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香妻陣一朗のスイングには近い将来のスター性が感じられます。後半ツアーに注目!

周囲に香妻陣一郎の存在を知らしめたのが、ダンロップスリクソン福島オープン(6月23日)でした。3日目、ボギーなしの12バーディーでラウンドし、コースレコードの「60」を記録しました。これは、2010年、中日クラウンズでの石川遼、2003年アコムインターナショナルの倉本昌弘に並ぶ、18ホールでのツアー最多アンダーパー記録に並びました。

3日目スタート時点では1アンダーの55位だったのが、終了時点で13アンダーとし3位タイに急浮上しました。圧巻だったのが、上り5ホールでの連続バーディー。すべて4m以内のパットを決めての快記録でした。
最終的にはスコアを伸ばせず13アンダーのままホールアウトし11位に終わりましたが、香妻の爆発力を見せつけられた大会でした。

香妻のプロフィール

生年月日:1994年7月7日
出身地:宮崎県
身長:165㎝
体重:71㎏
学歴:鹿児島・日章学園
血液型:A型
プロ転向:2012年
所属:フリー
趣味:音楽鑑賞

香妻はいまだツアー未勝利ながら、2016年下部のチャレンジツアー「elite grips challenge」でツアー初優勝を飾っています。2歳上の琴乃は人気美女ゴルファーで、2014年の平均パット数1位と琴乃も未勝利ながらツアー上位の常連でした。この数年はシード権もとれず、苦悩の日々でしたが今季CAT ladies(8月19日)で初めて10位以内の6位タイに入りました。

大会2日目に4連続バーディーとパット感が戻ってきての久しぶりの好成績でしたが、これには弟・陣一郎のアドバイスがあったのです。パターのグリップが体の真ん中にあり、左手首が甲側に折れていたのを指摘されたのです。陣一郎は「もっとハンドファーストにして手首をロックしたら」とアドバイス。左手甲でフォロースルーを押し出すイメージで感覚を取り戻しています。

香妻のスイングチェックは体の開き

毎日のトレーニングで胸板が厚くなり、思わず飛ばしたくなる時に香妻が注意するのが体の開きです。これを防止するために日頃実施しているのが、練習での胸の開きを意識した素振りです。

バックスイングで右を向いた胸をできるだけ右に向けたまま、フォロースルーまで振りぬくようにします。実際のスイングではダウンスイングからインパクトまでに胸は正面方向に戻ってきますが、意識的に右に向けていると、フォロースルーでクラブが地面と平行になるくらいまでは正面を向いたままになります。

そこからは一気にクラブと一緒に上体が回っていくので、フォロースルーまで上体を我慢させる意識が重要です。この素振りをイメージしていると、頭も残るので打ち急ぎもなくしっかりボールをとらえることができるので飛距離も伸びます。

さらにアマチュアゴルファーに香妻がすすめるのがボールの位置。左足かかと線上が基本で、ドライバーにかぎらず、ショートアイアンでもこの位置です。ボールの位置がそれより右寄りになると、クラブヘッドが上から入るようになりダフリが多くなったり、アイアンの番手通りの飛距離が出にくくなります。

左足かかと線上の位置だとショートアイアンが打ちにくいと感じる人は、スタンスを狭めることでショットが打ちやすくなります。ボールの位置を固定すると、異なるクラブでも安定するのが香妻のスイングです。

シーズン後半戦の成績が来季を占う

シーズン後半の初戦となる8月23日からのRIZAP KBCオーガスタでは、香妻は2日目を終了して135位と予選通過は成りませんでした。RIZAP KBCオーガスタを終えて現在の賞金ランキングは44位。今後の出場大会の成績次第では、今季初のシード権獲得のチャンスはまだ残されています。

香妻自身も日本国内からメジャー進出が憧れです。ホープが大器へ成長できるか、香妻の残るトーナメントに期待です。

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