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恥をかかない、迷惑をかけないゴルフ観戦を!トーナメント観戦ガイド(後編)―観戦中のポイント―

前回は、トーナメント観戦ガイドとして、トーナメント会場に入るまでをお話ししました。
より快適にプロのゴルフを観るために!トーナメント観戦ガイド(前編) ― 日程決め~会場入り ―
今回は、観戦中のポイントについてお話しします。

どこで観戦する?

選手に帯同して観戦する

お目当ての選手のラウンドにずっとついて回ることで、その選手の組の状況がつぶさにわかります。TV中継では見どころ満載で放映されるので、ダイジェスト的な楽しみがありますが、そこには映し出されない状況の変化を見ることができます。
調子が上がっている選手を見ていれば、困難と思われるロングパットも小気味の良いほどに決めてみせたり、逆に調子が出ていない選手が、ここぞというところで実力を見せつけてみたり。1ラウンドの中で、選手と共に浮き沈みを体感できたりします。

また一連の動きの中で、プレーの速さ、歩くスピードの速さを目の当たりにして、自分のプレーで実践してみようという目標ができます。

スタートホールで観戦する

スタートホールでは、選手の名前や簡単なプロフィール紹介もあるので、ペアリングを見ながらでなくても選手を直視して観戦が楽しめます。
選手の後ろ方面から観戦すると、ボールの弾道や落下点も見やすく、順々にスタートしていくプロの比較を楽しめます。また真正面から見てみると、スイングが非常に見やすい角度となります。こちらも様々なプロの比較を楽しめる絶好の位置といえます。

スタートホールはクラブハウスに近い場所に位置するので、ギャラリープラザやトイレも近くに設置されていて、利便性が高いといえます。スタートホールを観戦したあと、最終ホール(18番)に移動しやすいメリットもあります。ホールアウトする選手のアプローチやパッティングなどもじっくり観戦できます。

ただしその利便性から、観戦場所として人気が高い地点で、混雑が予想されます。そこで、セカンド(2打目)の地点でティーショットやセカンドショットを観戦することも、スタートホールではオススメの観戦場所といえます。

最終ホールで観戦する

最終ホールは1ラウンドを終了して順位を決める場、また優勝争いの大事なホールとなります。18ホール回って最後の最後でどのように攻めるか、どう決めていくか、注目度の高いホールです。
グリーン回りの観戦スタンドで、選手の表情までゆっくり見られる場所なんかもオススメといえるでしょうか。表彰式は18番ホール付近で行われることが多いので、それも踏まえて観戦場所を見つけてみては。

名物ホールで観戦する

コースガイドを参考に、そのコースの名物ホールで観戦すれば、プロの技が一挙に見られます。自分がラウンドしたことのあるコースなら、プロと自分との比較にもなり、その歴然とした差を実感することになるでしょう。
そのホールへのチャレンジは1ラウンドにつき1回のみですが、たくさんのプロの攻め方を観戦することで、攻略方法も見えてくるかもしれません。

応援方法

他のスポーツも同様ですが、選手にとっては観客の声援や温かい応援が一心同体となり、力になることも多いようです。
お目当ての選手も同組のライバルであっても、ナイスプレーには賞賛のことばと態度で、自分自身もトーナメントに参加してみましょう。

初めての観戦では、選手のプレーに対してどのように対応したらよいか、わからない場合も多いと思います。最近では主催者側も観戦を楽しむ様々な手法を凝らしているようですが、今年の「ヤマハレディースオープン葛城」で行われたグリーンDJという試みが面白そうでした。

それは、18番ホールのギャラリースタンドにDJブースを設け、観戦しているギャラリーに向けて試合を実況解説するサービスで、拍手をするタイミングや目の前のプレーの難易度などをオンタイムでギャラリーに伝えてくれるのだそうです。試合を盛り上げるのに役立つこと請け合いですね。

何かとマナーやしきたりのようなものを感じてしまいがちなゴルフなので、初めての観戦なら特にこういうサービスがあると、安心して応援できるのではないかと思います。

マナーは大切に

選手のプレー中は、動かない喋らない音を立てないことが必須マナーです。
プレーするエリアとギャラリーが立ち入ってよいエリアの境にはロープが張ってあり、このロープ内は進入禁止です。
観戦していて近くにボールが飛んできた場合(ギャラリースタンドに跳んでくる場合も!)、ボールには絶対に触らないようにします。
カメラ、ビデオカメラ、携帯電話でのカメラ撮影は禁止されています。
また携帯電話はOFFにしておきます。
喫煙場所を守りましょう。

選手が気持ちよくプレーできるようにするためにはどうするべきか、考えて行動してみましょう。
お目当ての選手だけでなく同組で回っている選手にも、ナイスプレーには拍手を送るなど、ギャラリー自身も紳士淑女としてふるまいたいものです!

お目当ての選手がホールアウトしたら…

女子はホールアウトして、スコアを提出した後にサインに応じてくれることもあるようです。マジックやサイン帳などを事前に用意しておいて、タイミングを見計らって声をかけてみて応じてくれたら、嬉しいプレゼントになりますね。
男子の場合はホールアウト後に、サインエリアを設けてサインをしてくれる場合があるようです。
どちらもホールアウト後なので、すべての人に対応できるわけではないようです。早めに並んでおくなどして対応してもらえれば、これは、観戦ならではの特権になりますね。

それにしても、よい応援というのもなかなか難しいものなんですよね。
「ナイスバーディー!」の声援は比較的かけやすいのですが、「ナイスパー!」は、プロの試合では言っていいものか状況判断が難しいですものね…。

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