【2018年】復帰したタイガーウッズの意外なクラブセッティング
- 2018.02.07
- トピック
1月の「ファーマーズインシュランスオープン」で約1年ぶりに、PGAツアーの公式戦に復帰したタイガー・ウッズ。その試合で使ったクラブに注目すると契約中であるテーラーメイド以外のクラブがあった。
『M3』のドライバーに、『TENSEI』のシャフト!
まず、ウッド系から見ていくと、ドライバーと5番ウッドはテーラーメイドの新作として話題の『M3』を使っている。
これは、ダスティン・ジョンソンらが使う『M4』よりさらにスピン量が少ない超アスリートモデル。そのハードなヘッドにつけているシャフトが、三菱ケミカルの『TENSEI CK PROホワイト70 TX』。これはロートルク(ねじれが少なく、硬い)で、ハードヒッター向けシャフト。
タイガーは、このシャフトを16年頃から使っていて、かなりお気に入りの様子。超アスリートタイプの『M3』とハードヒッター向けの『TENSEI』を使っているあたり、怪我明けとはいえ、かなり叩けるスイングが仕上がっていると言えるだろう。
また、3番ウッドでは『M1(2017)』を使用。米国PGAツアーでは『M2』『M4』を使う選手が多いが、タイガーはより低スピンの『M1』『M3』派のようだ。
アイアンはマイブランドのマッスルバック『TGR』
テーラーメイドとクラブ契約を結んでいるタイガーだが、アイアンはテーラーメイドではなくて、タイガー・ウッズ自身のブランドである『TGRプロトタイプ』のマッスルバックを3番アイアンからPWまで入れている。
形状を見ると、ナイキ時代に長く愛用していた『VRプロブレード』に近いタイプ。ウェッジでは、56度と60度にナイキの『VRプロフォージド』を使っていて、やはり、アイアンやウェッジにはナイキを継承しているようだ。
パターはアマ時代からキャメロン一筋!
そして、パターは90年代のプロ入り前から、スコッティ・キャメロンを愛用し続けている。
タイガーは94年から96年まで全米アマを3連覇したが、その頃から愛用パターはキャメロンだった。そして、90年代から2000年代に入る全盛期に使っていた『スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS』はタイガーの活躍と共にパターの名器と呼ばれるようになった。松山英樹が愛用しているパターも、基本ベースは、この形状である。
最後にボールは日本メーカーのブリヂストン『ツアーB XS』を使用。ナイキのゴルフクラブ&ボール事業の撤退を決めたあと、タイガーはほぼ全種類のボールメーカーのモデルをテスト。そして、選んだのがブリヂストンだった。タイガー愛用ボールは、スピン性能に優れたタイプで、ショートゲームやスピンコントロールを意識してボールを決めているようだ。
背中、腰と何度も大きな手術をして復活したタイガー。もちろん、まだ体は万全とは言えないし、年齢も42歳になった。
しかし、クラブを見ると、若いアスリート同様のクラブを選んでいる。それだけ元気を取り戻した証拠とも言えるだろう。今年は”タイガー イズ バック”の1年になるかもしれない。