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ラインが読めたら、もっとゴルフが楽しくなる!~ベテランキャディがラインの読み方のコツ教えます~

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ゴルフの醍醐味といえば、やはりドライバーですよね。芯に当たって、飛距離が出て、遠くまでボールが飛んでいく感覚は、なんとも言えない爽快感があります。ドライバーで飛ばしてこそ、ゴルフは面白いと感じる方も多いのではないでしょうか。

それとは対照的に、地味な作業であるグリーン上のパッティング。ただ単にボールをパターで打つだけなら、ゴルフをしたことがない方でもできてしまいますので、スポーツとしての面白味を感じにくいかもしれません。しかし、ゴルフを続けていくとその奥深さにはまっていく方が多いのもパッティングです。

特にラインを読み切り、その通りにカップインした時の興奮は、まさにゴルフの面白さを感じる瞬間です。しかもパッティングの良し悪しはスコアに直結しますので、大変重要です。グリーン上のゴルフが楽しくなってきたら、あなたのレベルが上がってきた証拠です。

そこで今回は、パッティングを決める大切な要素であるライン読みについてお教えしたいと思います。

「ラインってどうやって読むの?」という初心者から、「結構ライン読みには自信がある」という上級者の方まで、是非チェックしてみてください。

ラインを読むって?

BMW PGA Championship - Day Four

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まず、ゴルフで当たり前のように出てくる「ライン」ですが、そもそもゴルフ用語的にはどういった意味でしょうか。

ライン=線ですが、ゴルフ用語として使用する場合には、グリーン上のボールからカップまでの間の予想されるルート(道筋)のことになります。ゴルフ規則にもパットの線(ライン)に関する記述はいくつかあり、例えば規則16-1aでは、プレーヤーが自分のパットの線に触れることを禁止しています。※2打罰

つまり、自分のライン(と思われる部分)にはルースインペディメントを取り除くなど、認められていること以外では触れてはならないのです。また、同伴プレーヤーのラインを踏むこともマナー違反になりますし、明らかに故意に行っていた場合にはペナルティ※2打罰を課せられることもありますので、注意してください。

このように自分や同伴プレーヤーのラインを考えることは、ゴルフのルールにも関わる大切な部分ですので、グリーンに上がったらまず、自分のボールと、他のボールの位置を確認することを心がけましょう。その上でおおよそのラインを意識しながら、自分や他のプレーヤーのラインを踏まないようにするのが、ライン読みの第一歩です。

ラインを読むための準備を整えよう

Girl のパッティング練習用ゴルフボールをグリーン。

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では、ラインを読むための準備をしましょう。ライン読みの達人になるためにはまず、自分のパッティング技術を安定させることが重要になります。ですから、一番目に取り組むべき課題は、パッティング練習です。

「パター練習じゃなくて、ラインの勉強では?」と思うかも知れませんが、ラインの読みを上達させる上で、パター練習は欠かせません。自分の基本となるパッティングを確立することで、グリーンの読みの精度は格段にアップするのです。

上級者がグリーンの読みが上手いのは、経験を重ねていることはもちろんなのですが、常に一定のリズムでパッティングが行えるからこそ、自分にベターなラインを読むことができるのです。

例えば、あるラインがスライスだとします。スライスであることは、誰もが一致する見解でも、その曲がり幅は人によって考えが異なります。読みそのものが違う場合もあるのですが、それと同時に『パッティングの強さ』によっても曲がり幅は違ってくるのです。

よく「カップの30cm後方に届くぐらいの強さで打たないと、カップには入らない」などと言われることがあると思いますが、カップの30cm後方に打つ強さを想定している場合は、
ジャストタッチ(カップにギリギリ届く強さ)で打つよりもスライスの曲がり幅は小さくなります。ボールがカップへ入るラインは、ひとつではありませんので、自分に適したラインを選ぶ必要があります。

つまり、上級者はどのくらいの強さで打てば、どのくらいの曲がり幅になるという事が想像できるのです。このように想定したパッティングができることは、『自分のためのラインを読む』という面で非常に有効です。自分だからこそ、自分に最適なラインが読めるという事を、覚えておいてください。

ちなみにキャディの場合は、ある程度差はありますが、お客さんのパッティングのクセを把握してラインを進言することもあります。「このお客様は、常に強気のパットだから、ラインは浅めに読んだほうが、お客様のイメージに近い」というようなことを考えるのです。

これはキャディによりますので、逆のパターンもあり得ます。プレーヤーの方が「このキャディさんはラインを浅めに読むから、言われるよりも少し大きめに曲がり幅を読んだほうがいいかな。」と考えることで、自分の最適なラインに合わせることができるのです。

このような感覚が持てるようになるためには、自分のパッティングリズムや強さを把握する必要があります。ですから、まずはラインを読むためにパッティングを練習しましょう。

ラインが読めるようになるためのパッティング練習

Denver Looks to Upgrade Storm Drainage

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では、実際にパッティング練習を行ってみましょう。ゴルフ場の練習グリーンを使用すると良いのですが、自宅のパター練習用マットや畳の上でももちろん構いません。ここでの目的は、『振り幅と距離を覚える』ことです。

例えば、アドレスを取った時の左足の親指から右足の親指までの幅でパッティングをストロークします。これを繰り返し、この振り幅だと、どのくらいの距離を転がるのかの平均値を出すのです。これがもし3ヤード(歩測で3歩程度)だとすれば、あなたの左足の親指~右足の親指の振り幅でストロークした場合の距離は3ヤードとなるのです。

同じように今度は左足の小指~右足の小指までの距離を測ります。この平均値が7ヤードであれば、あなたの左足の小指~右足の小指までの振り幅でストロークした場合の距離は7ヤードとなります。このようなパターンを3~5程持つことで、あなたの基本となるパッティングが生まれます。

重要なことは、常に一定のリズムで一定の距離を出すことです。パターにヒットする際にパンチショットのように打ってしまったり、逆に手首が緩んでしまったりすると、同じ距離は転がりません。

自分の中でこれだけの振り幅でストロークすれば、これぐらいの距離になるという『基本』を作りましょう。そして、いざコースでプレーする前に練習グリーンで、グリーンの速さをチェックするのです。なるべく練習グリーンの中で平らな部分を探し、いつもと同じように一定の振り幅で打ってみましょう。何球か打てば、あなたの『基本』より当日のグリーンが“速い”のか“遅い”のかが分かると思います。

つまり、この時点で距離の振り幅を修正することで、簡単に距離感を調節できるのです。当日のグリーンが速ければ3ヤードのパッティングの際に左足の親指~右足の親指よりも小さい幅でストロークすることで、当日のグリーン速度に合わせることが可能です。朝の練習グリーンでここまで掴めたら、ライン攻略の半分は成功していると言っていいでしょう。

グリーンに乗るまでの情報収集

BMW PGA Championship - Day Four

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いよいよ本番のグリーンです。ボールがどのように転がるのか?を決めるのは、なんといってもグリーン上の傾斜です。傾斜によってボールは右に曲がったり、左に曲がったりし、そして上り下りによってボールの転がり速度に影響が出るのです。ですから、グリーンにボールが乗る前から、傾斜のデータを収集しておきましょう。

自分がアプローチしたボールはもちろんのこと、同伴プレーヤーのボールも、グリーンにオンした時のボールの転がり方をよく見ておきましょう。ボールがグリーンの外からオンし、転がり、止まるまでの動きをチェックすることで、グリーン全体がどんな傾斜をしているのかを見極めるのです。

特にピンに近いボールは、たくさんの情報を与えてくれますので、「ナイスオン!」と言うばかりでなく、その転がり方を参考にしてください。

グリーン上でのラインの読み方

BMW PGA Championship - Day Four

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やっと、グリーン上でのライン読みに入ります。まずは自分のボールをマークした時に、おおよそのラインを想像してみましょう。多くのプレーヤーはボールの位置の1、2歩後方からラインを読むことが多いと思いますが、もう少し下がった方が、全体の傾斜が掴みやすくなりますので、少し意識して後方から読むクセをつけるのがおすすめです。

また、カップ側からボールの方向を見てみるのも大変有効です。これは、カップが近いことで、カップ周りの傾斜がよく分かるのと、遠くのボールを見ることで、視野が広がり、グリーン全体の傾斜を見るのにも役立つからです。ただし自分の打つ番が来てからカップ側へ移動するのは、大変な時間のロスとなりますので、自分の順番が来る前までに済ましておきましょう。

さて、スライスかフックかを見極めたところで、「どのくらい曲がるのか」を想定しなくてはなりません。この時に助けになるのが、自分の距離感です。自分がどれぐらいの強さのボールを打つのかを想像することで、グリーンの曲がり幅をイメージすることができます。

例えば5ヤードのパットの場合、自分が打つ5ヤードの強さをイメージすると、どのくらいの角度で打ち出せばカップに寄ってくるのかが思い描けるようになるのです。あとは、そのイメージ通りにストロークするだけです。一定のリズムで、距離感を合わせることができれば、ボールは面白いように自分のイメージ通りに転がってくれるでしょう。

一言アドバイス

Dean & DeLuca Invitational - Round Three

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キャディの経験から助言させていただくと、7から8割ぐらいのプレーヤーは、ラインを読むときに『浅く』読む傾向があります。これは、自分のパッティングストロークが安定していない為だと思われますが、ボールの転がるイメージが強すぎるため、「あまり曲がらない」と判断してしまうのです。

しかし実際はカップに向かって距離を合わせようとするので、思っているよりも曲がってしまいます。5ヤードぐらいのミドルパットでも、アマチュアゴルファーがカップインできる確率は10%にもなりません。確実に2パットで決めたいのなら、5ヤードの距離を打てる技術と、5ヤード打った場合の曲がり幅をイメージできるようになりましょう。

また、もうひとつ申し上げるとストレートのラインで、カップに向かって真っすぐにストロークできる方もあまり多くはありません。つまりラインが読めていても、そこに打つことができないのです。これはスライスラインやフックラインの場合も同じです。目標とする曲がり幅に比べ、実際のストロークはその読みよりも大きく打ち出してしまう方が非常に多いのです。

ライン読みとストロークの帳尻を上手く合わせてカップインする場合もありますが、正しいラインの読みと正しいストロークが出来ているわけではありません。自分はライン読みや、パッティングには偏りがないか?今一度見直してみてはいかがでしょうか。

おわりに

Dean & DeLuca Invitational - Round Three

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同じコースで何度もプレーしても、2度と同じ条件のラインはありません。当日のグリーンの速さ、コンディション、カップの位置、ボールの位置など、様々な要素が組み合わされることで、大きく変化するからです。これがゴルフの面白さでしょう。

ただ、自分のパッティング技術の向上や、グリーンに乗るまでの情報収集、そのグリーンでの経験、グリーン上での傾斜の確認などを重ねることで、自分のボールがカップインできるラインを導き出す確率を上げることができます。グリーンを攻略することができれば、あなたのゴルフのレベルは格段に上がります。スコアアップも望めるのです。頑張って取り組みましょう!

 

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