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オリンピック日本代表大山志保。結婚は?経歴は?気になる彼女について調べてみました!

2016年8月に開催される「リオデジャネイロ五輪」

日本女子代表は、7月11日時点の世界ランキングで22位の野村敏京選手と、43位の大山志保選手の2名に決まりました。この日本代表の2枠目争いはとてもし烈な戦いとなりました。

大山志保さんは、2006年の賞金女王。ガッツポーズでも有名です。調子が良い時のパッティングでは、カップまでの道筋が見えるのだそうです。強気なパッティングも彼女の持ち味です。

今回は、リオ五輪の日本代表に選出された、大山志保選手について調べてみました。

大山志保 リオ五輪日本代表

112年ぶりにオリンピックの競技種目として復活したゴルフ。この出場権を獲得した選手の一人が大山志保選手です。野村敏京さんに次ぐ、日本代表の2位争いは、し烈さを極めるものでした。

野村敏京さんは代表選出が確実視されていましたが、残りの1枠を大山志保さん(代表選手が決定する前週まで42位)、宮里美香さん(45位)、渡邉彩香さん(46位)が争うという形で「全米女子オープン」を迎えました。

カリフォルニア州のコーデバルGCで開催された女子メジャー第3戦「全米女子オープン」で、大山志保さんは予選落ちして、世界ランキングポイントを加算できず、1ランク後退しまいました。

ですが、宮里美香さんも予選落ち。渡邉彩香さんも20位で迎えた最終日「76」と崩れてしまい、38位で終わってしまいました。これで残りの1枠は、大山志保さんに決まりました。

渡邉彩香さんもランキング45位に名前が浮上しましたが、志保さんに及ばず、五輪の代表には選出されませんでした。やはり渡邉彩香さんも「初日からオリンピックを意識していた」と決意を述べていましたが、残念な結果となってしまいました。

この全米女子オープンを終えて、7月11日付けの女子ゴルフの世界ランキングが発表され、22位の野村敏京選手と、43位の大山志保選手の2名が「リオデジャネイロ五輪」の代表選手に正式に選出されました。

ちょっと心配なのは、大山志保さんは五輪決定後の試合を首痛によって欠場しています。実は、5月下旬から首に痛みを感じていて、ディフェンディング大会となった「ヨネックスレディス」をはじめ、6月には全試合を欠場しています。

全米女子オープンでは、初日に少し痛みを感じたものの、2日目は問題なかったと回復をみせたのですが、オリンピック代表に選出されてから再びの欠場。ですが、志保さんは五輪代表の記者会見で、

「出るからには、金メダルを獲りたい。リオでもガッツポーズをたくさんしたい」と語りました。しっかりとケアして、彼女の代名詞でもある「五木のガッツポーズ」を見せてほしいですね。

ちなみに男子の五輪では、松山英樹さんが代表入りを果たしましたが、ブラジルなどで広がるジカ熱をはじめとした、衛生環境を懸念して、五輪出場を辞退しました。松山英樹さんは、プロ1年目に顔を虫に刺され、口元が大きく腫れてしまうアクシデントに見舞われ、虫に刺された時のアレルギー反応を懸念したのです。リオで腫れてしまい、プレーが出来なくなってからでは・・・」と、欠場する意向を表明しました。

リオ大会では、各国の代表の男女各60人が出場します。7月11日付けの世界ランキングをもとにした五輪ランキングによって、1カ国あたり最大で男女それぞれ4人までの選手が代表となります。

米国ツアーを主戦場とする男子プロゴルファーは、ジカ熱、ツアー大会の強行日程を懸念して、辞退者も相次いでいます。世界ランキング上位10人のうち、6人が不在という事態にまで陥ったのです。現地でのリスクが大きいと判断したのです。

ですが、女子ゴルファーは積極的ですね。どうしてなのでしょう。

ジカ熱に関しては女性の方が、妊娠した時などの影響は大きいのでは?と思いますが、家族がいる男子ゴルファーに比べ、女子の方が年齢が若く、独身選手が多いこと。ママゴルファーが少ないから・・・とも言えるようです。そして、何より、「オリンピックでメダルを取る」ということに男子プロ以上に価値を見出しているのではないかと思います。

男子の五輪は、松山英樹さん、谷原秀人さんの欠場表明によって、93位の池田勇太さんと107位の片山晋呉さんが繰り上がって選出され、女子の野村敏京さん、大山志保さんの計4人が日本代表として、8月の五輪で戦いを繰り広げます。

志保さんの五輪での目標は、

「112年ぶりにゴルフがオリンピック競技になったなか、1人でも多くゴルフファンになってもらえるようなプレーをすること」

「1番を目指す」

この2つです。

大山志保 ゴルフの経歴

大山志保さんは10歳の頃からゴルフを始めました。そのきっかけは、大映テレビ制作のドラマ「プロゴルファー祈子」だったそうです。熊本中央女子高等学校(現在は熊本中央高等学校)に進学して、清元登子さんの門下生となり腕を磨きました。

そして、1994年に日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で優勝。1999年には「日本学生ゴルフ選手権競技」「日本女子アマチュアマッチプレー」で優勝しました。その後日本大学に進学しますが、中退して、2000年のプロテストに合格して、プロゴルファーとして活躍します。

ツアー初優勝は、2003年に行われた「ベルーナレディースカップゴルフトーナメント」で、この年の賞金ランキング8位に入ります。初優勝で賞金ランキング8位となり、注目される選手となりました。

志保さんが、ツアー2勝目を飾ったのは、2005年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」でした。2年ぶりの日本ツアー優勝です。

そしてこの年の11月24日〜27日、故郷の宮崎県で行われた女子ゴルフツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」◇宮崎カントリークラブ◇で、トータル5アンダーでメジャー初優勝。賞金1500万円を獲得。2位の不動裕理さんに4打差をつけての優勝となりました。

志保さんは、この優勝によって、日本女子ゴルフツアーで2006年から2008年までの3年間のシード権を獲得して、年間賞金ランキング3位になったのです。

2006年4月「フジサンケイレディスクラッシック」で、この年の初優勝を挙げると、彼女の武器でもある“強気のパッティング”で、好成績を収めていきます。

8月11日~13日に行われた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でシーズン4勝目を挙げ、獲得賞金は1億766万円で、不動裕理さん、宮里藍さんに続く3人目の年間1億円突破を果たしました。

そして8月25日~27日に行われた「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」でも優勝。2006年8月には月間3勝を挙げて、LPGA記録を達成したのです。

同年の10月20日~22日に行われたマスターズGCレディースで7位タイに入り、賞金400万円を獲得すると、年間獲得賞金“女子プロ史上初の1億5千万円”を突破しました。

プロデビュー後は、めきめきと力をつけて、実力を発揮してきた志保さんです。そして、2006年には年間5勝を挙げ、絶対女王に君臨していた不動裕理さんの7年連続賞金女王を阻止して、賞金女王となります。

代名詞でもある「五木のガッツポーズ」は、ガッツポーズの仕方が五木ひろしさんに似ていることから、そう名付けられたのだそうです。

2009年には、USLPGAで16試合に出場しました。予選を通過したのは7回にも及び、最高位は6位で年間獲得賞金総額122,540ドル。賞金ランキング76位で2010年のシード権も獲得しました。

ですが、同年に左肘を故障してしまいます。12月には手術を受けてリハビリするなどの試練もありました。

実は、2007年のシーズン中に硬いボールを練習で打ってしまい、違和感を感じていたのだそうです。2008年、2009年と強い痛みで試合を途中棄権することもあったのに、そのまま酷使していたため「左肘関節内軟骨損傷」という診断を受けました。

宮崎の実家で療養しながら、東京の病院に通い、ひたすら肘の可動域を確保するためのリハビリの繰り返し。思い出すのも辛いくらい痛いリハビリだったのだそう。ゴルフが二度と出来ないのでは?と言う不安もあったようです。

ただ長時間、ゴルフから離れることで得たものもあり、視野を広げるいい機会になったと、この故障もマイナスと捉えず、前向きな気持ちで捉えていました。プロの選手にとって、故障やケガはつき物ですが、それを前向きに捉える強い精神力が、元通りのプレーが出来るようになるまでの支えとなって、志保さんを五輪の代表選手にまで成長させてくれたのではないかと思います。

辛いリハビリを乗り越えて、2010年の秋にJLPGAツアーに復帰。ですが、左肘の故障の影響もあってか、好調だった頃のようなプレーが出来ない状況が続きます。ですが、2011年10月21日~23日に行われた「マスターズGCレディース」で3年ぶりのツアー優勝を果たしました。

2012年は左肩の痛みで出遅れてしまいますが、7月の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」で復帰。ですが賞金ランキング63位で終わり、シード権を喪失してしまいました。

2013年には股関節の手術も受けています。でもこの休養を取ったことで、自分を見つめ直すことが出来たと言っています。やはりプロに故障はつき物なのかもしれませんね。厳しいプロの世界。自身のケアもプロとして必要となります。

度重なる故障に悩まされながらも、2016年4月22日~24日第35回「フジサンケイレディスクラシック」(賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円)◇静岡県伊東市◇川奈ホテルGC富士コース(6367ヤード/パー72)で10年ぶりに2度目の大会制覇を果たしました。最終日は4バーディー、ノーボギーの「68」とスコアを伸ばし、通算11アンダーで3打差を逆転しての優勝となりました。

志保さんは高校の3年間と大学を中退してからの4年間、熊本で生活していた経緯があり、第二の故郷と言える熊本での大震災で心を痛め、優勝賞金全額を平成28年熊本地震の被災者の支援のために寄付しました。

大山志保 ゴルフの成績

(優勝)
2002年 〔STEP UP〕ヴァーナルカップ
2003年 ベルーナレディースカップゴルフトーナメント
2005年 マンシングウェアレディース東海クラッシック
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
2006年 フジサンケイレディスクラッシック
サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント
クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
ヨネックスレディスゴルフトーナメント
2007年 ニチレイPGMレディス
明治チョコレートカップ
2008年 マスターズGCレディース
2011年 マスターズGCレディース
2013年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
2014年 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース
2015年 ヨネックスレディスゴルフトーナメント
2016年 フジサンケイレディスクラッシック

生涯獲得賞金:6位(¥829,390,765)
優勝回数:LPGAツアー 17回
STEP UP 1回

大山志保 クラブセッティング

ドライバー:ピン G ドライバー(9度)
FW&UT: ピン G フェアウェイウッド(3番14.5度)
ピン G ハイブリッド ユーティリティー(3番19度、4番22度、5番26度)
アイアン:ピン i20アイアン(5番~W)
ウェッジ:ピン ツアー ウェッジ(GORGE)(52度、58度)
パター:ピン スコッツデール パター ハーフパイプ
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR ボール(2015年)

2016年 ダイキンオーキッドレディス練習日
※ プロは頻繁にクラブ調整を行うため、実際の使用ギアとは異なる場合があります。

大山志保さんは、めったにギアを変えないのだそうです。長らく「G20ドライバー(11年)」を使用してきましたが、PING社の前作である「G30ドライバー(14年)」を長くテストしていました。

「飛距離は10ヤードくらいは違って“コレだ”と思えるのにやっと出会えました。高弾道でG20よりもはるか先に・・・」と言っていました。でも、変更しなかったのは、G30に合うシャフトが見つからなかったからです。

ですが、USTマミヤ「ATTAS G7(16年)」シャフトを試打。好感触で、計測した飛距離が20ヤードも伸びたことが決め手となり、G30に変更を決めました。飛距離を重視する弾き系で、先端が早くしなり、フェースがきっちりとスクエアに戻ってくるモデルなのだそうです。

このモデルは、志保さんの求めていた“インパクトのスピード”と“ヘッドの加速感”を十分に満たせたものだったということです。2~3球で即決したそうです。

オリンピックを見据えて、飛距離を求めて、新しい武器を手に入れた志保さん。飛距離は年々アップしています。飛距離にも注目していきましょう。またパットも志保さんの武器とも言えます。

大山志保 スイング

まず、大山志保さんのスイングを見てみましょう。

ツアープロコーチの辻村明志さんは、「なんといっても彼女の魅力は体のキレ」と評しています。

「体の回転スピードが桁外れに速く、フェース面のコントロールが非常に上手い。そしてこれだけの回転スピードにクラブが振り遅れないのは、インパクトゾーンでの左脇の締り、インパクトからフォロースルーまでの左股関節の締まりにある。

基本的には、左脇が緩く開いてしまうと、クラブが遠回りして、寝ながら入ってくることが振り遅れの原因になることが多いが、彼女はそれがない」と辻村さんは解説しています。

小さいことに捉われすぎないところも持ち味なのだそうです。これはアマチュアゴルファーにも真似してほしいところで、Thinking Box(考える場所)とPlay Box(打つ場所)をしっかり区別できているのだそうです。

Thinking Boxでしっかりと考えて、Play Boxに入ったら、迷いなく打つ。スイングの形ばかりを意識してしまうアマチュアゴルファーにぜひ真似してほしい部分です、と言っています。

また練習の仕方も参考になる点です。練習場ではフォームのチェックをしているというより、リズムやテンポ、力感を中心に練習に取り組んでいるのだそうです。ラウンド前には、是非に取り入れたい練習法です。

大山志保さんは、とてもプロ意識が高い。練習日にはコースに一番に入り、一番でスタートしている。試合前の準備の仕方も一流だとも辻村さんは言っています。プロ16年目。大山志保さんの強さはこういうところからも見受けられますね。

大山志保さん自身がドライバーで飛ばすために意識していることは、2つあります。

1. バックスイングの際には、右の膝と土踏まずにしっかりとパワーをためる
2. 腰の回転を速くして、腕が振り遅れないように注意する

振り遅れを防ぐためには、バックスイングは腰の高さまでで止めるイメージで打つことです。とても美しいスイングです。

ケガの影響でバックスイングが思うように出来なくなり、いろいろ試しすぎて自分の感覚がなくなり、夢でうなされてしまい、寝られない時もあったと言う志保さん。再び、首の痛みにも悩まされているようですが、以前に語ったように、

「若いころは練習すればするほど結果がついてきたが、休むことも必要」

大きな舞台を前に、今は、試合を欠場しても五輪に向けて、心技体を調整しているのかもしれません。

大山志保 まとめ・結婚は?今後の活躍

今年で39歳となった大山志保さん。結婚は?彼氏は?そんな噂も気になりますね。

2013年のインタビューでは「40歳までに結婚したい。まだ候補はいませんが」と笑顔でコメントしました。実際はどうなのでしょうか。故障で休養した際には、ダンス・英語、そして料理を習ったり、マナー教室に通ったり、自分磨きもしていたそうです。

いくつになっても続けられるゴルフ。オリンピックでは、独身プロゴルファーで金メダル、また4年後にはママゴルファーで金メダルも目指せる競技でもあります。男子ゴルファーのアラフォーは珍しくないですが、国内女子ゴルファーは世代交代が顕著に見られるのが現実です。

過去には48歳で岡本綾子さんがツアー44勝目、岡田美智子さんが50歳でツアー最年長優勝という記録もあります。結婚して出産という女性ならではのイベントを経て、現役に復帰した選手です。現在お相手はいないようではありますが、大山志保さんもそんな息の長い選手になってほしいと思います。

いくらでも食べれるほどのスイーツ好きな志保さん。2015年にスイーツ断ちを宣言しました。オリンピックが終わったら、お腹いっぱい食べてほしいと思います。

112年ぶりのオリンピックですから、大いに盛り上げてほしいですね。どんなプレーを見せてくれるのか、とても楽しみです。

世界中のゴルフファンが注目するオリンピック!笑顔で金メダルを手にした彼女に期待しましょう。

池田勇太さん、片山晋呉さん、野村敏京さん、そして大山志保さん!応援しています。

2016年8月。いよいよ“リオデジャネイロオリンピック”が開幕します。熱い夏になりそうです。

大山志保(Shiho Oyama)

【プロフィール】
生年月日:1977年5月25日(39歳)
身長:168cm
体重:62kg
血液型:B型
出身地:宮崎県宮崎市
出身校:日本大学(中退)
プロ転向:2000年
ゴルフ歴:10歳から
得意クラブ:ドライバー、パター
趣味:音楽鑑賞、読書
好きな色:マゼンタ、黒、白
ツアー通算:17勝
ホールインワン:1回
ベストスコア:63
スポーツ歴:陸上(短距離、走り幅跳び)
所属:大和ハウス工業
契約:クラブ PING
ボール ダンロップ
ウェア Kappa
シューズ プーマ

各賞受賞:2005年 パーオン率 第1位
2006年 LPGA最優秀選手賞
獲得賞金第1位
平均ストローク第1位
パーオン率第1位
日本プロスポーツ特別賞
2007年 平均パット第1位
2008年 パーオン率第1位
2011年 LPGA敢闘賞
2013年 LPGA敢闘賞

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