スライスはアドレスが原因?!~アドレスが決まればドライバーも真っすぐに~
- 2019.03.31
- 技術向上
1.スライスを克服してスコアアップ!
ゴルフを始めたばかりの初心者の方でまず悩むのが、スライスです。特にドライバーはスライスしか出ない方も多いと思います。
スライスは初心者だけのものではないですが、スライス病を抜け出せば、ゴルフの上達は一気に進みます。今からスライスの原因や修正方法を紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
スライスを直してスコアアップを目指しましょう。
2.なぜスライスになるのか?
皆さんご存知だとは思いますが、なぜスライスになるのか、簡単に説明させて頂きます。基本的なスライスはフェースがスクエアでなく、開いてカットで当たっているからスライスになるのです。
当たり前のことを言わせて頂きましたが、それではなぜ、開いて当たるのかは理解していますか?
フェースが開いたらスライスになるからといって閉じて打っていませんか?
スライスのスイング軌道はクラブが外から来るアウトサイドインのカット軌道なので、軌道がインに上げればスライスにならないと思っていませんか。それだと根本的な解決になりません。
クラブとボールの関係でいうとスライスの原因は1つしかありませんが、なぜ開いて当たるのかに焦点を当てると原因はいくつにも分かれてきます。その原因を理解してスライスを克服しましょう。
3.なぜフェースが開くのか?
ゴルフのミスショットの多くはアドレスに原因があるのがほとんどです。これからアドレスで気を付けるポイントを説明させて頂きます。
ひじが外に向いている
両ひじが外側に向いていると、腕は力みますが、軸自体は緩み、脇が空きやすくなります。アドレス時の両ひじは内側に向くようにして構えると締まったアドレスになります。
また両ひじが外側だと肩も前に出て巻き肩になるので、手打ちになりやすいです。体幹を意識した力強いスイングの為にも、両ひじの向きは意識して構えましょう。
もともとフェースが開いている
そんなわけないと思うかもしれませんが、意外とフェースがアドレスの時点で開いている方が多く見られます。フェースにティーを貼りつけて方向を確認してみるとフェースは真っすぐに見えてもティーはスライス方向に向いている場合があります。
またゴルフ初心者は手元を見ながらグリップをすることが多いです。そのような握り方をしてしまうと真っすぐだと思ってもフェースは目標に向いてない場合が多いです。そうならないためにもクラブを見ながら握るようにし意識をフェースに向けると真っすぐ握ることが出来ます。
スクエアに握ったつもりでもフェースが閉じていた場合、それを握り直さずにフェースの向きだけを直すとスライスになりやすいウィークグリップになります。無意識にやってしまうことがあるので、気を付けてください。
グリップも大事ですが、それ以上にフェースの向きを重要視すべきです。
またハンドレイトの構えをするとフェースが開いてくるので、少しハンドファースト気味に構えるよう意識して下さい。また効き目にもよりますが、右打ちで右目が効き目の方はフェースが開いていても気づきにくいです。
※左打ちの場合、左右逆になります。
ボールを左足側に置きすぎている
先ほども述べたようにハンドレイトだとフェースが開きやすくなります。ボールの位置を左に置きすぎるとその傾向が強くなるのと、右肩が前に出るので、スライス軌道のアウトサイドインになります。
ですので、ボールは左足側に置きすぎず、右肩が出ないように気を付けてアドレスをして下さい。
※左打ちの場合、左右逆になります。
体が左を向いている
これは練習ではまっすぐ行くのに、コースに行くとスライスが出るという方が当てはまります。練習場だとマットに対して構えるので真っすぐ構えやすいですが、コースだと目標に対してまっすぐ立つのが難しいです。
コースだとターゲットに意識が向くので、右サイドが前に出るのでその状態でフェースを真っすぐにしてしまうと肩のラインを戻した時にフェースは開いた状態になります。これは無意識でやってしまう場合がありますので、気を付けてください。
また飛球線後方からアドレスを見て左腕が下から見えた場合、肩がオープンになっています。肩がオープンだとクラブをインに引いたとしても落としどころが無いので、インに下りてきません。そうなると外からしか下せないので、カット軌道になってしまいます。
またスイング中に右肩が前に出ることで同じことが起きるので、それも気を付けてください。骨盤のラインと肩のライン、フェースの向きを気にしてアドレスをしましょう。
※左打ちの場合、左右逆になります。
コースに出たらアドレスの前に飛球線の後方から目標方向を見て、自分の打ちたい方向をはっきり決めてからアドレスをすると目標に向きやすくなります。その際、枯葉などのスパット(目印)を見つけてそれに対してアドレスすると真っすぐ立ちやすいです。
4.ドライバーだけスライスする原因
アイアンだと真っすぐ行くのにドライバーや長いクラブだけスライスになる人が意外と多いと思います。
ドライバーはクラブの構造上、サイドスピンがかかりやすいです。またヘッドスピードが上がるほどにさらにサイドスピンがかかります。そしてシャフトが長いのと遠心力の影響で振り遅れや、身体が起き上がってフェースが開いてしまうリスクがあります。
またドライバーはティーアップをするので、下からすくい打つような打ち方もフェースが開いてインパクトをしてしまい、スライスになってしまいます。またドライバーを地面に置いている方の中にはヘッドのセンターにボールを合わせている人が多いと思いますが、これだと実際のインパクトではネック側に当たり、スライスになる可能性があります。
ドライバーは構えたところよりも少し上に通るので、地面につけて構えている方はトゥ寄りにボールをセットしましょう。ほんの数㎝ですが、その誤差がミスの原因になりますので、気を付けてください。ドライバーはスライスになりやすい要素が多いので、注意してアドレスをしましょう。
5.フックを打ってみよう
スライスを直すために真っすぐに飛ばすことを意識してもなかなかストレートボールは出ません。スライスを少しずつ、真っすぐに近づけるよりいきなりフックを打ってみることで球をつかまえる感覚を養え、スライスを早く修正できます。
ここではスライスで悩む方のためにおすすめの矯正方法をお教えいたしますので、それを参考にしてつかまった球の感覚を覚えてください。
基本的なスライスはアウトサイドインのクラブを引っ張りこむスイングです。これだとボールがつかまえられないので、フォローで飛球線後方よりグリップエンドが見えるように極端にフェースをローテーションしてボールがつかまった感触をまず覚えて下さい。
そのスイングが出来るとフック回転のボールが打てるようになります。そこからスライスが出る時みたいに体が開くと引っかけやチーピンになるので、身体の開きを抑えた状態で打てるようになりましょう。
この方法は、つかまったフックボールの感触を養う方法なので、本来のドローボールの打ち方とは少し違いますが、スライスに悩む方はこのような方法を行うことで、次のステップに進むことが出来るので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
まとめ
スライスの原因は色々ありますが、いずれも悪いアドレスが誘発している場合が多いです。正しいアドレスを身に着けると自然とスライスも改善され、飛距離も伸びていきます。
スライスの悩みはゴルファーなら誰しもが通る道ですが、それを抜ければ楽しいゴルフライフが待っています。今回説明したことを意識していれば、スライスなんて恐くなくなりますので、是非克服をして下さい。