ゴルフシューズは、そうそう頻繁に購入できるものではありませんよね。ゴルフウェアを衝動買いすることはあっても、ゴルフシューズはなかなか手が出ないものです。

安い買い物ではないですし、一般的な靴に比べて使う機会の少ないゴルフシューズは、「一足だけ」というゴルファーも珍しくないと思います。それだけに、新しく購入する際は気合を入れて選びたいもの。

最近は種類も多くデザインも多様で、買うのに悩んでしまいますよね。機能面やデザイン、フィット感、サイズ、そしてもちろん価格など、重視する点は人それぞれだと思いますが、そんな中で考えて選んだ一足には、ゴルファーのゴルフに対する思い入れや性格が如実に表れます。

ゴルフウェアにもゴルファーの性格や考え方がみてとれますが、何着も持っている洋服の好みは「その時」だけかもしれません。それに比べてゴルフシューズは、そもそも持っている数が多くありませんので、ゴルファーのゴルフへの気持ちがより反映されていると思うのです。

そんなゴルファーの、ゴルフシューズの選び方にみる性格・心理を、長年キャディとして多くのお客様を観察してきた筆者の独断と偏見でお伝えしたいと思います。

※あくまでもラウンドにおける「ゴルフシューズに照らし合わせたプレーヤーの性格の傾向」ですので、多少の誤差はご容赦ください。

黒×白のオーソドックススタイル



ゴルフショップへ行って試し履き。フィット感も悪くないし、値段も予算内。そんな時に選んでしまうのが、黒×白のオーソドックなゴルフシューズです。

『何足も持つわけじゃないから、無難な白や黒なら何にでも合わせやすい』『スポーティーでかっこいいし、失敗がないだろう』などと考えます。実際、軽量でグリップ力も高く、ゴルフシューズとしての基本的要点は満たしていますので、何の問題もありません。

派手なシューズを選んでしまうと、コーディネートにも悩んでしまいます。その点、たいていのゴルフウェアと相性のいい黒×白のゴルフシューズは“スポーティーゴルフの基本スタイル”で、一足持っておいて間違いはないでしょう。安心感のある一足です。

しかし、失敗がないだけに印象にも残りません。

<ゴルファーの傾向>
このタイプのゴルフシューズを選ばれるゴルファーは、あまりキャディの記憶に残りません。ゴルフシューズと同じく“無難な”ゴルファーです。ある程度最近のゴルフの流行も取り入れつつ、主張しているわけでもありません。

この無難な選択は、ゴルフのジャッジにも共通しているのでは?と思います。よって、良くも悪くも目立たない「中堅アベレージゴルファー」とさせていただきます。

まだまだ少数派のブーツカットモデル



軽快な足元には、おしゃれさが漂います。普段からファッションにこだわりがある方だろうと想像が出来ますね。そんなに派手ではないにもかかわらず、ゴルフコースでは異彩を放っています。

もしかしたら、ゴルフシューズを何足も持っているかもしれません。このゴルフシューズを選ぶ方は、間違いなく「初心者ではないな」と感じます。

<ゴルファーの傾向>
足元からも自信がみなぎるゴルフシューズは、ゴルフにも自信がありそうです。しかも、他の人と差を付けたいこだわり派だと思われますので、そのこだわりはクラブの選択などプレーにも影響しそうですね。

したがってゴルフのプレースタイルとしては、常にコースマネジメントを欠かさない「こだわりゴルファー」とさせていただきたいと思います。

スポーツ要素満載のスニーカータイプ



インパクト抜群のスニーカータイプのスパイクレス。しかし陸上やサッカーなどの経験があり、鮮やかで機能的なスパイクを履きなれている方は、意外と抵抗なく受け入れられるのでは、とも思います。

シューズ購入の決め手はゴルフらしくないポップな見た目ですが、明るい蛍光色は芝に映えるので、とてもきれいで実はおすすめです。

<ゴルファーの傾向>
「ゴルフをするのが楽しくてたまらない!」の元気系ゴルファー。ティショットを打ったら、セカンド地点までダッシュで向かうようなタイプです。

そんな明るく派手派手なゴルフシューズを選ぶ方は楽しくゴルフが出来ればOKで、安定性は求めないタイプ。そこで、運動能力は高いのにゴルフのスコアはイマイチの「アクティブゴルファー」にさせていただこうと思います。

機能性にも優れた高級シューズ



履き心地の良さと機能性の高さで人気のフットジョイのゴルフシューズ。何といっても、ゴルフシューズのかかと部分についたダイヤルを回すことで履き心地を調整することが出来る画期的な方法はゴルファーにとって衝撃であり、新鮮でした。靴ひもの代わりにワイヤーを使用し、「カリカリ」という、今まで聞いたことのない音がコースに響きました。

ゴルフシューズの中でもかなり高級品のイメージですが、「このメーカーのシューズしか履かない」というファンも多くいるほどです。プロからも厚い信頼のある老舗メーカーの商品です。

<ゴルファーの傾向>
派手さはないものの、生活の中でゴルフが大きな比重を占めているタイプ。練習場での練習も欠かしません。そんなシングルプレーヤーの方が、何気なく履いているイメージです。

こちらのタイプのゴルフシューズを選ばれる方は、ひとつひとつのゴルフ道具に、ゴルフに対する真面目な思いが感じられる「真剣度高めゴルファー」にさせていただきたいと思います。

クラシック革靴スタイル



1980年代までは、多くみられた革靴スタイル。現在主流のスポーティーなゴルフシューズとは一線を画す、大人の雰囲気漂うクラシックスタイルです。見た目は昔の革靴ゴルフシューズですが、今は履き心地も良く、侮れませんよ。また、つま先が尖った感じもお洒落です。

このタイプのゴルフシューズを選んだ場合、気を付けたいのはお手入れです。スニーカータイプは多少汚れていても気になりませんが、革靴タイプは通常の革靴と同じく、キレイさを保つことが重要です。是非ピカピカをキープしてくださいね。

<ゴルファーの傾向>
革靴タイプのゴルフシューズを選んだゴルファーには、やはりきちんとした印象を受けます。また、クラッシックで清潔感のあるお洒落さは、かえって新鮮。

ゴルフに対しても、あまり主張はしないけれど自分なりのこだわりがあるのではと推測します。マナーにも厳しいかもしれませんね。ですので、ちょっと頑固さも見え隠れする「頭脳プレー派ゴルファー」とさせていただきたいと思います。

番外編



履き心地や機能性などは無視した、「どこで買ったの?」と訊かずにはいられないゴルフシューズ。履いている本人もそれを期待していますから、訊いてあげないと失礼です。

さすがにゴルフシューズがこの一足のみの保有という事はないと思いますが、遊び心はスコアよりも優先するのかもしれません。

<ゴルファーの傾向>
ゴルフ場は、プレーヤー同士がコミュニケーションを取るのに必要な場所。極めるというよりも、楽しむことが大切だと考えるタイプです。

リラックスしたプレーを貫くので、意外にもスコアは良かったりします。そんな個性的な面白ゴルフシューズを選ぶ方は「ほっこり癒し系ゴルファー」とさせていただきます。

おわりに

長時間、長距離を歩くゴルフにとって、ゴルフシューズはかなり重要な存在。足が痛くなるようなシューズでは、スコアにも影響しそうです。また、傾斜でのグリップ力や雨の日の防水力など、ゴルファーがゴルフシューズに求めることは多いのです。

ゴルフシューズは、芝の保護の観点から金属の鋲が使用されたスパイクシューズを禁止にするようになってから、樹脂製の鋲を使用したソフトスパイクシューズと、ソールに凸凹のパターンを施すことによってグリップ力を高めたスパイクレスシューズに分かれています。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いとは言い切れませんが、色々な条件(ソールの形状・価格・デザイン・機能性・フィット感・重量など)からあなたが選んだゴルフシューズは、間違いなくあなたのゴルフに対する考え方が反映されています。

次回ラウンドする際には、ゴルファーの足元を見てみてください。こだわりが詰まったゴルファーと同じ顔をしているかもしれませんよ。