キャロウェイゴルフの新作「ROGUE(ローグ)」の魅力を探ります!
2018年1月9日。キャロウェイゴルフのニューモデル「ROGUE(ローグ)」シリーズが、そのベールを脱ぎました。発表前からかなり注目を集めていた新製品ですが、発表会では石川遼プロ、深堀圭一郎プロ、上田桃子プロも登壇し、最新モデルの素晴らしさを語ってくれました。2017年の大ヒット作「GBB EPIC(エピック)」シリーズのテクノロジーを継承したという「ROGUE」とは、どんなクラブなのでしょう?
目次
2017年の大ヒットモデル、キャロウェイゴルフの「GBB EPIC」
キャロウェイゴルフが昨年発売し、大ヒットモデルとなった前作「GBB EPIC」は、ドライバーに搭載されていた「JAILBREAK(ジェイルブレイク)」テクノロジーが大きな特徴でした。これは、フェースの裏側に設置された2本の柱による最先端技術のことです。ドライバーは、インパクトでフェースが大きくたわんで、それにより高い反発力を生み、ボール初速を高めて大きな飛距離へと結びつける構造のものも多いのですが、たいていの場合、フェースと共に、クラウンやソールも変形してしまうために、どうしてもパワーをロスしてしまっていたんです。そこでキャロウェイゴルフが目をつけたのが、クラウンとソールのたわみを抑えて、フェースだけを反発させれば、エネルギーロスが減り、もっと飛距離が出せるのではないか?という部分。そのために、採用したのが「2本の柱」=「JAILBREAK」テクノロジーです。クラウンとソールを支えるように2本の柱を設けた画期的なシステムで、クラウンとソールのたわみを抑え、フェースのたわみを効率的にボールに伝えて、大きな飛距離を実現させました。今までにない構造に魅力を感じ、さらなる飛距離を求めたゴルファーたちが「GBB EPIC」の購入に走りました。
「GBB EPIC」を超えなければ「ROGUE」を出す意味はない?!
そんなヒットモデルなのに、たった1年で異なるモデルを出しちゃっていいの? 発表会の案内をもらった時に感じたのは、そんな思いでした。でも、実際に製品の説明を聞いてみると、どうやら「ROGUE」は、「EPIC」の後継モデルというよりは、進化系モデルに近い立ち位置のようです。「何が違うの?」という声が聞こえてきそうですが、「EPIC」は重量やシャフト特性的にも、どちらかというと中上級者が扱いやすいと感じる要素をたっぷり含んだモデル。パワーがない、ヘッドスピードが出せないというプレーヤーにとっては、少し難しいと感じてしまうことも少なくなかったんです。そんなターゲット層もくまなくカバーできるようにしたのが、今回の「ROGUE」シリーズだったんです。
メインモデルとなる「ROGUE STAR」に至っては「EPICを、やさしさで超えろ。飛距離で超えろ。」というキャッチフレーズを用いています。「EPIC」よりもやさしさ重視のモデルというわけです。こちらのドライバーを打った石川遼プロは「打ち出し高いですね。構えた感じもボールが上がりそうで、実際に打っても上がります。直進性も高いですね。曲がらない。ちょっとヒール寄りに当たったと感じるボールもハイドロ―になります。初速はEPICよりも出ています」とべた褒め。ハイドロ―を打ちたいと思っているアマチュアに、おススメしたいと話していました。
↓会場で撮影したポスターです!
フェース裏側の2本のバー「JAILBREAK(ジェイルブレイク)」テクノロジーが進化
「ROGUE」の一番の大きな変化は2本の柱の形状です。真ん中の部分を細くして、砂時計のような形状にすることで、従来モデルの「EPIC」よりも25%の軽量化を図っています。また、クラウン部分には「トライアクシャルカーボン」というカーボン素材を用いているのですが、今回はそれが占める割合が多いとのことで、さらなる軽量化を図っています。全体的に軽量化と聞くだけでも、パワーのないプレーヤーでも扱いやすくなったということがよくわかりますね。ウッド類に関しては、ボーイング社とともに、空力面を徹底研究して、新しいスピードステップ(クラウン部分の溝)や、リーディングエッジの形状を見直し、空気抵抗を軽減。スイングスピードの向上へと結びつけています。
「ROGUE STAR」はフェアウェイウッドとユーティリティにも2本の柱を採用
今回の一番の目玉とも言えそうなのは、ドライバーからアイアンまでフルラインアップした「ROGUE STAR」のフェアウェイウッドとユーティリティ。これらにも「JAILBREAK」を採用していることです。実際にコースでフェアウェイウッドを試打した上田桃子プロは「これを待っていたんですよ。「JAILBREAK」搭載のフェアウェイウッドを使いたかったんです。加えて、構えた感じも球が拾えそうに見えるし、もう見た目からやさしさを感じます。初速も出て、いい感じです」とコメント。「2本の柱」の恩恵をウッド類すべてで受けられるようになった「ROGUE STAR」。これはセットで使いたくなりますよね。
幅広いターゲットに向けた豊富なラインアップから自分好みをチョイス
さて、ここまで書いてきて「ROGUE STAR」とか、名前は出てるけど、いったいどんなラインアップなの?と気になっている方も多いでしょう。「シリーズ」と表記しているように、ラインアップはとにかく豊富で、どれを選べばいいのか、迷ってしまうくらいです(笑)
ということで、それぞれのシリーズを紹介していきましょう。
まずは、さんざん名前が出ているやさしさ重視の「ROGUE STAR」シリーズ。
ドライバーは、ロフト9.5と10.5度を用意。
より幅広いプレーヤーに対応できるように、シャフトラインアップを充実させています。
オリジナルその1は
FUBUKI for CW40(R、SR、S)
その名の通り、40g台の軽量シャフト。パワーが落ちてきたシニア層も扱いやすくなっています。
オリジナルその2は
Speeder EVOLUTION for CW50(S、SR、R)
こちらは、50g台。オリジナルのEVOLUTIONで、エボ4よりもしなりを感じられるタイプとのことです。
EVOLUTION Ⅳ(エボ4)の474(S)と569(S)を標準シャフトとしてラインアップ。
価格は
オリジナル装着が7万5000円+税
エボ4装着が9万2000円+税
2月下旬発売予定
フェアウェイウッドは、
#3(15度)#5(18度)#7(21度)#9(23度)
ドライバー同様のシャフトラインアップで、価格は
オリジナル装着が4万8000円+税
エボ4装着が5万3000円+税
2月下旬発売予定
ユーティリティは、4H(20度)5H(23度)6H(26度)7H(29度)
シャフトはオリジナルの
FUBUKI for CW50(R、SR、S)
Speeder EVOLUTION for CW60(S、SR、R)
に加え、軽量スチールのN.S.PRO Zelos7 Hybrid(S)をラインアップ
価格はオリジナルカーボン、軽量スチールともに4万3000円+税
3月発売予定
アイアンは高い反発性能を発揮する飛び系モデルでありながら、バックフェースに新開発テクノロジーを配置して、フェースに食いつくフィーリングをもたらしてくれるそうです。
オリジナルの
FUBUKI for CW50(R、SR、S)
Speeder EVOLUTION for CW60(S、SR、R)
に加え、軽量スチールの
N.S.PRO Zelos7 Hybrid(S)をラインアップ
価格はオリジナルカーボン、軽量スチールともに
5本セット(#6~9、PW)12万円+税
4月中旬発売予定
他に限定モデルでアジャスタブル機能付のROGUEドライバー
Speeder EVOLUTION for CW50(S、SR、R)装着
7万5000円
4月発売予定(数量限定)
低スピン・強弾道ドライバーにやさしさをプラスしたROGUE Sub Zero(ローグ サブ ゼロ)ドライバー
Speeder EVOLUTION for CW50(S)装着
7万5000円+税
Tour AD IZ-6(S)装着
9万2000円+税
2月下旬発売予定(数量限定)
飛びとフィーリングを両立させたROGUEアイアン
N.S.PRO MODUS3 Tour 105(S)
N.S.PRO 950GH(S)
ともに価格は
6本セット(#5~9、PW)13万2000円+税
4月中旬発売予定(数量限定)
といったラインアップです。
女性にも「JAIL BREAK」の飛びを「ROGUE STAR Women’s(ローグスターウィメンズ)」シリーズ
「GBB EPIC STAR」はウィメンズモデルはラインアップされていませんでしたが、「ROGUE STAR」は女性向けモデルもラインアップ。女性のパワーでも「JAILBREAK」の凄さを体感できるそうです。
シャフトはすべてFIBUKI for CW 40(L)で、ドライバー7万5000円+税、フェアウェイウッド4万8000円+税、ユーティリティ4万3000円+税、アイアン5本セット12万円+税となっています。
4月中旬発売予定
「ROGUE」とは、英語で「反逆者」「荒くれ者」という意味だそうです。「え~、そんなネーミングじゃ、ボールが暴れちゃうんじゃないの?」と考えがちですが、そんなことはありません。「ワル恰好いい」という意味合いも含んでいますし、「常識にとらわれず、究極のパフォーマンスを追究する姿勢」を込めた製品名なのだそうです。かつてない飛びをもたらす常識破りのテクノロジー。ぜひ体感してみてください!