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回転運動のゴルフスイングにて重視したい『軸』の意識

ゴルフスイングの2つのタイプ。「回転運動主導」「体重移動主導」

まず、ゴルフスイングを大別すると「回転運動主導のスイング」と「体重移動主導のスイング」の2種類となります。
「回転運動」を意識したほうが適している人もいれば、回転運動を意識することなく「体重移動」のみを意識したほうが良きスイングが出来る人もいるということです。

ちなみに、「回転運動主導タイプ」か「体重移動主動タイプ」かを見極める方法はいくつかあります。ただ、多くは第三者の協力が必要です。そこで、数少ない自己診断方法をひとつご紹介してみたいと思います。

スクリューキャップ式の瓶(ジャムの瓶詰めやクリープの瓶など)をご用意ください。その瓶の蓋を3本指で掴んで蓋を開けてみてください。
その時に「親指・人差し指・中指の組み合わせ」と「親指・薬指・中指の組み合わせ」の両方を試してみましょう。

どちらの方が蓋を開けやすかったですか?

前者の「人差し指」を含めた方法のほうが力が入れやすかったのであれば『体重移動主導タイプ』。後者の「薬指」を含めたほうが力が入るのであれば『回転運動主導タイプ』と判断することが出来ます。

今回は、「回転運動主導のスイングタイプ」の『軸』に関する意識の話をしてみたいと思います。

「回転運動主導スイング」にて重視したい『軸』の意識。

”ゴルフスイングには軸が大切だ”という言葉は度々耳にすることがあるかと思います。
ただ、この『軸』という要素に関して、人によっていろいろな表現がありますよね。

「1軸が基本だ・・」「2軸の意識を・・」「太い軸を持つ意識を・・」などなどいろいろな表現方法で『軸』という要素が語られているものです。
基本的には、いずれも間違ってはいないのですが、多くの場合、語り手のスイングタイプに応じた内容が発信されていることが多いんですね。

特にプロゴルファー(ティーチングが専門でないプロゴルファー)の技術論の場合”自分が実践した中で、これが良かった”という経験論に基づいた情報となりやすい傾向があります。
基本的に、ゴルフスイング要素にはかならず2つ以上の選択枝があることは常に念頭にしておきたいものです。

『軸』には、「意識の軸」と「身体の作用軸」の2つがある。

ゴルフに限らず、「体を動かすこと」に共通した難題のひとつが「意識と身体作用には、かならずズレがある」こと。
例えば、肩幅に足を広げて立ち姿勢を取ったときに、丁度真ん中に体重がかかった状態としてくださいといわれた場合、重心位置(真ん中)を意識すると実際には案外多くの人が左右いずれかに体重位置が偏ってしまうのです。

それは、身体構造はアンバランスに出来ているから。身体はきっちりと左右対称となっていることなど、ほぼありえません。足の長さなども左右で異なりますし、重さも右半身と左半身では異なるのが当然なのです。

ゆえに、人によっては「左足側に体重を寄せている意識」を持つことで、実際には丁度真ん中に体重がかかる人もいれば、逆に「右側に体重を寄せる意識」を持つことで真ん中バランスを得ることが出来る人もいるわけです。

この要素が回転運動主導のスイングにおいても、とても大切なものとなります。実際の身体作用軸は「中心位置」が基本。スイングの回転運動は体の中心軸を基に回転するのが望ましいのです。
回転運動スイングにおいては、『1軸』が基準なんですね。『2軸』などは物理的にもありえないんです。

ただ、身体中心軸で回転運動するためには、先に記したように人によって「意識する軸位置」が異なります。「身体左側に意識の軸」を持ったほうが良い人と「身体右側に意識の軸」を持ったほうが良い人がいるということなんですね。

具体的には「股関節」の力の加わり方で意識の軸を作る。

「意識の軸」を左側としたほうが良いのか、右側としたほうが良いのかは、実際に両方試してみて、どちらのほうがスムーズに回転しやすいかで判断してみましょう。

ただ、以前記した記事(前輪駆動スイングと後輪駆動スイング)に基づいてもひとつの判断をすることが出来ますのでご参照してみていただければと思います。
前輪駆動スイングの人は左側の軸意識。後輪駆動スイングの人は右側の軸意識が適している傾向があるのです。

具体的な「意識の軸」の作り方ですが、「股関節への力の加わり方」を活用するといいかと思います。
左側に意識の軸を作るときには、「左の股関節に力が加わった状態(体重を感じる)」のアドレスを作るとともにスイング中もその感覚をキープすること。(右側に意識の軸を作るときはその反対で)

まずは、練習でお試しいただければと思います。

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