ホールインワン保険について、最低限知っておきたい4つの内容
皆様は「ホールインワン保険」について、どの程度ご存知ですか?
「ホールインワン保険」と言ってしまうと、ホールインワン達成時にしか支払われないもので、自分には縁がないと思い込んでしまいそうですよね。
ホールインワンなんて一生かかっても出そうにないし、万一達成できたとしても、セルフプレーだしお祝いの予定もないし(私の場合)。
でもちょっと待って!そんな保険ではほとんど誰も加入してくれず、保険会社だって儲からないのでは…?
そこは上手くできています。ホールインワン保険には“加入するメリット”が他にもちゃんとあるのです。
ベテランゴルファーの皆様、新人君を練習場に連れて行ったりゴルフのマナーを伝授するだけでなく、保険のことも是非説明してあげてくださいね!
ゴルファー保険の補償内容を知ろう
ホールインワン保険と呼ばれているものは、「ゴルファー保険(またはゴルフ保険)」の中の補償特約の一つです。
基本的には「賠償責任補償」が主で、そこに「傷害補償」「ゴルフ用品補償」「ホールインワン・アルバトロス費用補償」の特約がセットになっているものがほとんどです。
1.賠償責任補償
打ったボールが他人に当たってしまったり、素振りをしていたらクラブが同伴者に当たってしまったなど他人にケガをさせた場合、多額の賠償金を支払うことになってしまいます。
失明した・重篤な後遺症が残ったともなると、その金額は数千万円から1億円以上にのぼることもあります。保険に加入していなければ、とても個人で払いきれる額ではないですよね。
この賠償責任のためだけにでも、ゴルファー保険に入っておくべきではないでしょうか。
2.ゴルファー傷害補償
これは自分がケガをした場合の補償です。足場の悪いところで転び骨折した、カート事故でケガをした、他人にケガをさせられた等々、数え上げればきりがないくらい、コースには多くの危険が潜んでいます。
1回の治療で済めばまだしも、何度も通院したり入院を伴う大ケガだったりすれば、治療費は結構大きい金額になります。この補償も、あれば安心ですね。
3.ゴルフ用品補償
ゴルフ用品がゴルフ場やゴルフ練習場の敷地内で盗難にあったり、プレー中にクラブが硬い物に当たって破損してしまったなど、用具に関する損害補償がこちら。
ただし盗難ではなく紛失の場合は適用されず、よく無くしがちなゴルフボールも対象外です(涙)。当たり前か…。
4.ホールインワン・アルバトロス費用補償
ホールインワンやアルバトロスを達成した際に、キャディさんにご祝儀を渡す・同伴者やコンペ参加者全員に記念品贈呈・記念植樹・祝賀会を行うなど、盛大にお祝いしなければならないことがあります。会社のコンペなどで慣習になっていれば、断りづらいですよね。
このお祝いに実際にかかった出費を補填してくれるのが、「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」です。この補償はプロに対して免責事項があり、支払われるのはアマチュアのみです。
また、日本国内での達成が対象で、海外での達成ではダメなようです。不正利用を防ぐためでしょうか。
なお、セルフプレーの場合でも、第三者の目撃と署名捺印が得られたり、ボールを打ってカップインするまでの一連のビデオ映像があるときなど、条件を満たしていれば支払請求が可能です。
2002年10月に三井住友海上火災が条件改訂をする前は、セルフプレー中の達成では一切認められなかったそうですから、今でも「キャディ付きプレーでなければダメ」と思っていらっしゃる方もいるのでは?
時代が変われば保険も変わります!最新情報を時々チェックするようにしましょう。
保険の選び方と加入の方法
※日本のアマチュアがこんなシチュエーション(キャディ付き・目撃者多数)なら、多分お祝いイベント必至ですよね。ちなみにこれは2013年マスターズ前日、パースリーコンテストのワンシーン。
さて、いざゴルファー保険に加入しようと思ってもいろんな商品がありすぎて、どう選べばいいのか迷ってしまいます。
最も主流となっているのが、保険期間が1年間で、保険料が数千円のタイプのようです。掛け捨てではありますが、プレー前日まで契約が可能なものや、ネットで簡単に申し込めるものが多く、お手頃感があります。
年に数回しかラウンドしない場合は、1泊2日や1日のみのプランもあります。こちらの保険料は数百円程度です。
ラウンド当日でも、プレー開始前ならスマートフォンから申し込める保険もありますよ。便利な世の中になったものですね。
掛け捨てではない「積み立て型」もあります。これは保険期間が2年以上と長く、月々の保険料が1万円~3万円程度とかなり高額です。
しかしながら、ゴルフ場に限らない様々な場面で使え、満期返戻金を数十万円ほど受け取ることができます(金額はそれぞれの保険によります)。長くゴルフを続ける予定で、頻繁にラウンドする方は検討してみても良いでしょう。
いずれの保険でも、プランによって支払い限度額は変わってきます。かかった費用がなんでも全額受け取れるわけではないのでご注意ください。
まとめ
ゴルファー保険(ホールインワン保険だけじゃないですよ!しつこいようですが)について、まずは知っておくことが大事だということが、今回調べてみて私も大変身にしみました。
加入の際には約款をしっかり読み、補償の内容と範囲をきちんと確認すること。支払いを受けるために必要な事項や、請求の方法もチェックしておきましょう。
備えあれば憂いなし。良い準備をして、楽しいゴルフライフを!