【写真で解説】ゴルフシューズの選び方&定番おすすめ12選
- 2018.03.02
- ゴルフグッズ
クラブなどのギアに強いこだわりがあるゴルファーでも、シューズの機能にまでこだわっている人は意外と多くありません。とても重要なアイテムなのに、あまり気を使わずに、デザインだけで適当に選んでいませんか?
ゴルフシューズは、グリップ力の強化や足の疲労軽減など、ラウンドに欠かせない多くの機能を持っています。デザインだけではなく性能面にも目を向けて靴を選ぶと、スコアアップにつながることも珍しくありません。
この記事では、ゴルフシューズの選び方と、条件に応じたおすすめゴルフシューズ12選を紹介します!
初心者の方はもちろん、2足目・3足目を選ぼうと思っている中堅ゴルファーの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.自分にあったゴルフシューズを選ぶ方法
1−1.自分に合ったゴルフシューズとは?
自分に合ったゴルフシューズとは、
- デザイン
- サイズ感
- 機能性
の3点を満たしているシューズのことです。
デザインは、あなたが気に入ったものを選んでもらえればOKです。
普通の靴を選ぶときと一緒ですね。
ゴルフウェアとポイントカラーを合わせるなど、全体の統一感を意識すると垢抜けた印象になりますよ。
さて、続いて「サイズ感」と「機能性」ですが、こちらはゴルフシューズならではの点を意識して選ぶ必要があります。
自分にピッタリのサイズと機能を満たしたシューズを選ぶために、知っておくべきポイントをみていきましょう。
1−2.【サイズ感】自分の足の特徴を知る
いつも「自分のシューズのサイズは〇〇cm」と決めつけていませんか?
自分に合ったゴルフシューズを選ぶためには、cmで表示されるサイズだけではなく、下記のような自分の足の特徴を知っておくべきです。
- 土踏まずのアーチの高低
- 足幅の広さ
- 足囲
- かかと幅
- 足の甲の高低
同じサイズでも、メーカーによって幅に違いがあるなど、特徴が異なります。自分の足の特徴に合うものを選ぶようにしましょう。
▼サイズの細かい計測ができる場所・機会
- ゴルフメーカー店舗の測定会
- ゴルフショップの測定会
- スポーツ量販店(簡易計測)
メーカー実施の測定会の場合、メーカー毎に独自の基準で計測を行ってくれるので、いろいろと回ってみるとよいでしょう。
近くにメーカーの店舗がないときは、ゴルフショップが年間数回程度の頻度で開催している場合もあります。また、簡易的な計測は、スポーツ量販店でもやってくれますよ。
なお、「そこまで時間と労力をかけないで買いたい!」という方は、目安として「シューズの中で足の指が自由に動かせるもの」を選ぶといいでしょう。
「シューズの中で足の指が自由に動く」ということは、「地面を足でつかめる」ことになります。足場が安定すると、スイングも安定してよいプレーにつながりますよ。
1−3.【機能性】シューズの種類と特徴を知る
シューズに求められる機能として、「防水性」「耐久性」「クッション性」「軽量性」などが挙げられます。
ゴルフシューズは、ソールのタイプや硬さ・アッパー素材の違いなどで、いくつかの種類に分けられます。そして種類毎に特徴が異なり、どの上に挙げた機能のうちなにを重視するのかによって、選ぶべき種類が変わってきます。
今回は、
- ソールタイプ(スパイクの有無)
- 留め具タイプ(ダイヤルと靴紐)
- アッパータイプ(革靴とスニーカー)
- ソールの硬さ
という4つの観点から、それぞれの機能的な特徴を理解していきましょう。
①ソールタイプ(スパイクの有無)
ゴルフシューズは、ソールのスパイクの有無で「ソフトスパイク」と「スパイクレス」の2種類に分けられます。
ソフトスパイク
ソフトスパイクは、取り外しができるスパイク鋲がソールに装着されているシューズです。
スパイクがあるのでグリップ力強く、しっかり地面をつかめることが特徴です。
また、スパイク鋲はすり減ってきたら交換できるため、シューズ自体を買い替えなければならない頻度が下がります。
インターネット上の記事では、「足で地面をつかむ感覚」を把握できていない初心者の方は、グリップ力の高いソフトスパイクがおすすめ、と書かれていることが多々あります。
「足で地面をつかむ」とは、足の指をしっかり広げて、地面と密着させることです。これができないと、下半身が安定しないため正しいアドレスが作れず、スイング中に軸がぶれ易くくなります。
ソフトスパイクならグリップ力に優れるため、ラウンド慣れしていない初心者の方でも、安定したアドレスを作りやすいといえます。
しかし、マナーやラウンドにまだ慣れていない場合、スパイクでグリーン上を傷つけてしまったり、歩きづらく疲れてしまったりすることも多いので、初心者向きであると一概に言い切ることはできません。
スパイクレス
スパイクレスシューズは、底面に鋲がついておらず、、ソール形状が突起状になっているシューズのことをいいます。
歩きづらいスパイクがないので、足が疲れにくく、普通のタウンシューズと同じ感覚で歩けます。ラウンドだけでなく、練習場のゴム状のマットの上でも引っかかることがありません。
一方、グリップ力はソフトスパイクより弱くなります。悪天候のラウンドや、傾斜の多いゴルフ場などにはおすすめできません。
コースの特徴、芝の長さ、天候などによっては、ソフトスパイクを使用した方が良い場合もあります。
②留め具タイプ(ダイヤルと靴紐)
ゴルフシューズの締め方には、「ダイヤル式」と「紐式」の2種類があります。
ダイヤル式
ダイヤル式は「BOAシステム」とも呼ばれるもので、かかとやタン(ベロ)部分に配置されたダイヤルを回して全体の締め付けを調節するタイプです。締めるときはダイヤルを回すだけ、緩めるときはロックを解除するだけなので、着脱が簡単です。
ただし、甲の部分に張られているワイヤーを締め上げていく仕組みなので、全体が均等に締まり部分的な調整はできません。足の形状によっては合わない人もいます。
紐式
紐式(レースアップ式)は、ごく一般的な紐靴です。
シューホールの場所によって、締める部分と緩める部分を調整できます。紐の長さや種類を変えれば、より細かい調整が可能になります。また、靴紐の色を変えるだけで印象が変わり、ウェアに合わせて選べる楽しみもあります。
ただし、ごく当たり前の「紐を緩めて締めて結んで」という作業が、長丁場のラウンドでは面倒くさく感じられることもあります。
③アッパータイプ(革靴とスニーカー)
今度は、「革靴」と「スニーカー」という観点で機能をみていきましょう。
アッパー素材や形状で、トラディショナルな革靴タイプと、スポーティーなスニーカータイプとに分類できます。
革靴タイプ
アッパー素材が天然や人工の皮革でできている革靴タイプは、履き心地が硬く、スニーカータイプよりも比較的重い傾向にあります。
ホールド感が強いので、スイングで左の壁を意識する人や、構えを安定させたい人に向いています。
また、硬くて重たい分、防水性と耐久性に優れています。
スニーカータイプ
アッパーに合成繊維などを用いることも多いスポーティーなスニーカータイプは、重量の軽さが特徴です。足の指も動かしやすく、革靴タイプより疲れにくいといえるでしょう。
その一方で、防水性と耐久性は革靴タイプより劣ります。
近年は、軽量化された革靴や防水機能を兼ね備えたスニーカータイプなど、それぞれの弱点を克服したモデルも出されるようになりました。
とはいえ、素材や形状によって、履き心地はまったく異なります。見た目で選ぶのももちろん有りですが、初めての一足ということでシューズを選ぶのであれば、店頭で履き比べてみることをおすすめします。
④ソールの硬さ
ソールの硬さは、体の安定性や疲労度と関係する要素です。
実際にシューズを持って軽く曲げてみてください。靴によってソールの硬さが全く違うことがわかると思います。
硬いソールは、体重をしっかり乗せられるため、姿勢が安定します。
その一方で、靴内部における足の自由度が低く、疲れやすいです。
逆に、柔らかいソールであれば、靴内部の足の自由度が高く、疲れにくいです。足裏で傾斜や凹凸を感じられるため、「足で地面をつかむ感覚」も得やすいでしょう。
その一方で、自由が効く分、安定性に欠ける面があります。
おすすめは、硬い部分と柔らかい部分を兼ね備えたソールです。
「地面を掴む指部分のソールは柔らかく、足をホールドする踵などのソールは硬い」など、部位によって硬さが最適化ものを選ぶとよいでしょう。
シューズを手に持って、曲げたり捻ったりすれば、各部位の硬さがわかるので試してみてくださいね。もちろん、商品を傷つけないように、軽く丁寧に試してください。
2.初心者におすすめのタイプ
ゴルフを始めたばかりの方の場合、シューズの特徴だけ理解しても、実際になにを選べばいいのか困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな初心者の方には、ずばり「スニーカータイプのスパイクレス」をおすすめします。
ゴルフは、とにかく歩くスポーツです。
上級者でも1回のラウンドで6km前後歩くといわれています。
初心者の場合は、ボールがまっすぐ飛ばず、あちこち歩き回ることになり10km以上歩く可能性もあります。カートに乗るとしても、林の中や傾斜地へ足を踏み入れることも出てくることでしょう。
とにかく「歩く」ことを考えて、疲れやすい革靴よりもスニーカータイプ、ソフトスパイクよりもスパイクレスをおすすめします。
グリップ力が高くスイングしやすいソフトスパイクを初心者におすすめするゴルファーも多いですが、「楽しく回る」ことを第一に考えるなら、スパイクレスの方が適しています。
パッティングの際に、「他人のラインを踏まない」「グリーン上の芝を傷つけない」など、マナー面から考えてもスパイクレスがおすすめです。
ラウンドに慣れて、コースでもしっかり狙って打ちたいと思える余裕が出てきたら、ソフトスパイクを導入するといいでしょう。
練習場ではスパイクレス、コースではソフトスパイクと使い分けていけば、シューズも長持ちするようになります。
3.【条件別】おすすめゴルフシューズ12選
最後に、条件別にピックアップしたおすすめのシューズ12選を紹介していきます。
3−1.初心者向け
初心者の方は、前章で説明した通り、スパイクレスのスニーカータイプがおすすめです。
ソフトスパイクを選びたい場合は、スニーカータイプでソールが柔らかめ、かつできるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
【アディダスゴルフ】クロスニット ブースト
ソールタイプ | スパイクレス |
メイン素材 | 合成繊維 |
留め具 | 紐式 |
クッション性に優れ、長時間履いていても疲れにくく、歩きやすいシューズです。アッパー部分がストレッチ素材となっており、フィット感と通気性に優れています。
ランニングシューズのようなゴルフシューズです。
【アシックス】ゲルプレショットクラシック2
ソールタイプ | スパイクレス |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | 紐式 |
一般的なレザースニーカーのような感覚で、気軽に履ける一足です。
5色展開で気に入ったデザインを見つけやすく、10,000円以下で入手できるため、価格もお手頃。街中でも違和感なく履けるので、ラウンドだけでなく、練習場や移動の際にも活躍するシューズです。防水タイプなのも安心ですね。
【フットジョイ】EXL SPAIKELESS BOA
ソールタイプ | スパイクレス |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | ダイヤル式 |
革靴タイプですが、クッション性と軽量性を兼ね備えたシューズです。
防水性にも優れており、耐久性もあります。ダイヤル式で足全体をホールドしてくれるため、安定感に優れる点もポイントです。
使いやすく、長く履けるモデルだといえるでしょう。
3−2.中級者以上向け
中級者以上のルファーは、自分のプレースタイルに合わせて選びましょう。
初心者向けより少しグレードが高く、特徴的なシューズを3つ紹介します。
【フットジョイ】DNA
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | 紐式 |
安定性・グリップ力・足のフィット感・歩きやすさ全てを兼ね備えた、素晴らしいシューズです。
ゴルフシューズの定番であるフットジョイの中でもナンバー1という人気も頷けます。
横幅が少し狭めですが、紐式であれば十分調整もできます。
履いているだけで自分が上手くなったような気持ちになれる、最高の1足です。
【ミズノゴルフ】ウェーブケイデンス
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 合成繊維 |
留め具 | 紐式 |
グリップ力とクッション性に、尖ったデザインを兼ね備えた一足です。
長時間履いていても疲れにくいだけでなく、ビビットなカラーも印象的です。人とは違うシューズを選びたい方におすすめです。
【アディダスゴルフ】TOUR360 Boa boost
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | ダイヤル式 |
360度から足を包み込むようにしっかりとホールドして、安定性を高めたシューズです。
「BOOST」というアディダス独自の素材を搭載しており、クッション性と反発力を備えたソールが、足への負担を軽減してくれます。
3−3.女性向け
レディースラインのゴルフシューズは、凝ったデザインの可愛らしいものが多く出ています。
しかし、デザインのみで選んでしまうと、ラウンド中に疲れてしまったり足が痛くなってしまったりと、楽しいゴルフが嫌な思い出になってしまいかねません。
疲れにくいように、クッション性に優れた柔らかいものを選びましょう。
レディース用は、カラー展開が豊富なモデルも数多く出されています。機能重視で選んだとしても、自分好みのデザインを見つけられるはずです。
【アディダスゴルフ】W adipower Boa boost
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | ダイヤル式 |
足裏全体に高いクッション性が有り、疲れにくくしっかり足をサポートしてくれるシューズです。人気女子プロゴルファーのアン・シネ選手も着用しています。
カラーバリエーションも豊富で、ウェアに合わせてデザインを選ぶ楽しみもあります。
【エコー】ハイブリッド スパイクレスシューズ
ソールタイプ | スパイクレス |
メイン素材 | テキスタイル(撥水加工) |
留め具 | 紐式 |
一見するとゴルフシューズには見えないカジュアルでポップなデザインと、高いクッション性を兼ね備えたゴルフシューズです。
カラフルなテキスタイルが印象的なこのモデルなら、街中でも違和感なく履けますし、練習場でも気兼ねなく使うことができます。
【フットジョイ】eCOMFORT
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 天然皮革 |
留め具 | 紐式 |
やや細めの作りですが、クッション性が高く、快適な履き心地とデザイン性を兼ね備えています。側面に入れられているステッチが印象的で、トラッドなファッションにも合わせやすいビジュアルですね。
多くの女子プロゴルファーが使用していることでも知られる、安心の定番グッズです。
3−4.デザイン重視の方向け
機能性も重要だけど、やっぱりデザイン重視で!という方もいますよね。
そんな方向けに、十分な機能を備えた上で、個性的なデザインを持つシューズを紹介します。
【フットジョイ】FJ フリースタイル Boa
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | ダイヤル式 |
フットジョイのカジュアルモデルです。
軽量で伸縮性に優れており履きやすく足の疲れも軽減してくれます。横幅も3サイズから選ぶことがでるため、多くのツアープロも愛用しているモデルです。
なかなか出会えないビビットな配色も魅力的ですね。
【プーマゴルフ】タイタンツアー イグナイト ハイトップ
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 天然皮革 |
留め具 | 紐式 |
天然皮革の上質な質感と、流れるようなラインのカジュアルさがマッチしたデザインのシューズです。
ハイカットが印象的なデザインが優れているだけでなく、幅広で柔らかく、履きやすさも追及されています。
ハーフパンツでのプレー時に、目立つこと間違いなし。デザインと機能、どちらも信頼できるモデルです。
【アンダーアーマー】スピースワン
ソールタイプ | ソフトスパイク |
メイン素材 | 人工皮革 |
留め具 | 紐式 |
どんなウェアにも合いそうなシンプルで上質なデザインのこちらは、ジョーダンスピース使用モデルです。
足を適度に固定することで、スイング時の過度な回転を防ぎます。また、通気性に優れた素材を縫い目なしで整形しているので、快適なフィット感がポイントです。防水性にも優れており、悪天候でも快適にラウンドできるでしょう。
4.まとめ
わたしたちゴルファーは、ラウンド時、傾斜・芝の長さ・砂の柔らかさなど、多くの情報を足から得ています。
どんなシューズを履くかによって、上に挙げたような情報が得られる精度や、スイングの安定性、長時間のラウンドにおける疲労度が変わってきます。
ゴルフシューズを変えるだけで、スイング時の体幹維持やスムーズな体重移動などに大きな影響を与えます。また、ラウンド中の足が疲労軽減や痛み防止など、長くゴルフを続ける上で重要な、身体のケアにもつながります。
あなたのプレースタイルに応じた、自分にぴったりのゴルフシューズを選んで、もっともっとラウンドを楽しんでくださいね!
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