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ゴルフのラウンドで帽子代わりに虚無僧の深編笠はOK?真剣に考えてみました

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マナーとエチケットに厳しいゴルフですが、どこまでが良くてどこからがダメなのか、今ひとつ判りにくいものです。
そこで今回はマナーやエチケットについて真剣に考えてみたいと思います。

……題して「虚無僧(コムソウ)の深編笠はエチケット違反なのか?」です。

虚無僧(コムソウ)と深編笠について

まず、「コムソウってなに?」「深編笠ってどんなもの?」という、とても重要なことを確認します。
昔のサムライ映画やドラマには必ずといっていいほど出ていたんですが、最近はあまり見かけることが無くなったので知らない人がいるかもしれません。

「僧」という字がつくので当然僧侶、お坊さんなわけです。一般的な僧侶は基本的に剃髪(ツルツルに頭の毛を剃る)することになりますが、虚無僧は剃髪をせず、首から上に「天蓋」と呼ばれる農作業用の籠みたいな深編笠をかぶっていました。そうして、尺八を奏でながら家の前に立って布施を受けていました。

今回はこの虚無僧の編み籠をゴルフキャップの代わりにかぶったら、エチケットに違反になるかを考えてみたいと思います。

「暗黙のルール」であるゴルフの服装マナー

まず、大前提として、ルール上ではゴルフの服装に規定はありません。ですから、ゼネラルルール上では服装による罰則はありませんし、確かな規則もありません。

ただし、皆さんご存知の通り、各ゴルフクラブによって服装には規定が設けられています。
ノージャケットや襟なしシャツの禁止、ノースリーブやショートパンツなどの規制が主なものでしょう。
また、服装ではありませんが、「刺青を入れている方は入浴できません」などの規定もありますね。

服装の規定は誰のため?差別や偏見との関係とは

これらの規定は「他の利用者が不快感を持たないように」との配慮から決められているケースが多いのですが、なかにはクラブのステータスのためにドレスコードを設定しているゴルフ場もあります。

また、海外では、皮膚の色や人種、性別などでプレイヤーを排除しているクラブもあります。
人権団体などから問題視されて徐々に自由化されてきていますが、未だにそういった時代錯誤な規定を設けているクラブもあるのが現状です。

また、「Tシャツ・ジーンズ禁止」という規定も、Tシャツやジーンズが「労働者の服装=卑しい」と考えられていた時代の名残りです。
「労働者が卑しい仕事って区分はどうなの?」と疑問視している人も少なくなく、根深い問題だといえます。

日本においては、相変わらず「ゴルファーとは斯くあるべし」と、服装に関する規定を変更する風潮はありません。
まあ、日本では、襟付きシャツなどの「いわゆるゴルファースタイル」が独自のスタイルとして確立された感があることも確かなので、差別や偏見に関する問題はひとまず置いておきます。

今回は、同じく暗黙のルールとしてラウンドでは必ずかぶることになっている「帽子」について考えてみます。

ラウンド中の「帽子」には、形状の規定がない

帽子の着用も服装と同じで義務化はされていませんが、暗黙のルールとして、必ず着用することになっています。

ただし、形などの規定はないようなので、どんなものでも問題はないようです。
キャップを被っている人もいれば、ハンチングやニット・麦わら帽子など、ラウンドではさまざまな帽子をかぶっているプレイヤーに出会いますね。

そこで考えたのが、ゴルファーにとってイイこと尽くめの【虚無僧の深編笠】です。

【虚無僧の深編笠】の実利的メリットとは?

深編笠には、ゴルファーにとって実利的なたくさんのメリットがあります。

まずは日焼けしないこと。
首から上がスッポリと隠れますから、日傘よりは確実に日光を遮断するはずです。

また、虫対策に有効です。
視界の部分は網目が粗くなっていますが、頭にまとわりつくシツコ虫とかに追われても大丈夫でしょう。

他にも、多少の雨や風にだって影響を受けることはありませんし、バンカーの砂だって気になることはありません。さらには防寒にもなります。なにより麦わら帽子と同じなので、蒸れる心配もないわけです。

さらに、ヘッドアップ防止の効果だって期待できます。
編笠が正面を向いているのに頭だけが回ったら、目玉は編笠のなかで耳の位置に移動して真っ暗になっているはずです。そう考えるとヘッドアップ防止になりますし、ゴルフには最高のキャップと言えるかもしれません。

虚無僧の深編笠のメリットをまとめると、下記7点です。

  • 日焼けしない
  • 虫対策に有効
  • 雨や風に強い
  • バンカーの砂を気にしなくてよい
  • 防寒になる
  • 通気性がよく蒸れない
  • ヘッドアップ防止効果が期待できる

素晴らしいですね!
まさにゴルファーのための帽子と言ってもよい特徴ではないでしょうか。

【虚無僧の深編笠】は、まあ、ちょっとだけ、不気味かもしれない

イイこと尽くめの虚無僧の深編笠ですが、唯一の欠点は、着用した容姿が異様というか、不気味なこと、かな。

お寺の鐘みたいな帽子をかぶった4人組が後ろから追ってきたら、何にも知らない前の組は、かなりビビることが想像できます。想像するに、襟なしシャツや刺青よりも不快感というか恐怖感を与えることになるかもしれません。

しかし多少のデメリットがあっても、深編笠は日本古来の徳のあるキャップです!
きちんとしたメリットがあって、しかも伝統的な被り物なんだよ、ということを理解してもらえれば問題ないはずです。

虚無僧の深編笠は、マナーやエチケットには全く反しないはずだ!

虚無僧は日本独特の僧籍で、徳川家康が認めた日本古来の僧の身なりですから、マナーやエチケットに反するとは言えないはずです。

僧侶じゃないのにかぶるなんてけしからん、という意見もあるかもしれません。
しかし、カウボーイでもないのにカウボーイハットを着用しているゴルファーもいるわけです。

それに、深編笠はストローハット(麦わら帽子)と材質が一緒で、単に形状が違うだけです。
ゴルフ用のストローハットもあるのですから、全く問題ないはずですね。

ということで、実際にこの虚無僧の深編笠スタイルについて訊いてみることにしました。

虚無僧の深編笠かぶってプレーしても、いいよね?

尋ねてみたのは、長い歴史を持つ伝統的なゴルフ倶楽部
「もちろん!」という答えを半ば確信しながら、筆者が「虚無僧の深編笠でプレーしてよいのか?」と連絡してみたところ……。

返事には、『手の内ご無用』とだけ書かれていました。

「手の内ご無用」ってなによ?

なんじゃこりゃ?ってことで、本職のお坊さんに聞いてみました。

すると、むかしは家の前に立つ虚無僧に対して、喜捨(布施)を断って追い払うときに「手の内ご無用」と言っていたということがわかりました。

な、なんですって……!
つまり、この倶楽部では、虚無僧姿でゴルフ場に入っちゃダメ!ってことなのでしょう。

なぜだ……!解せぬ。

【結論】虚無僧スタイルでラウンドはしないようにね。

今回は、訊いた相手の返しが一枚上手だったようで、見事な返り討ちにあってしまいました。

したがって、今回は「ゴルフ場では虚無僧の編み笠はエチケット違反になる」という結論に至りました。
く、悔しいです……。こんなにゴルファーにとって素晴らしいメリット満載なのに!
いつか虚無僧スタイルが「ゴルファーにとって有益なスタイルである」と認められる日を願ってやみません。

※もし「実際にやってみた経験がある」という強者がいたら、ぜひゴルフェス編集部までお知らせください♡

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