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優勝賞金1億円!!史上最高の賞金額ネスレマッチプレーが8月、北海道で開催!

夏の北海道での熱い戦い、「ネスレインビテーショナル日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」が8月17日から、北海道・恵庭カントリー倶楽部で開かれます。

ゴルフ発祥の頃、主流だったマッチプレーは日本ツアーでは1975年から2003年まで「日本プロゴルフマッチプレー選手権」とした公式戦が行われていました。2014年にネスレ日本株式会社が主催となり、大会のホストプレーヤーに片山晋呉を迎え、「片山晋呉インビテーショナルネスレ日本マッチプレー選手権」が開催されました。

マッチプレーの復活!とともに話題になったのは、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のツアー外競技にもかかわらず、当時の優勝賞金が4000万円と破格だったことです。

主催のネスレ日本高岡浩三社長兼CEOが、かつて高額賞金の理由を表明したことがあります。それは、日本の男子プロゴルファーを応援するためで、海外で戦うにはそれなりの資金が必要、とバックアップする意味でした。

翌年の2015年には協賛にレクサスが加わり、「片山晋呉インビテーショナルネスレ日本マッチプレー選手権レクサス杯」として、優勝賞金も7000万円にアップ。2016年には日本プロゴルフ協会(PGA)が大会の意義に賛同し、「ネスレインビテーショナル日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」として、13年ぶりに協会によるマッチプレー選手権が正式に復活しました。さらに優勝賞金も1億円にグレードアップしたのです。

ホストプロは片山晋呉、アンバサダーにトム・ワトソン

大会のホストを務めるのは、賞金王5回、永久シード選手の片山晋呉プロです。2016年にはリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活したゴルフ競技の日本代表として出場し、マイナビABCチャンピオンシップで歴代5位タイとなるツアー通算30勝目をあげたベテランです。

今大会は2014年からホストプロとして参画し、2015年の大会では自ら決勝戦に進出し準優勝を果たしています。

今年の大会には、海外メジャー通算8勝を誇るトム・ワトソンがグローバルアンバサダーに就任します。

ワトソンはこの大会の魅力を優勝賞金1億円との高額な賞金にあるとしています。それが選手にモチベーションと、プレッシャーを与え、優勝者が大きな成長を遂げるとともに、ファンはマッチプレー本来の戦い方を観戦する楽しみを享受できるとしています。

ワトソンはマッチプレーの醍醐味として、「相手が常に目の前にいるからこそ、しっかり自分と向き合って、プレーしなければならない」と選手の心構えのコメントを寄せています。さらに、アンバサダーとして自らの役割を熱く語りました。

「ゴルフ界の真のアンバサダーはパーマーだった。ギャラリー、スポンサー、関係者すべての人間をリスペクトしていた。どんな人とも目を合わせ、微笑み、サインは要望があればすべてしていた。私はそんな彼の姿を見ながら成長してきた。ぜひ、日本の若いプレーヤーも大切にしてほしいことです。」

と、昨年失くなった、アーノルド・パーマーの姿を思い起こしながら、今大会にかける意気込みを示しました。

優勝者には海外大会出場招待権も与えられた

2014年の第1回大会は、葛城ゴルフ倶楽部山名コースで開かれ、松村道央が2アップで藤本佳則を下しました。2015年は、舞台が恵庭カントリー倶楽部と北の大地に移り、ホストプロ片山晋呉が決勝進出を果たすも、武藤俊憲が3アンド1で優勝しています。

昨年の2016年は劇的な優勝者が誕生しました。出場資格はPGA会員で選考委員会に推薦された32名です。大会直前の7月下旬に行われた「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー初優勝を果たした時松隆光が32人目、最後の選手枠に滑り込むと、1回戦で前年優勝の武藤俊憲を破って波に乗ります。

2回戦で藤田寛之、3回戦で谷口徹、準決勝で小田孔明と歴代の賞金王を次々破る快進撃を見せ、決勝でも2009年日本オープン優勝の小田龍一を下し優勝します。JGTO「ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山」でプロ初優勝をしてから、わずか3週間で3回優勝の快挙を達成と、シンデレラボーイとして脚光を浴びました。

また、2015年までの大会優勝者にはヨーロピアンツアー公式戦「ハサン2世ゴルフ・トロフィー」の出場招待券が与えられました。

この大会はモロッコ国王、ハサン2世をタイトルとする大会で、毎年3月モロッコ王宮の敷地内にある「ゴルフ・ドゥ・パレロワイヤル」で開催されます。同コースは海辺に近く、強い海風によりコース戦略が難しいことで有名でした。

2017年大会概要

名称:「ネスレインビテーショナル日本プロゴルフマッチプレー選手権レクサス杯」
略称表記:ネスレマッチプレーレクサス杯
主催:ネスレ日本株式会社
主管:公益社団法人 日本プロゴルフ協会
特別協賛:LEXUS
企画運営:株式会社ダンロップスポーツエンタープライズ
会場:恵庭カントリー倶楽部(北海道恵庭市盤尻53-2)

【日程】
8月14日(月) 公式練習日
8月15日(火) 公式練習日・前夜祭
8月16日(水) プロアマ大会
8月17日(木) 1回戦・16マッチ
8月18日(金) 2回戦・8マッチ
8月19日(土) 3回戦・4マッチ、サタデープロアマ
8月20日(日) 準決勝・2マッチ、決勝、サンデープロアマ

【競技方法】
1回戦から決勝までトーナメント方式の18ホールマッチプレー
出場人数:32名(7月下旬にトーナメント決定予定)
出場資格:PGA会員であり選考委員会推薦者
優勝賞金:1億円
放送:BS-TBS並びに、大会公式サイトでライブ中継

【入場券】
当日券はありません。

●プレミアムチケット(4日間通し券・各日共通)
30,000円(限定800枚)

<スペシャル特典>
クラブハウス入場証(大会期間中有効・1枚)
恵庭カントリー内駐車証(大会期間中有効・1枚)
クラブハウスレストラン昼食券(ワンドリンク付・4日間)

●前売り通し券(各日共通)
15,000円(限定1,000枚)
専用エリア駐車証(大会期間中有効・1枚)

●前売り券(期間中1日に限り有効)
5,000円(限定1,200枚)
専用エリア駐車証(来場日に限り有効・1枚)

*すべてゴルフパークで購入できます。
ゴルフパーク:http://golfparkshop.jp/

マッチプレーの魅力とは

マッチプレーのスコア

2人、ないしは2組が各ホール毎の勝敗を争い、最終的に勝利ホールの多い方が勝ちます。ストロークプレーと違い、1打差も3打差も1ホールの勝ち負けは一緒なので、ゲーム戦略もマッチプレー独特になります。

対戦中は1ホールリードしていれば1アップで、リードされている時は1ダウンといいます。引き分けはハーフ。一方のプレーヤーが逆転不可能となれば試合終了となります。従って、プレー中に2アップして残り1ホールであれば、この時点で勝敗が決まり、2アンド1と言い、17ホール目で終了します。

また、勝つか、負けるかすると勝敗が決まるホールのことを、ドーミーホールと呼びます。

マッチプレーの戦略

相手が先にグリーンに乗せても厳しいラインを残していれば、自分は無理をしないでグリーンセンターを狙う、とか、逆に相手がピンそばに寄せていれば、リスク覚悟でピンデッドを狙う、など、常に優勝争いをするような駆け引きがマッチプレーの戦い方です。プレーも心理戦を含んだ戦い方となり、観戦者もプレーヤーの心理を読む楽しみがあります。

マッチプレー独特のルール

ストロークプレーとは幾つかルールが異なります。その一つが「ピンから遠い人から先に打つ」が守られていることです。ストロークプレーで30cm以内に寄せた場合、「お先に」とカップインすることがあります。マッチプレーでは先にカップインした相手がその1打を無効にして再プレーの要求ができます。

逆に、相手のパットを「OK」することが認められています。このルールを利用して、相手の1m前後のパットをOKし続け、大事な場面でのパット感覚を狂わす、などの戦略もあります。

日本人では青木功

ストローク方式とは一味違うマッチプレー。この試合方式に強かったのが青木功でした。1978年の世界マッチプレー選手権で優勝と、この大会は過去の日本人優勝者は青木一人だけです。

青木のプレースタイルはまさにマッチプレー向きでした。グリーンに相手より遠い位置から打つことをまったく苦にしないばかりか、逆に遠い位置からピンそばに寄せることで相手にプレッシャーをかけるショットを得意にしていたほど。そんなハートの強さが、1980年、ニクラウスと死闘を演じ2位に入った全米オープンの名勝負を生みました。

ゴルフの違った楽しみ方がマッチプレー観戦

2017年大会の出場選手は7月中旬までに発表され、7月下旬にはトーナメントの対戦相手が決まります。今のところ、ホストプロの片山晋呉を始め、谷原秀人、小平智、小田孔明ら、そうそうたるメンバーの出場が見込まれています。

海外で活躍できる若手がマッチプレーでどんな勝負を見せるか。ストロークプレーとは違った戦い方の個性が見られるかが、楽しみです。

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