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シャンクが止まらない!?シャンクを止める4つのポイント!

もっとも嫌なミスの代表格である「シャンク」。
なぜシャンクが出てしまうのか。なぜシャンクが止まらなくなるのか。原因と対策を説明します。

シャンクとは?

言葉を聞くだけでも嫌と言う方が多いと思います。シャンクとはどういったミスかを再確認していきましょう。

アイアンやウェッジのインパクトの際、クラブヘッドの付け根部分(シャフト部分)に当たり、右前方にボールが飛んでしまうミスをシャンクと言います(右打ちの場合)。シャンクの恐ろしいところは一度出てしまうと続けて出やすくなってしまうことです。これはスイングの物理的な問題もありますが、「またシャンクが出るかも・・・」という精神的な問題も非常に大きいです。

フルスイングで出てしまうシャンクは目標方向とかけ離れてしまい、最悪はOBになってしまうこともあります。アプローチであればグリーンを右回りに避けていくことになります。シャンクというミスは結果オーライに繋がることは殆どありませんので、スコアの悪化に直結してしまいます。ドライバーやフェアウェイウッドにはボールが当たるところにシャフトの付け根部分がないのでシャンクというミスは起こりません。

シャンクの原因

シャンクを治すためにはシャンクの原因を理解する必要があります。シャンクが出る原因は技術レベルの問題ではありません。上級者でも、プロゴルファーであってもシャンクのミスは起こります。

大きな原因は4つあります。

1、ボールとの距離が遠い

アドレス(構え)の際に体とボールとの距離が遠くなっていることが原因で起こります。クラブヘッドの付け根に当たるわけですから、ボールとの距離が近いほうがシャンクになるのではないかと思うかもしれませんが、逆です。

ボールが遠いことによりスイング軌道がフラット(横振り)になります。ボールが遠いことでボールにクラブを届かせるために体が前のめりになります。その為、インパクトの際に構えた時よりもボールに近づきすぎてしまい、シャンクしてしまいます。

この原因は精神的な部分が大きいかもしれません。緊張した場面や、慌てている時、苦手なクラブを打つ時、そしてミスショットの後や、それこそ直前でシャンクをしてしまった時などを想像してみて下さい。そういった場面では無意識に力が入ってしまい、いつもよりもボールが遠くなってしまうことになります。

もちろん、構えた際に体とボールとの距離が極端に近くなりすぎてもシャンクは起こります。しかし、極端に近くなりすぎると構えた時点で非常に違和感がありますので、シャンクの原因としては案外少ないと思います。

2、アウトサイドイン軌道

ボールに対し、外側からクラブが降りてきて、内側に振り抜いていく軌道です。外側から降りてくるということは、ボールに対してクラブヘッドの付け根部分から降りてくるということになりますのでシャンクになりやすいです。アウトサイドイン軌道は、ボールが左に出てから右に大きくスライスしたり、左にひっかけるようなミスになりやすく、そういったミスはシャンクの一歩手前の症状でもあります。

3、腰が動いている

スイング中に腰の位置が動いてしまうことで構えた時とインパクトの時のボールの位置が変わってしまいます。インパクトの際に腰の位置が左へスライドしていまうと、クラブが遅れて来てしまいます。振り遅れてしまうことになり、クラブヘッドの付け根部分からボールに当たることになります。

4、腰が止まっている

インパクトの際に、腰(下半身)の動きが止まってしまうことでクラブを振り抜く場所がなくなり、手元は体から離れてしまい、クラブヘッドの付け根にボールが当たってしまいます。特に、アプローチなど振り幅を調整しなければいけない際に起こりやすい原因です。クラブの振り幅(腕の動き)に集中してしまったり、手先に頼ってしまい、腰(下半身)の回転が止まりやすくなります。また、アプローチでダフリやトップのミスを警戒して、ボールを右に置き過ぎてしまう場合も腰が止まりやすくなりますので注意が必要です。

シャンクの対策

シャンクの原因で4つのポイントを紹介しました。まずは原因をしっかり理解して下さい。4つの原因に対して、対策をそれぞれ紹介していきます。

1、ボールとの距離について

毎回ボールとの距離を同じ状態に保つのは意外と難しいと思います。構え方のルーティンを紹介します。脇を締めるというのを聞いたことがあると思いますが、脇の締め方を間違えてしまうと、ボールとの距離は一定にできません。

まず、クラブを握ったら前傾を起こして、背筋を伸ばして真っ直ぐ立ちます。クラブを握ったまま、腕を伸ばして手元を顔より少し上まで上げます。上げた手元をゆっくり下げていきます。

胸の辺りで腕が止まる位置があるはずです。胸(大胸筋)の上に腕が乗ったような状態になっていれば大丈夫です。その状態が正しく脇が締まっている状態です。脇を横から締めるのではなく、上から締める感覚です。その状態で、クラブヘッドが地面に付くところまで前傾します。

手元は肩の真下に来るはずです。クラブの長さに応じて前傾角度が変わるだけで、脇の締まり具合は全てのクラブで同一になり、クラブ毎のボール位置は毎回同じにすることができます。

2、アウトサイドイン軌道について

アウトサイドイン軌道はシャンク以外にも、極端なスライスやひっかけといったミスの原因にもなりますのでしっかり修正していく必要があります。正しい軌道はインサイドインです。正しい軌道を理解している方は多いと思います。ではなぜ、わかっていてもアウトサイドインになってしまうのでしょうか。インサイドからクラブを振りたいために、バックスイングの段階でインサイドにクラブを上げてしまうことが原因です。

バックスイングでインサイドにクラブを上げてしまうと、トップの位置で必ず右脇が開いてしまいます。トップの位置でクラブは目標よりも右側を指す状態となります。このトップの状態から振り下ろすとクラブは必ずアウトサイドから下りてきます。無理矢理インサイドから下ろすと、シャンクどころか、ボールにまともに当たらないはずです。スイング軌道を修正するためには、まずバックスイング軌道を修正しなければなりません。

バックスイングでクラブが地面と平行になる位置まで上がった時にクラブヘッドが体の正面にあるかを確認してみて下さい。クラブヘッドが体の正面より右側にあったらインサイドに上げている証拠です。修正するためには、外側にクラブを上げていくくらいの感覚で試してみて下さい。その際、脇が開かないように注意が必要です。

まずバックスイング軌道を修正していきましょう。

3、腰の動きについて①

インパクトで腰が左へ動いてしまうとシャンク以外にもダフリやトップといったミスの原因にもなりますのでしっかり修正していく必要があります。スイング軌道と同様に、腰が左に動く原因はバックスイングにあります。

インパクトで腰が左に動くということは、バックスイングで腰が右に動いています。スウェーといわれる動きです。バックスイングで腰を右に動かしてしまうと、スイング中に腰の位置を戻さなければなりません。バックスイングよりもスイングのスピードのほうが速いので、戻そうとした腰は戻りすぎてしまいます。戻りすぎるということは元の位置を通り過ぎて、左へ動いてしまうということになります。

バックスイングで腰を右に動かさないようにしなければなりません。右に動かさないというのは腰を止めることではありません。バックスイングの始動時に、腰はその場で捻る動きをします。捻ることで右に動くことを防ぎます。

バックスイングで捻っただけの腰はインパクトでも捻りを戻すための回転だけの動きとなり、左へ動くことを防ぎます。まずバックスイングの腰の動かし方を修正していきましょう。

4、腰の動きについて②

①とは反対で、インパクトで腰が止まってしまっている場合です。腰が止まってしまうとシャンク以外にも飛距離が出なかったり、方向性が安定しませんので、しっかり修正していく必要があります。

フルスイングに関しては①の修正方法と同様です。まずバックスイングでしっかり捻りを作ることで、インパクトで回転動作がしやすくなります。ここではアプローチでのシャンク対策を紹介していきます。

アプローチは振り幅を調整しなければなりません。小さい振り幅の場合、どうしても腕だけになりやすいです。いくら小さい振り幅でもスイングである以上、腰(下半身)の回転動作は必要です。アプローチでシャンクが出やすい場合は、構え方を変えてみましょう。

左足に重心を多めにかけて、下半身の向きをやや左向きにします。そうすることで、下半身の回転がしやすくなります。下半身はオープンですが、上半身(肩)の向きは目標に対し平行にしておくように注意が必要です。アプローチ練習するときに、インパクトからフィニッシュにかけて下半身はフルスイング並みに、大げさに動かしてみましょう。

まとめ

シャンクの対策としてはシャンクの原因を理解することが大切です。原因がわからなければ対策も修正も困難です。シャンクは他のミスショットに比べてスコア以上に精神的なダメージが大きいです。

シャンクは他のミスショットの延長上にあることも多いです。正しいスイングを身につけることで上達と共にシャンクを含むミスショットを減らすことに繋がります。正しい構えを作り、体の回転と腕・クラブを同調させる動きを作っていく必要があります。

先述したように、プロゴルファーでもシャンクやミスショットは出ます。ミスショットはスイングだけでなく、精神的な部分も大きく影響します。コースでは如何にポジティブ思考でプレーできるかが重要です。

もしシャンクが出てしまっても、焦らずに、今回ご紹介したポイントを思い出し、冷静に対処してみて下さい。

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