PGAツアープレゼンツ~2016あきれた名場面トップ10!~
- 2017.07.04
- おもしろ
ついこのあいだマスターズが終わったと思ったら、全米オープンも松山選手の猛追を振り切ってブルックス・ケプカ選手のメジャー初優勝で幕を閉じて、いよいよPGAツアーも中半戦に入ってまいりました!
2017年の全米オープンは世界ランキングのトップ3、そしてリオ・オリンピックの金メダリストと銀メダリストが予選落ちとなる大波乱の展開となりました。最後まで分からない息を飲む展開で、すっかり寝不足になってしまいました。
今回のPGAツアープレゼンツはそんな緊張と疲れを、やんわりとほぐしてくれる~2016あきれた名場面トップ10!~をお送りいたします。
普段は細かいスタッツの分析や、試合前ルーチンなど真面目でマニアックな印象のあるPGAツアーですが、ジョークのセンスは世界ナンバーワンではないでしょうか。なんせ、ジョークの国アメリカですから。
そんなPGAツアーが選んだ2016年に起こった珍場面のトップ10!
たっぷりとお楽しみ下さい。
目次
10位:レフティーの壁越えショット!
ウィンダム・チャンピオンシップの初日。6番ホールで、グリーン周りに設えられたウッド・ウォール・トラップに“みんなのチャンピオン”フィル・ミケルソン選手が捕まってしまいました!
壁のすぐ裏側にあるボールは、そのままピンを狙うとボールは壁に当たってしまいます。得意のフロップ・ショットをするにも壁が邪魔してスイングができないという大ピンチ!
しかし、ご安心ください!“フィル・ミケルソンの大脱出トップ10!みんなのチャンピオンが魅せるクレイジー・ショット特集!”で、すでにゴルフェスの読者の方はご存知と思いますが、我らがフィルはクレイジー・ショットが大好物!結果はその目でお確かめください。
9位:“パンツレス”ゲイリー
ホンダ・クラシックの初日。6番ホールの2打目にカメラが移ります。
「さあ、それでは6番ホールのセカンド・ショットの映像ですが、これはヘンリック・ステンソンでしょうか?いや、違いますね、あれはゲイリー・ウッドランドだ!」
そうです、以前“強面のヘンリック・ステンソンは実はイジられキャラだった?!”でご紹介した、アンダー・ウエア1枚でのヘンリックの有名なショットを彷彿とさせる、ゲイリーのセクシー・ショット!水辺にはまったボールは、上手くグリーンを捉えることができるでしょうか?
8位:カート・パスでピンチを脱出?!
ザ・メモリアル・インビテーショナルの最終日。10番ホールで左のブッシュにボールを打ち込んでしまったダスティン・ジョンソン選手。満足にスイングもできない状況の中、唯一できることと言えば、とりあえずボールをブッシュから出すことだけです。
しかしダスティンの放ったボールは鬱蒼とした木の枝に邪魔されて、やっとカート・パスに“ポトリ”と落とすのが精一杯。この時は誰もがダスティンのレイアップが失敗したと思いました。しかし、カート・パスに落ちたボールはグリーン方向へとコロコロ転がって行くではありませんか!
さあ、カメラがボールの追跡を開始します。数十ヤード転がったボールはどんどん坂道を下ってグリーンの方向へ向かって行きます!しかし、運悪くボールの向かう方向には排水口が!果たして、ダスティンのボールの運命やいかに?!
7位:ミスター・フォックス
クイッケン・ローンズ・ナショナルでの出来事。動物好きなPGAツアーが“彼”を見逃す訳がありません!のんびりとフェアウェイで日向ぼっこをしているフォックス君に、選手達のプレーそっちのけで解説者もカメラも夢中になってしまいます。
これが日本だったらテレビ局に「ゴルフ中継はどうした!」というクレームが殺到しそうですが、そこはジョークが通じる国アメリカなので問題はないでしょう。
6位:マシュマロ・トリック・ショット
AT&Tバイロンネルソンで行なわれたファン・イベントでの一コマ。ジョーダン・スピース選手は大勢の子供たちが見守る中で“マシュマロ・トリック・ショット”にチャレンジです!
ボールの上にマシュマロをセット!打ったボールは普通に飛んでいきますが、マシュマロは真上に飛ぶようになっています。そして、そのマシュマロをジョーダンが口でキャッチをするというトリック・ショット!果して成功するのでしょうか?
5位:スネーク・オン・ア・グリーン
マレーシアで開催されるCIMBクラシックの初日。グリーンに招かれざるお客様がいらっしゃいました。それは、ゆうに2メートルは越えると思われる蛇だったのです!このままでは、選手達が安心してプレーできません。
しかし、さすがに現地のスタッフは手馴れたもの。すぐにこの大きな蛇を“素手”で捕獲し、トーナメントにはまったく影響がでなかったとのこと。それにしても勇気のあるスタッフ達でした!
4位:非公式PGA史上最速ラウンド記録樹立?!
ツアー・チャンピオンシップの最終ラウンド。予選に勝ち残った人数や、ケガなどで棄権をする選手などがいた場合、その影響で選手が一人でラウンドすることがあります。
そんな機会に“恵まれた”のはケビン・ナ選手。恐らく、この時彼の前にプレーしている選手がいなかった為にこんな挑戦ができたのではないかと思いますが、いったいなんの為に?
彼は“非公式”ながらPGAツアー史上最速ラウンドに挑戦します。大変なのはキャディさんや、スコアボードを持ったボランティアの人達です。
結局彼は59分というスピードで18ホールを回ってしまいました。この日はなんと33℃の真夏日で、ホールアウト後は冷たい水でのセレブレーションが待っていました。素晴らしいプレーを魅せてくれるだけではなく、こういった記憶に残る珍プレーを披露してギャラリーを楽しませてくれたケビンのサービス精神に敬意を表したいと思います。
3位:スパイダー・モンキー
OHL クラシックatマヤコバでの出来事。大会はメキシコのエル・カマレオンGCで開催となりますが、コースには少し変わったギャラリー達がいました。一般ギャラリーが入れない“特等席”でのんびりと観戦を楽しんでいたのは、なんと“スパイダー・モンキー”でした!
“次の組はずいぶん遅いな~”と言わんばかりに、ティーグランドの方を見る姿は、ゴルフ好きなおじさんそのもの。なんとも愛嬌のあるギャラリーでした。
2位:アーニーの悲劇?!
ザ・プレイヤーズ・チャンピオンシップの第1ホール。カップインしたボールをピックアップしようとしたアーニー・エルス選手に空からプレゼントが落ちてきました。これにはアーニーもビックリです!そして解説者も苦笑い。
「空からのギフトがアーニーに落ちてきた!これってグッド・ラックだったよね?たしか…」
ゴルフは鳥の鳴き声だけではなく、鳥の“アレ”も含めて自然を相手にしたスポーツなのです!皆さんも油断しないようにしてくださいね!
1位:ゴルフ・ロボットのホールインワン!
そして、堂々の第1位に輝いたのはゴルフ・ロボットのLDRIC君でした!
ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンの開催されたアリゾナ州はフェニックスのTPAスコッツデールの16番ホール。ゴルフ・ロボットのLDRIC君が見事ホールインワンを達成!もちろん、イベントでの出来事ですが、LDRIC君はたった5球目でみごとホールインワンを成し遂げました。
もともとクラブの機能をチェックする為のロボットとして開発されたものですが、このようなたくさんのギャラリーが集まるイベントで、ホールインワンを達成してくれるとなれば会場は盛り上がりますよね!日本にもこういったロボット君はいるのでしょうか?
まとめ
PGAツアーが厳選した“2016年あきれた名場面トップ10”は如何でしたでしょうか?細かくスタッツを分析しているかと思えば、こんな面白い場面を決して逃さないPGAツアーこそ、あきれてしまいますよね。
しかし、ゴルフというスポーツを骨までしゃぶり尽くすように楽しんでいるPGAツアーの姿勢は、個人的に嫌いじゃありません。
(完)