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ゴルフの世界ランキングって、どうやって決めるの?

マスターズが終了した翌日の10日、男子の最新世界ランクが発表されました。

グリーンジャケットを手にしたダニー・ウィレットは、順位を3つ上げて9位。最終日まで優勝争いに加わった松山英樹も、前週から1つあげて13位となりました。

The Masters - Final Round

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注目の前週のランキングベスト3、1位ジェイソン・デイ、2位ジョーダン・スピース、3位ローリー・マキロイには変動がありませんでした。

世界新記録がある陸上、水泳はタイムや距離など数字でランキングが決まります。ゴルフはトーナメントが行われる会場には名門コースがあったり、スコア、参加選手層も異なりますが、これらを考慮して世界中のプロ選手のランキングが毎週一覧となって発表されます。

男子の世界ゴルフランキングは1985年に「ソニー・ワールド・ゴルフ・ランキング」としてスタートしました。最初に世界1位となったのは、ベルンハルト・ランガーでした。当初は各国の賞金ランキングを比較するものとして、あまり大きな意味を持ちませんでした。

しかし、1999年からメジャー大会と世界の主な6PGAツアーで組織されるPGAツアー国際連盟(International Federation of PGA Tours)によって、この制度が保証されるようになりました。メジャーや世界ゴルフ選手権などの出場資格が「世界ゴルフランキング50位以内」に定められ、価値が上がりました。

ランキングの計算方法は、過去2年間に出場したトーナメントで獲得したポイントを出場試合数で割って平均点を出し、多い順にランキングとしています。ポイントの制定、試合数などには細かいルールが決められています。

The Masters - Final Round

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世界ランキングのポイントが獲得できるツアーは、PGAアメリカツアー、PGA欧州ツアー、日本ゴルフツアーやアジア、韓国など、全部で18のツアーです。獲得できるポイントが異なり、メジャーの大会が一番大きく(優勝者で100ポイント)、PGAアメリカ-PGA欧州-日本の順に獲得ポイントが少なくなっています。

例えば、PGAアメリカと欧州は24ポイント、日本ツアーは16ポイントと減っていきます。それぞれの旗艦トーナメントには高めのポイントが与えられます。例えば、PGAアメリカの「ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ」の優勝ポイントは80、PGA欧州の「BMW PGA選手権」は64、日本ツアーの「日本オープンゴルフ選手権」は32です。

さらに、試合に出場する選手のランキングによって試合のポイントが加算されます。例えば、日本のある試合に現在ランキング1位のジェイソン・デイや松山英樹が出場したとするでしょう。そうすると大会の難度が上がります。そのため、ランキング選手が出場する試合は与えられるポイントが上がります。

他に、各ツアーの年末時点でのランキング上位30名を対象としたポイント加算制度もあります。ツアーランキング上位選手にポイントが定められ、それらの選手が出場した試合のポイントが加算されます。従って、試合ポイントは毎年変わることがあります。

直近の2年間、あるいは52試合分が対象ポイントとなります。たとえ60試合に出場しても、加算されるのは52試合分だけです。それも直近の13週分のポイントはそのまま加算されますが、残りの91週分は制定された係数を掛けていくので、古いポイントほど0に近くなります。

こうして計算したポイント数を出場した試合数で割った値が、ランキングポイントとなります。試合数が40試合以下の場合は、その試合数でなく40で割ります。ランキングを上げるためには常に上位でいることはもちろんですが、2年間で40試合以上に出場し、好成績を挙げることです。

The Masters - Final Round

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世界ランキングで最も多く1位に輝いたのはタイガー・ウッズで、623週を記録しています。実に10年以上も世界1位に君臨していました。2位のグレッグ・ノーマンの331週を大きく離しています。

連続1位の記録もウッズで、2005年6月12日から5年4ヶ月、連続281週を記録しています。ウッズの活躍で一時は米国男子が首位を占めていましたが、近年は各国の選手が上位に顔を出しています。

日本人では初期の世界ランキングで中嶋常幸が4位に入ったことがあり、尾崎将司も8位があります。近年では、現在の松山英樹の13位が最高。最新のランキングでは、松山の他には片山晋呉が78位、池田勇太が99位となっています。100位以下では岩田寛が111位、人気の石川遼は132位と後退しました。

The Masters - Final Round

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女子の世界ランキング(Rolex Women’s World Golf Rankings)は、2006年から導入されました。過去2年間の試合で獲得したポイントが対象となりますが、出場試合数が少ない場合、35で割る点や最大52試合とする条件がないなどが男子の計算方法と異なります。

現在(4月11日時点)の女子世界ランキングは1位がリディア・コーで、韓国選手がトップ10に6人入るなどの活躍が目立ち、米国女子勢は不振です。日本人選手では、今年LPGAツアー初優勝を飾った野村敏京が38位、宮里美香40位、大山志保が46位、渡邉彩香55位、上田桃子61位など100位以内に13人おり、男子に比べ多くなっています。また、2010年に宮里藍が9週連続で1位を続けたことがありました。

HSBC Women

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ゴルフの世界ランキングは、男女とも試合の難度などを詳細に考慮し、選手の実力を正確に比較するために考えられたものでした。どんな国、ツアーで出場していても、公平に世界での順位を表す指標となっています。

いかがですか。普段普通に目にする世界ランキングですが、実に複雑で考えられた計算方法で作られていることがわかりますね。この仕組みを理解した後では、日本選手のランキングが上がるのを自然に応援したくなりませんか。