ゴルフにはどんな格好で行けばいい?ぜひ押さえておきたい服装のマナー
- 2020.09.25
- ファッション
ゴルフ初心者が初めてコースデビューする際、どんな格好をしていけばいいのかは非常に気になるポイントではないでしょうか?
ラウンド中のウェアもさることながら、行き帰りやクラブハウス内での服装にも気をつけなくてはなりません。経験者に聞いても、答えがまちまちで余計わからなくなってしまった、なんてことも…。
それというのも、“ゴルフにおけるドレスコード”がそれぞれのゴルフ場で異なるからなんですよね。一般的にOKと言われる服装と、厳格なゴルフ場ではNGとなる服装、季節ごとに注意すべき点をご紹介します。
ゴルフ場の違いとドレスコード
ゴルフ場には、運営方法により大きく分けて「メンバーシップコース」と「パブリックコース」があります。
メンバーシップコースは会員から集めた資金で運営がなされていて、会員権を持たないビジターがプレーする場合には、会員の同伴か紹介が必要となります。
しかし最近では、一部のいわゆる「名門コース」を除いて、ビジターのみであっても電話やネットなどで予約を取ってラウンドすることが可能なメンバーコースが多くなっています。
気軽にプレーできるようになったとはいえ、基本的にコースはメンバーのためのものであり、受け入れてもらっているビジターとして感謝の心を持ち、定められたドレスコードを守りましょう。
一方、パブリックコースはプレー代で経営されており、会員制ではない・または会員がいても優遇されることなく、誰もが平等にプレーできるコースです。
ドレスコードに関しては、メンバーシップコースよりは緩めの場合が多いですが、それでもゴルフにふさわしくないラフすぎる格好は慎むべきです。他人に不快な思いをさせないこと。みんなが気持ち良く楽しめること。そのためのマナーですからね。
行き帰りの服装は、セミフォーマルを意識しよう
多くのゴルフ場でOKと言われる、行き帰りやクラブハウス内での服装は以下の通りです。
・襟付きシャツ(ポロシャツ可)にスラックス(チノパン可)。シャツの裾はタックインし、ベルトでマークすること。Tシャツやジーンズ、短パンは不可。
・ジャケットを着用すること。夏季は免除になるケースが多い。
・革靴(ビジネスカジュアル可)で来て、ゴルフシューズにはロッカーで履き替えること(外から雑草の種や芝が病気になる菌を持ち込むのを防ぐ)。サンダルやスニーカーは不可。
・帽子はクラブハウス内ではかぶらないこと。手袋やサングラスもはずすこと。
ラウンド時のスタイルのままチェックインしても大丈夫なコースもありますが、厳格なところでは昼食時にもジャケット着用やスラックスへの着替えを求められます。厳密には、プレー中のウェアとプレー前後の服装は分けて考えたほうが良いでしょう。
女性は男性ほど厳しくないコースが多いですが、かえって悩みますよね。イメージとしては、“ちょっと高級なホテルのロビーに行く時のような感じ”でしょうか。襟付きシャツにジャケット、長いパンツ、パンプスならほぼどこでも大丈夫です。
スカートの場合はストッキングを履き、過度な肌の露出は避けましょう。短パンやミニスカートはNG。生足にミュールやサンダルというのもNG。その他、靴や帽子などの注意点は男性と同様です。
『クラブハウスは紳士淑女の社交場』と心得るべし!
ラウンド中のゴルフウェア、こんなNGも!?
プレー時のウェアはプロゴルファーの着こなしが参考になりますが、厳しいコースではNGな例もあるので気をつけなくてはなりません。
ゴルフショップで売られている専用ウェアが全て大丈夫なわけではないということですね。
帽子
何もかぶらなくても良いコースもありますが、思わぬところから飛んできたボールから頭部を守ったり、紫外線を防いだりという観点から、キャップかサンバイザーをかぶるべきです。
ただし、サンバイザーは頭皮が日焼けするので、真夏にはあまりおすすめしません。
トップス
襟付きが必須。モックネックは可でも、襟の高さが4cm以上などと決められている場合があります。裾はタックインが基本ですが、女性のタックインを前提としていないデザインのものは免除されることが多いです。
ポロシャツの下に長袖の機能性インナーを着るレイヤードスタイルがダメというコースも。下着を見せていることになるからだそうですが、厳しいですね…。
ボトムス
チノパンなどの長いズボンが一般的ですが、カーゴパンツはNGなところがあるので避けたほうが無難です。また、半ズボンは可でも膝上何cmまでだとか、ハイソックスを合わせなければならない決まりがあったりするので要注意。
女性のホットパンツやミニスカートを禁じていたり、スカートにレギンスを合わせるのがダメだったりというコースもあります。
シューズ
ソフトスパイクか、スパイクレスのゴルフシューズを履きましょう。メタルスパイクは、グリーンの保護などを理由に使用を禁止しているコースがほとんどです。
ちなみに、服の色や柄についても指摘されることがあります。派手な原色はNG、ソックスの色は白、迷彩柄はNG等々。少々首を傾げたくなるルールもありますが、迷彩柄については明確に禁じられていなくても、打ち込みを防ぐために避けるべきだと思います。
季節ごとの注意点
次は、季節によって注意すべき点です。
春/秋
天候や気温によって、衣装の幅が必要な季節です。特に初心者のうちはクラブを数本持って走り回ることが多く、暑くなりやすいですから、着脱が楽なカーディガンやウインドブレーカーなどで調節するといいでしょう。
夏
吸汗速乾素材やUVカット素材を活用し、清潔感と涼しさを両立させましょう。汗をかくからといって、タオルを首や肩にかける・腰に下げる・ハチマキにするのはマナー違反です。
女性のノースリーブシャツは、場所によってはNGですので気をつけて下さい。
冬
あまり着込むとスイングに影響します。ダウンジャケットは薄くて軽く、汗を逃す機能があるものがベストです。
ヒートテックインナーは暖かくて便利なのですが、素材に注意してください。レーヨンが含まれているものは汗を吸いやすく逃しにくいため、動き回っているうちは良いのですが、人のショットを待っている間に冷えてしまうと逆にものすごく寒くなってしまいます。
お値段は高いですが、登山用ブランドや汗をかくスポーツ用ブランドで、レーヨンを含まない機能性インナーを選ぶと良いです。
まとめ
まずは、各ゴルフ場によってドレスコードに差があるということを知っておくことが大切です。訪れるゴルフ場のWebサイトで、ホールの予習をしつつドレスコードの確認をする癖をつけましょう。
判断が難しい場合、一番確実なのは直接電話で問い合わせること。「このアイテムはOKですか?」というような細かい質問にも答えてもらえますよ。
厳しすぎるドレスコードは「時代にそぐわない」「若者がゴルフを敬遠する原因の一つ」という議論もあり、徐々に緩和の方向に向かっているゴルフ場が多いようですが、礼儀正しさや洗練されたマナーでの立ち居振る舞いというゴルフの精神に変わりはありません。
あまり堅苦しく考えず、TPOに合わせた自分なりのファッションを見つけて楽しみましょう。