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ゴルフの上達には練習あるのみ。効果的な練習方法を実践してみよう

ゴルフで「練習する」と言ったら、やはりなんといっても練習場(打ちっぱなし)です。ごくまれに「練習場へ行ったことがない」「ゴルフの練習はコースでする」という方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は練習場へ行って「ゴルフ上手くなるぞ!」と思って一生懸命練習されていると思います。

しかし、その練習方法や内容はどうしていますか?レッスンに通っている方はともかく、皆さん自己流なのではないでしょうか?じゃあ、練習場で何をするんだ。ということになるのですが、それはもちろんボールを打つことに他なりません。

では、どんな風にボールを打っていますか?アプローチウェッジから順番に打っていって、最後はドライバーでしょうか?それとも7番アイアンから始めますか?

たくさんのボールを打つことは上達には欠かせない基本中の基本ですから、間違いではありません。しかし、そこに“ちょっとしたコツ”を加えるだけで、もっと効果的に練習に取り組むことができます。

初心者ゴルファーの時は、とにかくクラブをいろいろと使ってたくさんボールを打っていたと思います。しかし、レベルアップ、スコアアップを目指すなら、もう一歩練習内容を充実させましょう。

練習場でなんとなく打っているのに飽きたら、“自分で自分のゴルフコーチ”をしてみませんか?「ゴルフをどう上手くなりたいのか?」「どうすればいい結果が出るのか?」を考えて練習することは、とても重要です。いわゆるセルフコーチングですね。

練習場でのセルフコーチングは道具やレッスン費用などのお金もかからず、新しい知識も要りません。さらには特別な技術も必要ありませんので、非常に簡単なことです。しかし、その効果は思った以上にあります。

練習場でしかできない練習は、たくさんあります。今回は練習場での練習の取り組み方のポイントをご紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。

必ずその日の課題を決めて練習場へ行こう

ゴルフ

なんとなく「打ちっぱなしにでも行くかぁ」と思って練習場へ行くのはもったいない。コーチもチームメイトもいないのが普通ですから、自分一人で行うゴルフの練習は、ペースも内容も“自分次第”になります。

ですから、ここはきちんと“目的”や“課題”を決めて取り組みましょう。それだけで、練習に“内容”が生まれます。

例えば、メニューを決めてみましょう。自分の今の悩みは何ですか?ピックアップしてみます。

・アイアンの精度を上げる(飛距離を把握する)
・ハーフショット・クォーターショットを身につける
・以前から気になっているゴルフスイングの改造をする
・アプローチが上手くなるように頑張る
・フェアウェイウッドが使えるようになりたい
・スライス(フック)を克服する
・グリップ(握り方)を変えてみる(それに慣れる)

などです。基礎的なものからピンポイントな課題まで、それぞれたくさんあると思いますが、1日の練習の中では1点に絞るのがおすすめです。

課題をこなすための条件を考えよう

 

その日の課題が決まったところで、練習場へ行く準備をします。“必要のないゴルフクラブは持っていかない”決断です。

例えば「アイアンの精度を上げる」と決めたのならば、ドライバーをはじめとするウッド類、ユーティリティ、アプローチウェッジも要りませんね。

クラブを持って行ってしまうと、どうしても打ちたくなってしまいます。自宅や車の中に置いていくことで、もうアイアンしか打てなくなります。そうなれば、自然とアイアンと向き合って練習をすることができます。

また、同じようにアプローチの練習と決めた日は、アプローチウェッジだけを持っていきましょう。ゴルフバッグや、ケースも要らないかもしれません。

もし、あなたにコーチがいて「今日はアイアンの練習ですから、アイアンだけ持ってきてください。」と言われたら、素直に従うはずですよね。それと同じように、自分自身に命令してみてください。

目的にあった打席に着こう

今度は、練習場での打席です。打席を指定される場合は別ですが、自分で打席を選べる場合は、課題に沿った打席選びをしましょう。

どういう事かというと、例えばスイング改造を行う場合の打席の選び方は、防護ネットが気になってしまうぐらいの打席でOKなのです。2階や3階打席でも構いません。

打っていると、ボールの行方が気になって結局はいつもの打ち方に戻ってしまうなど、集中力が続きません。あえて環境の悪い打席でスイングに集中させる狙いなのです。

また、アプローチの精度を上げる練習の場合は、1階打席を確保しましょう。距離感を鍛えるためにも有効です。さらに打席の向きを確認し、その日の目標としたいターゲットグリーン(練習場の距離表示がされているピンフラッグ等)に正しく向いている場所を探すのも大切です。

打席によって、向いている方向は全然違います。適当な打席がない場合は、市販されている練習器具のアライメントスティック等を利用して、ターゲットに平行なラインを作ることもお勧めします。

さらに、ハーフショットやクォーターショットを練習する際は、他のゴルファーのスイングを見てハーフスイングのクラブのトップの高さをチェックできる左側の打席。逆に自分の練習に没頭したいときは、他のゴルファーのスイングや弾道が見えない右側の打席を選ぶなどしてください。

スライスを直したいゴルファーもなるべく右側の打席にして、右側の防護ネットに当たらないように打つことを心がけるようにしたいですね。

いかがですか?ここまでこだわってくると、普段の練習がアスリートの練習メニューのような気分になってきませんか?

練習場へ通っていると、同じエリアの近い打席で打つことが多くなります。そこを離れるだけでもいつもと違った気分になれますし、“目的”も明確になります。まずは、自分の気持ちを盛り上げることが大切なのです。

自分の中で、練習を意義のあるものに仕立て上げる準備はできたかと思います。それでは練習を始めましょう。

浮気なし!その日の課題をこなそう

あとはひたすら練習あるのみです。明確な課題と準備が整っていますから、練習メニューに没頭しましょう。球数はそれほど多くなくても、練習の質を上げることができているはずです。

いつもより収穫のある練習ができたら、その日の課題はクリアです。

おすすめの練習メニュー

ここで、練習場でおすすめの練習メニューをご紹介します。

打席に入って目標となるターゲットグリーンを見定め、スタンスを取ったら、一度打席から離れて方向を確認してみてください。

両足の位置は、目標に対して正しく構えられているでしょうか?このアライメント(体の向き)がずれているということは、コースでも間違いなくずれています。ラウンド中のコースでピンに向かって正しくアドレスが取れないでいると、たとえ良いスイングをしても、ボールがグリーンを捉えることができなくなります。

しかも“まっすぐに構えている”と思い込んでいるので、スイングにその原因を求めてしまうのです。こうなると、スイング改造の負のスパイラルに嵌ってしまいます。

正しくアライメントを取ることは、プロでも容易ではありません。実際にプロのトーナメントでも、女子プロが帯同キャディさんに打つ直前まで方向を確認してもらう光景をよく目にします。

またパターにおいても、プロは繰り返しカップに対して正しくアライメントを取ることを意識したパット練習を行います。それくらいゴルフのプレーにおいて重要なポイントですから、アマチュアゴルファーももっと“方向”に対しての意識を高めましょう。

練習場には人工マットが設置されていることがほとんどですが、漫然とそのマットと平行にスタンスを取るのではなく、ターゲットに対して正しくアライメントを取ることを心がけてください。

できれば器具を使ったほうが目でも確認が取れるので、前述した練習器具のアライメントスティック(ただの棒でもOKです)を使うことをお勧めします。クラブなどで代用しても構いません。目標に対して平行のラインを作り、常に目標物に対して正しく構えられる感覚を身につける訓練をするのです。

実はかなり多くのゴルファーは、目標に対して右を向く傾向にあります。体が開いている意識になって、怖さから無意識にどんどん右を向いてしまうのです。これは訓練することで改善されますので、ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

練習場へ行く際の心構えとして、明確な“課題”を持つことで、自分のやるべきことが分かってきたと思います。

自分のなりたい姿をイメージして、それに向かった練習をしてみませんか?その際に大切なことは、『ゴルフ理論難民』にならないことです。

ゴルフへの向上心からゴルフ理論や技術のテキストをたくさん集め、吸収しきれなくなってはいませんか?つい目移りしてしまいまいますが、次々と出るアマチュアゴルファー向けの指南書のすべてが必要なわけではありません。

ここはシンプルに考えましょう。1冊、または一人の先生を決めてしまうのです。それ以外のゴルフ理論は気にしないようにしてみましょう。

自分に合う、合わないは、ひとつの方法を試してから判断しても遅くはありません。たくさんの先生に習うことは、どんなスポーツ競技でも、あまり良い結果は生まれません。

スパルタ先生を選ぶのも、理路整然としたインテリ先生に教わるのもあなた次第ですが、同時進行は避けたほうが混乱を避けられます。練習場で実践する内容は、一人の先生(1冊のテキスト)です

コースに行けないから仕方なく練習場へ行くのではなく、何球も同条件から打つことのできる練習場ならではの利点を活かして、練習に励んでみてください。

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