アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI【2016】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等
2016年のLPGAツアー第4戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」が、3月25日(金)から27日(日)の3日間、宮崎県宮崎市のUMKカントリークラブで行われました。
【試合結果】
優勝:キム・ハヌル
スコア:通算 -9 (1R:67 2R:71 3R:69)
選手紹介:1988年12月17日生まれの27歳・韓国出身・A型。2008年、韓国ツアーで初優勝を含む3勝を獲得。11年、12年と2年連続で韓国ツアー賞金女王に輝く。
14年の日本ツアーファイナルQTで13位に入り、15年から本格参戦。イ・ボミと同い年の色白美人で、スマイルクイーンの愛称で人気を博す。韓国では1500人を超えるファンクラブ会員を有し、日本での追っかけファンも多数。
今大会の見所(ハイライト)
笠りつ子(りゅう りつこ)が3連続バーディでイ・ボミとのプレーオフを制し、3年ぶりの勝利を掴み取った昨年大会が、いまだ記憶に新しい本大会。肌寒さを感じる春の曇り空のもとで、1日目が開幕しました。
前週、イーグルとホールインワンで会場を盛り上げたものの、あと一歩の結果となったキム・ハヌルは、3週連続で首位スタートをきります。ショットの好調さに加え、本大会では昨年まで使っていたパターに替えてパッティングも思い通りに、3度目の正直で優勝を目指します。
7番ホールでは菊地絵理香(きくち えりか)が、ホールインワンを達成。グリーン手前に落ちて、7m程一直線に転がりカップイン。この日は37位タイとなったものの、ギャラリーから大歓声が沸き上がり、絵理香スマイルで応えました。
晴天となった2日目。
その菊地がこの日のベストスコアタイの68をマークして、5位タイに浮上。今季、目標と掲げた中のひとつ、2勝目に向けてエンジンがかかります。
前週、前々週もベスト10フィニッシュで優勝争いに絡んだひとり、吉田弓美子(よしだ ゆみこ)は、本大会でも集中力を発揮して、ショット、パットともに安定した落ち着きを見せます。
風が回ってプレーに影響した3日目は、最後まで混戦模様。キム・ハヌルが頭ひとつリードして余裕のプレーを展開しつつ、続く申・ジエ(シン・ジエ)、笠、堀、菊地、吉田もナイスプレーを見せますが、風に悩まされて一歩及ばず。
前週まで2週連続2位と、絶好調の柏原明日架(かしわばら あすか)。地元、宮崎開催で優勝を意識し、最終日、一時2アンダーまでスコアを伸ばします。しかし終盤のプレッシャーからか、14番ティーショットをOB、トリプルボギーとして優勝争いから後退します。
ディフェンディングチャンピオンの笠は、12番まで3バーディ、1ボギー、優勝に望みをつなぐものの、勝負どころの15番、16番で連続ボギー。トータル2アンダーとして3位タイで終えました。
前日好プレーで3アンダー、5位タイでスタートした堀琴音(ほり ことね)は、この日我慢のプレーでしのぎます。バーディチャンスにつけて惜しくも逃す場面もありましたが、自己ベストタイの、3位タイを記録。
最終組で回る吉田は、ボギーが先行。16番パー3で、ティーショットをピンから3.3mの位置につけ、この日初のバーディを獲ります。
しかし、この日の難易度ナンバー2となった17番で、ボギー。大会で2位タイ以上に入れば生涯獲得賞金が3億円となるところ、惜しくも及ばず、次回以降持ち越しとなりました。
初日から好調さをキープして優勝争いを盛り上げた申・ジエは、元世界ランク1位の技が光ります。勝負どころの15番パー4では、下りの速くて長いバーディパットを沈め、この日初のバーディを奪います。
17番のパーパットは、もうひと転がりの惜しいボギー。終始、丁寧なプレーが際立ち、通算4アンダーで2位フィニッシュとなりました。
前週まで2週連続、最終日に失速したキム・ハヌルでしたが、今大会は好調さ全開。ショットのコントロールは抜群に良く、パットが入らなくてもお先に入れられる程度のストレスないプレーで終始。
上がり16番で16mのバーディパットを決めて後続を突き放し、18番でもダメ押しのバーディ。この日ライバルたちが伸び悩む中、ひとりスコアを伸ばして、ツアー2勝目を掴み取りました。
次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点
大会名称:ヤマハレディースオープン葛城【2016】
日程:2016年3月31日(木)~4月3日(日)
会場:葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) / 6,568Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥100,000,000
次週は、2016年度LPGAツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が開催されます。
女子選手のトーナメントとしては少数派の4日間競技となる次週、選手のスタミナ維持にも注目されます。
難易度ナンバー1の2番ホールではレギュラー・フロントティーが用意され、コースコンディションによって変更。池奥斜面の芝を短く刈ることで、飛距離が持ち味の選手が挑む池越えのショートカットでは、正確なショットが求められます。5番でも同じようなセッティングがされ、綿密な戦略と正確なプレーが求められるコースです。
インターネットライブ中継も放映されるので、随時試合の行方が楽しめますね。