19歳のヒロイン・新垣比菜は、宮里藍2世!?
昨年のプロテストに合格して、今年から本格的にツアー参戦したルーキーの新垣比菜が、今季5戦目となった「サイバーエージェントレディス」でツアー初優勝を飾った。東京五輪世代と言われる19歳のヒロインは沖縄期待の星でもある。
アマチュア時代には、3週連続のトップ10にも!
沖縄生まれの新垣は、まさに同県出身のスーパースターである宮里藍を見て育った世代。新垣は、宮里藍に憧れて、父(博昭氏)の指導のもと、8歳のときからゴルフをはじめた。すると、すぐに頭角を現してジュニア大会などで活躍し、2011年には小学6年生のときに12歳・2ヶ月で「ダイキンオーキッドレディス」に出場。その試合では30オーバーの最下位で終わったが、なんと13年からは5年連続でローアマに輝いた。
さらに2015年にはアマチュアながらステップアップツアー「ラシンク・ニンジニアRKBレディース」で史上3人目のアマチュア優勝。さらにレギュラーツアーでも史上初となる3週連続のトップ10入りと、新垣のアマチュア時代は、東北高校時代の宮里藍を彷彿とさせる活躍を見せていたのだ。
飛距離とパットは、ツアーでトップクラス!
新垣の魅力は、アマチュア時代からドライバーでの飛距離と、パッティングが上手かったことだ。ちなみにプロ1年目の今年の部門別データ(4/29時点)を見てみると、ドライビングディスタンスでは15位タイ(246.26y)で、平均パット数では4位(1.78)と、両部門ともに上位につけている。
身長165センチと女子でも体格に恵まれている点では、大きなスイングからドライバーショットを打てることで、アマチュア時代から“大器”と期待されてきた。本人も日本ツアーだけでなく、将来の目標として「世界で愛される選手になって、東京五輪に出たい」と語っているように、いずれは米国ツアーに挑戦するときが来るかもしれない。
史上最強の98年世代が東京五輪を争う!?
1998年生まれの新垣だが、実はこの98年世代は、女子ゴルフ史上最強世代とも言われている。昨年のプロテストに合格した勝みなみは、すでにアマチュア時代にツアー優勝を経験しているし、今年のルーキーである三浦桃香も新人ながらツアーで優勝争いをしている。ちなみに昨年のプロテストは、合格者22名全員がアンダーパーというハイレベルな内容だった。
さらに、この年代にはすでに「日本女子オープン」という国内最高峰の大会を2連覇して、米国ツアーで活躍している畑岡奈紗もいる。畑岡も99年1月生まれなので同学年だ。ジュニア時代から切磋琢磨して、腕を磨いてきた98年世代は、東京五輪に向けた同世代のライバル対決も見逃せない!