから出せるか自信がなかったので、アンプレヤブルを宣言し、最後にボールを打った地点から打ち直した」
アドレスが取れない場所
「どうやってもアドレスが取れなかったので、アンプレヤブルにして打てるところへボールを出した」
ボールを林に打ち込んでしまった
「目の前に木の枝があって、1打でうまく出せそうになかったので、アンプレヤブルにして、後方に下がり、前が空いているところから抜け出した」
救済方法
アンプレヤブルには3つの救済方法があり、どれを使うかは自分の判断で選ぶことができます。どの救済方法が適しているかは状況によって異なるので、そのときに適切に判断できるかがとても大切です。
ホールとボールを結ぶ延長線上の後方にドロップ
ボールとホールとを線で結び、その延長線上ならどこまでも下がることができるので、自分の打ちやすい位置から打つことができます。
ボールを最後に打った地点から打ち直し
最後にボールを打った位置から打ち直せます。対象がティーショットであれば、再度ティーアップができます。スルーザグリーンやバンカーではドロップ、グリーン上ではプレースします。元の位置は厳密に同じでなくても大丈夫ですが、極力元の位置の近くから打ちます。
ボールから2クラブレングス内のエリアにドロップ
2クラブレングスは通常ドライバーを基準としたゴルフクラブ2本分の長さです。ホールに近づかない2クラブレングス以内にボールをドロップします。
救済の手順
宣言
「アンプレヤブルします」などと声に出します。何も言わずにボールを動かすと、ペナルティが加えられます。
ボールがある地点をマークする
ボールをドロップする場合は、最初にボールがあった地点をマークします。ボールが木の上など地面から離れているときは、ボールの真下をマークします。
ドロップするエリアが分かりやすくなるうえ、ボールをピックアップした後に、救済方法を変更したいときなどに、目印があればトラブルなくスムーズにすすみます。
ドロップするときの注意点
・ボールがピンの方へ転がる
・カート道、ハザード、修理地などにボールが入る
・ボールが落ちたところから2クラブレングス以上離れる
・足やクラブにボールが当たる
ドロップしたボールが上記の条件に当てはまれば、ペナルティなしで、再ドロップになります。しかし、上記の条件に当てはまっているのにかかわらず、そのまま打つと1打罰が発生してしまいます。必ず覚えておきましょう。
条件に当てはまらなければ、自分にとって打ちにくくてもそのままプレーしなければならないので、どこにドロップするかは慎重に見極める必要があります。
まとめ
1打罰が加わりますが、罰やペナルティではなく、アンプレヤブルはあくまでも「救済措置」です。困ったときに助けてもらえる強い味方と考えましょう。自分の力量を超えた難しいボールは無理せず救済を利用すれば、大叩きにならず、結果として1打罰で済むことが十分に考えられます。自分の状況や技術を冷静に見極めて、アンプレヤブルを使いこなしましょう。