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マナー違反と言われるスロープレイって実は伝染病なのです

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穴に入れる競技がゴルフ、穴に入る競技じゃない!

「今日のゴルフは最高!」って思えるのは、ゴルファーの多くはベストスコアを出したときじゃないでしょうか。
ゴルフだけじゃなくどんな時でもイイ成績を出すことができたら嬉しいものです。

一方で「最悪だった……」というのは、そのイイ成績が実は間違いだと分かったときです。
成績発表の時にみんなの前で「打数が違ってるよ」なんて言われるなど、穴があったら入りたいほど恥ずかしい思いをすれば、苦い思い出になってしまいます。

ゴルフは審判のいないスポーツですから、自分ではちゃんとスコアをつけているつもりが、誰かにペナルティを指摘されてミスに気付くことだってあります。
ナイスショットを楽しむのは気分の良いものですが、ゴルファーたるものタマにはルール勉強だって励んでおきたいものです。

悟りを開いた徳の高い石像か?

さてゴルフでもっとも大切なことは「他人に迷惑をかけない」ことです。ルールには「迷惑をかけてはいけない」とは書いていないけど、「マナー違反だよ」と言われないように気を付けたいものです。

マナー違反で一番嫌がられるのはスロープレイです。
動作のひとつひとつが遅いからスロープレイになるのですが、なかにはジーっとボールを見つめて構えていて、5秒たち、10秒たち、20秒たっても打たない人がいます。

「コイツは石像か?」って思えるほどピクリともしないで、壁に向かい座禅する修験僧のように空(クウ)を見つめて瞑想の世界に入っているようにジッとしています。もはやゴルファーが構えているのではなく、遠い世界に魂を持っていかれた無我の境地に行っちゃったとしか考えられない人がそこにいるわけです。

人に迷惑をかけないことが大切

スロープレイが理由で迷惑をかけていることは薄々分っていると思います。でも魂が抜けてしまったので自分の身体をコントロールできなくなっているのかもしれません。
そうでなければ、配線が切れそうになったロボットのような不自然な動きはしないと思うわけです。何かのタイミングでやっと動き出してもギクシャクしたロボットの動きは、無声映画のチャップリンのようにギクシャクしています。

この原因は同じ姿勢を取り続けたことによるものです。
人間は同じ姿勢でいると筋肉が硬直して動きが悪くなります。動きの悪なった筋肉はさらに固くなって硬直し、いよいよ動けなくなってしまうわけです。もはや病気の世界に足を踏み入れてしまったと言っていいでしょう。

イップスって知ってますか?

ゴルファーが動けなくなった状態を専門用語では「イップス」と言います。これって、ちゃんとした病気で、特に症状が出やすいのはパターを打つときです。パターを打つときはジッと構えることが多いため、徐々にプレッシャーが蓄積されて固まってしまうわけです。

有名なプロゴルファーで「AON」と呼ばれた青木・尾崎・中嶋の3氏のうち、中嶋プロや尾崎プロはイップスにかかり克服するのに苦労したそうです。また「丸ちゃん」の愛称で人気の丸山プロは、ドライバーのイップスになって振り下ろすことができなくなりました。

イップスには色々な原因があると言われていますが、一番の原因は構えた時に息を止めていることです。呼吸が止まっている間に筋肉が硬直して動けない身体になってしまうわけです。

独自に診断してみると新たな発見が!

前触れもなく突然はじまるイップスですが、実は他人のスロープレイを見たのが原因じゃないかと思うのです。一緒に廻っている人に対して「遅いなぁ」って気になったときから、いつしかジッと動作を見ているはずです。そして見ている自分も息を止めていて、いずれ動かない身体を体現することになるわけです。

ということで、見るから感染しちゃうわけですから遅い人のプレイは見ちゃダメです!
しかもゴルファー独特のこの病気には潜伏期間があって、忘れたころに発症するという厄介な伝染病なのですが、その時には「見ていたこと」を忘れてしまっている病気なのです。

ちなみにF1ドライバーとかスキー選手とかはイップスにかかりません。時速300kmでブレーキを踏むときイップスがでたり、ジャンプの踏切りでイップスになることはないのですが、実はこの時もゴルフと同じように呼吸は止めているのに、不思議と発症することはありません。もっとも、F1やジャンプで発症したら大変なことになっちゃいますけど。

イップスに感染しない人って…

不幸にもイップスになると、ゴルフを辞めちゃうほど悩むことになりますが、感染しない人もたくさんいます。イップスになるのはある程度の経験を積んだ「上手な人」です。だからこれからゴルフを始める人や、始めたばかりの人はイップス感染を心配する必要はないわけです。

「イップスになったみたい」という時には上手になった印として、赤飯でも炊いてお祝いすると厄落としのように治るかもしれないと思うのですが、初心者のうちはプレイの速度に気を付けて他人に迷惑をかけないプレイを身につけておくと、上手になった時にマナーのよいゴルファーって言われることになるはずです。

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