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思わぬ敵が心配!松山英樹選手の全英オープン

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今、海外で活躍する日本人のスポーツ選手は大勢います。
野球のダルビッシュや田中マー君、サッカーでは本田選手をはじめとするサムライジャパン、テニスの錦織選手など各方面のアスリートが大活躍しています。
また「レジェンド」と尊敬されるジャンパーの葛西選手や、毎回「前人未到!」が合言葉になっているレスリングの吉田沙保里選手など、数え上げたらきりがありません。

そんな世界で活躍するアスリートのなかでも、ゴルフ界は本格的に海外を主戦場にしている松山英樹選手の活躍に期待が集まっています。

世界が認める「松山英樹」になるために

マスターズでの活躍によって世界のゴルフファンが「松山英樹」を知ることになりました。
日本のファンは「グリーンジャケットに袖を通す日も近い」と新たな期待を持つことになったと思います。

そもそも名手(マスター)が一同に会すマスターズトーナメントは、ティグランドに立つだけでも名誉なことです。
まして最終日にスタンディングオベーションで迎え入れられるとなると、生涯でもめったにないチャンスのはずです。

普段は感情の起伏を表さない松山選手が、マスターズではプレイ中に遠慮がちとはいえ小さなガッツポーズをしているほどで、試合後には珍しく本人から「獲れたかも」と悔やんでいるニュースが流れていました。

マスターズのあとは6月の全米オープン・7月の全英オープン・8月の全米プロ選手権とビックタイトルが続きます。これらの世界四大メジャー以外にも、6月にはディフェンディングチャンピオンとして米国で行われる「ザ・メモリアルトーナメント」に出場するでしょうから、連覇で弾みをつけての活躍を期待したいものです。

Waste Management Phoenix Open - Final Round

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松山選手のスロープレイ騒動

四大メジャーで気になるのはゴルフの聖地セントアンドリューズのオールドコースで行われる全英オープンです。144回の歴史を刻む大会のなかで、聖地を舞台にできるのは5年に1度しかないチャンスのときなのです。

もちろん松山英樹選手も出場権があり活躍を期待されているところですが、実は心配なことがあります。オールドコースのレイアウトは実質9ホールになっていて、9つのグリーンに18本の旗が閃いている旧態依然のゴルフ場スタイルなのです。

難しいコースセッティングに強い風、しかも尋常とは思えない飛距離をもつ選手たちがプレイをしていますから、1打ごとに待つことになると思います。
いつもそんな交通渋滞の状況なのですが、なんと松山選手は2013年にスロープレイの烙印を押されたことがあります。

当時の彼は英語が得意ではなく、事情が良く分からないこともマイナスに作用したのでしょうが、恣意的とも言われたジャッジでペナルティを科せられています。
本人も「納得がいかない裁定」とのコメントを出していますが、2013年よりもさらに混雑状態が激しくなることが予想されるオールドコース。より注意してプレイする必要がありそうです。

 

World Golf Championships-Dell Match Play - Round One

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本当に恣意的なジャッジだったか?

しかし、本当に恣意的なジャッジだったのか?には一考の余地があります。

2013年のペナルティ基準は「1ラウンドが3時間41分までにホールアウトできない時」、そして「前組と間隔があき遅れた時」や「ホールごとに設定された時間から遅れた時」には警告後に計測が始まり、規定時間以内に打ち終わらないとペナルティを受ける、というものでした。

ここで大事なことは松山選手のプレイの速度です。ペナルティを科せられた時のタイムは、40秒以内にパッティングしなければいけないのに規定から32秒オーバーしてしまい、2回目の計測では1分32秒もオーバーしてしまったわけです。

つまり規定上は文句のつけようないスロープレイだったわけです。さらに実は、この日は全体的にプレイ速度が遅かったため、注意を受けた前の組が急いで行ってしまったのです。そのため「前組に遅れた」わけです。

すまり、2重にペナルティ基準にひっかかっていたことになります。

ですが、同年のマスターズで中国人プレイヤーが「アジア人だから」という理由で遅延プレイのペナルティを受けていた、という疑いがありました。そのため松山選手の「納得できない」とコメントがクローズアップされてしまったのかもしれません。

全英オープンの委員会はあの遅延プレイをきっと覚えているでしょう。
今度こそ計測基準をクリアして、名実ともに一流選手としてグリーンジャケットに袖を通し、優勝トロフィの「クラレット・ジャグ」に名を刻んでくれることに期待したいと思います。

 

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