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春も間近!2017年男子ゴルフ賞金ランクを占ってみました。賞金王は誰の手に?

海外では松山英樹がPGAツアー通算4勝目、石川遼も今季復活の兆しがある中、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の国内ツアーも4月13日に、東建ホームメイトカップ(名古屋・東建多度CC)で幕を開けます。

さて、今季の賞金王を争うのはどんなメンバーになるのでしょう。

安定感では池田勇太が本命候補

昨年の賞金ランク上位10人の過去5年間の成績を見てみました。

この5年で上位10位以内に入っていたのは、池田ただ一人でした。それも、4位、9位、7位、3位、1位と、徐々に順位を上げて、昨年初の賞金王を奪っています。

シーズンの獲得賞金が初めて2億円を超え、最優秀選手賞など年間7タイトルに輝く充実した1年でした。「言動が荒い」「服装のセンスが・・・」と良くない評判も立つ池田ですが、「義理と人情」に熱い面も見せてくれました。

昨年12月、「感謝の宴」と称しスポンサーやマスコミを招待したセレモニーでのことです。140人以上が参加し、盛大に行われた席上、突然壇上に呼ばれた五十嵐マネージャーに池田がサプライズのプレゼントを渡したのです。

それは、特大のベンツのキーでした。トーナメントの副賞の高級車でしたが、「ウチにはもう台数あるから」と晴れの舞台でマネージャーの労をねぎらったのです。

そんな池田ですが、昨年8月に、7年半もコンビを組んだ相性のいい福田キャディとのコンビを解消しています。

2014年のメジャー、日本オープン初優勝の際は池田から福田キャディに「おめでとう」と声をかけ、二人で歩んだ絆の固さを祝ったほどの相手でした。解消の理由を、池田は「自分の中に新しいものを探したくなった」と表現しました。

その「新しいもの」とは?池田はまだ31歳。燃え尽きるのには早すぎます。リオ五輪代表で知った海外との差に向かっての挑戦か?はたまた?その答えを体現する1年になりそうです。

片山、谷原にもチャンス

池田に続いて過去5年でランク10以内に4回入っているのが片山晋呉でした。

2008年まで5回賞金王となりながら、「燃え尽き症候群」と言われ優勝争いから遠ざかった時期もありました。それでも2013年、2014年とそれぞれ1勝を上げ、2013年から連続4年、ランキング10位以内にいます。

近年もパタースタイルを独自のものに変えたり、マスターズ再挑戦を公言するなど、積極的にゴルフに取り組む姿勢を見せています。もちろん、型にはまった時の爆発力、集中力は健在です。

昨シーズン後半、池田と優勝争いを演じ、あわや賞金王タイトルも、の活躍を見せた谷原秀人も近年上り調子です。

2013年に賞金ランク6位にはいると、8位、7位と続き、昨年は自身の年間賞金獲得総額最高となる1億7190万2867円とし、賞金ランク2位となりました。谷原は2006年にも賞金ランク2位をマークしていますが、それ以来の好成績でした。

2008年に結婚した元ココナッツ娘。のメンバー、女優の長手絢香さんとの間に生まれた5歳の長男と、家庭も充実してきたことが、谷原の好調をバックアップしているのでしょう。今季は1月から積極的に海外試合にも出場しており、今季に望む意気込みが感じられます。

若手、中堅の期待の存在は

大型プレーヤーとして期待がかかるのが28歳の小平智です。

安定したスイングからドライバーの飛距離、アイアンの正確さに定評があり、2015年の日本オープンでは早くもメジャー2勝目を挙げています。海外挑戦は本人も強く意識しており、2017年はそのステップアップとなる1年にしたいはず。

小平と言えば、話題となるのがその彼女の存在です。相手は2008年賞金女王の古閑美保さんです。7歳年上の姉さん肌の古閑さんは、小平の海外挑戦を一番願っているでしょう。小平も今年1月から海外ツアーに参戦しており、今年にかける意気込みを感じさせています。

同じ若手ではやはり海外志向が強い片岡大育がいます。

小平と同年代の29歳。2007年にプロ入りすると、2011年からアジアンツアーに参加して、2014年までアジアと日本を往復するハードスケジュールをこなし、海外経験を積んできました。

2016年はトップ杯東海クラシックで池田勇太との優勝争いを制しツアー2勝目をあげた片岡。ドライバーの精度が高く、リカバリー、パターなど小技も得意。今年は海外挑戦の切符をつかむ好機です。

昨年は初めての選手会長職に多忙だったせいか、賞金ランクは20位だった宮里優作ですが、近年は好成績を残しています。

2013年、プロ入り11年目にしてJTカップで悲願の初優勝。2014年にも1勝、2015年は松山英樹らを抑えてダンロップフェニックストーナメントを優勝するなど、賞金ランク2位に入りました。

クラブへのこだわりなど、ゴルフへの上昇指向がまだまだ強い宮里も、2017年の賞金ランクの戦いから目が離せない選手です。

ベテラン勢では、谷口徹、宮本勝昌、藤田寛之らもまだまだ上位を狙う力もあり、現在海外に挑戦している岩田寛も国内での動向が気になるところです。

何より人気回復へは激しく感動的なプレーを

最近は国内女子ツアー人気に押されがちなのが国内男子ゴルフ。賞金額でも女子が男子に迫っています。2017年の課題は何より人気の回復ですが、それには女子ツアー人気の分析も重要です。

日本、韓国の若手プロゴルファーが引っ張っているような女子ツアーも、それをバックアップするベテラン勢がいます。何より、ファンを大事にする選手、大会のムード作りも役立っています。

男子ツアーも見習うところは見習い、逆転に次ぐ逆転など何より最終日までハラハラする賞金王争いを展開してくれることに期待しましょう。

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