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安田祐香 強カワ女子高生がプロの世界で大活躍!

女優の志田未来似?!安田祐香が大躍進 大東建託・いい部屋ネットレディスで堂々の3位タイになり存在感を見せつけました。

2018年7月26日~29日山梨県の鳴沢GC◇国内女子ゴルフ◇大東建託・いい部屋ネットレディス◇6685ヤード、パー72)◇賞金総額1億2,000万円)◇優勝2,160万円◇が開催されました。アマチュアの安田祐香さんが、ツアールーキーの小祝さくらさんと並び、自身のツアー自己ベスト3位タイで大会を終えました。

今季、安田祐香さんが大躍進を魅せています。祐香さんは、この大会の他にスタジオアリス女子オープンで7位タイ、公式戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでは11位タイ。ローアマを獲得するなど、プロトーナメントで次々と目立った成績を残して注目の選手となっています。

彼女は、2000年生まれの17歳。強いというだけではなく、とても可愛いと評判です。女優の志田未来さんに似ていると言われていますがどうでしょうか。美人であることは間違いなさそうです。

この大会の前週に開催されたセンチュリー21レディスで、米国アマチュアのクリスティン・ギルマンさんが優勝して、史上初となる2週連続アマチュア優勝の期待が、安田祐香さんにかかりました。これで優勝すれば、日本女子プロゴルフ協会史上7人目のアマチュア優勝となります。

プレッシャーを力に変えて、初日は「66」でトップと1打差の2位。初日から優勝争いに名を上げました。2日目も順調にスコアを伸ばし「68」でトップと2打差の2位。3日目は台風の影響で強い雨風に見舞われながらもイーブンパー。トップと4打差の3位に踏み止まり、最終日を迎えます。最終日には、痛恨のダブルボギーを出したものの、トータル11アンダーの3位タイ。高校生とは思えない落ち着いたプレーでプロを圧倒したのです。

「注目される組だったので気持ちよかった。初日から優勝争いができて、順位を落とすこともなかった。すごくワクワクしました。嬉しいです」とコメントしました。初日からあまり緊張しなかったという彼女ですが、生まれ持った度胸と才能が備わっているのです。ゴルフはメンタルに左右されるスポーツなので、高校生にしてこの度胸があれば、プロの世界でも問題なさそうですね。

大東建託・いい部屋ネットレディスで優勝したのは、初日からトップを独走した韓国の黄アルムさんです。9年ぶりの通算2勝目を上げた黄アルムさんは「飛距離も出るし上手い」と、祐香さんを高評価しています。

大東建託・いい部屋ネットレディス 最終成績
優勝   黄アルム
2位   イミニョン
3位タイ 小祝さくら
安田祐香
5位   キムヘリム
6位   フェービー・ヤオ
7位   比嘉真美子
8位タイ 野澤真央
上田桃子
アンソンジュ

安田祐香 ゴルフの経歴

安田祐香さんがゴルフを始めたのは7歳の頃です。お姉さんの影響でゴルフを始めました。小学3年生の時に、上田桃子さんや古閑美保さんなどのプロゴルファーを輩出した坂田塾に入り、ゴルフの腕を磨きました。

祐香さんは、すぐに頭角を現わし、2012年の兵庫県ジュニアゴルフ選手権で優勝を果たします。そして、2014年のTSURUYACUPスポニチジュニアゴルフチャレンジで優勝を飾り、その翌年も優勝。この大会で2連覇を達成。そして、2017年の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で見事に優勝を果たしました。

性格はやはり負けず嫌いな面があるようで、あと一歩足りなかったという試合の後には悔し涙を見せたこともありました。プロの世界では、この負けず嫌いな面がとても大切です。彼女にも十分に備わっています。

好きな歌手は、FLOWERとE-Girls。ストレスの発散方法はカラオケ。今どきの女子高校生と一緒ですが、彼女が目標としているのは、世界で活躍する松山英樹さん。そして将来の夢は、プロになって賞金女王になること。あどけない笑顔の裏には、大きな夢が秘められています。

安田祐香の強さの秘密 驚異のパーオン率

安田祐香さんは、小学3年生の頃から坂田塾に入り、ゴルフの指導を受けています。指導している坂田雅樹さんは、「どんなライでもインパクトを合わせるのがすごく上手い。坂田塾生の中でも突出した選手です」と高評価しています。そして塾長の坂田信弘さんは、「難しいコースになればなるほど結果を出す。難しいものに挑戦する気持ちが強い。練習では、よくなってきたらすぐにやめる。よくなっているのを壊すまでは打ち続けない。頭のいい子だと思う」と同じく高評価しています。

祐香さんは、3位タイという成績で終えた大東建託・いい部屋ネットレディスで、4日間の平均飛距離は全体の14位でした。でも驚くのはパーオン率です。この大会で84.7%という素晴らしい数字を記録しました。これは全体の2位となる記録です。彼女の強さの秘密は、グリーンを狙うショットの安定感と言っても良さそうですね。高校生とは思えないほどの冷静さがあり、プロの世界でいつ勝ってもおかしくない選手の一人です。彼女の一番の武器は、確性と再現性の高いスイングです。

安田祐香さんのスイングを、プロゴルファーの中村修さんが解説しました。

アドレスは姿勢が綺麗でオーソドックス。手首のコックをあまり使わず、肩のラインをしっかりと回しながらバックスイングをしています。基本に忠実なアドレスとグリップです。ダウンスイングでは左肩の開きが抑えられているので理想的です。

ハーフウェイダウンのポジションでは、すでに腰はアドレスの向きに戻ってきているのに対して、胸と手元が右足方向に向いています。理想的なダウンスイングのポジションに位置しています。下半身の回転が先行していながらも、左足でしっかりと踏ん張っているから、体の横に壁ができているので、左肩が開かず、ボールに力を伝えることができているそうです。

インパクトでも、フェース面がスクウェアでインパクトゾーンが長くボールをしっかりと押し込めています。左腕とクラブが一直線になっていることから、しっかりとボールにエネルギーが伝わっていることがわかります。非常にいいインパクトです。

手先では、このインパクトは作れません。下半身のエネルギー、体幹の動きを使った再現性の高いスイングだからこそ、正確でパワフルなインパクトが作れるのです。私たちも参考にしたいスイングですね。基本に忠実でとても綺麗なスイングです。

プロフィール

安田祐香(Yuka Yasuda)

生年月日 2000年12月24日(17歳)
血液型 O型
身長 163cm
出身地 兵庫県
学校 滝川第二高等学校3年
得意クラブ ショートアイアン
ゴルフ歴 7歳~(姉の影響)
ドライバー平均飛距離 240ヤード
目標とする選手 松山英樹
趣味 カラオケ
得意クラブ ショートアイアン
好きな食べ物 お好み焼き

安田祐香 ゴルフの成績

2018年
大東建託・いい部屋ネットレディス 3位タイ
日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 4位タイ
宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 13位
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 11位タイ
AUSTRALIA MASTERS OF THE AMATEURRS  優勝
トヨタジュニアゴルフワールドカップ 優勝
全国高等学校ゴルフ選手権春季大会 優勝
スタジオアリス女子オープン 7位タイ
アジア・パシフィック女子アマチュア選手権 5位
オーストラリアン女子アマチュア選手権 ベスト32

※(以降、優勝の経歴)

2017年
日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 優勝
関西ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部 優勝
兵庫県アマチュアゴルフ選手権 優勝
兵庫県高等学校総合体育大会 優勝

2016年
8地区強化指定選手チーム対抗戦 優勝
兵庫県高等学校体育大会 優勝
兵庫県アマチュアゴルフ選手権 優勝
アオノジュニア 優勝

2015年
TSURUYACUPスポニチジュニアゴルフチャレンジ 優勝

2014年
TSURUYACUPスポニチジュニアゴルフチャレンジ 優勝

2013年
兵庫県ジュニアゴルフ選手権 優勝

今、アマチュアで活躍している選手の紹介

今、安田祐香さんのようにアマチュアゴルファーが活躍しています。2018年7月に開催された第60回日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で優勝した、吉田優利さん(千葉・麗澤高3年)にも期待が集まっています。

優利さんは、8月に開催された日本ジュニアゴルフ選手権競技15~17歳の部でも優勝を果たし、日本女子アマと併せ今年2冠を達成したことで期待を集めています。1打差の2位だった上野菜々子さん、3位の吉本ここねさんもこれからプロの世界で活躍することでしょう。

2018年トヨタジュニアゴルフワールドカップSupported by LALの団体戦で10打差をつける圧勝で3年ぶりの優勝を果たした時のメンバーでもある西村優菜さん(大阪・大阪商業大学高3年)や、古江彩佳さん(兵庫・滝川第2高3年)にも期待したいですね。彼女たちの挑戦はまだまだこれからです。彼女たちの活躍が、これからの女子ゴルフを左右することとなります。

安田祐香のマナーの良さがすごい!

2018年のトヨタジュニアゴルフワールドカップでの場面です。安田祐香さんのプレーも印象に残りましたが、マナーの良さにとても好感が持てました。

3人のプレーヤーの中で、目土袋を携行していたのは彼女だけでした。彼女は自分のショットの跡は自分で埋める。グリーン上のピッチマークは直し、旗竿はグリーン上に放り投げずにグリーンエッジにそっと置く。どれも当たり前のことですが、これを世界大会でできるところが、彼女のすごいところ。

あるホールで、同伴競技者たちが速やかに2打目地点に向かう中で、祐香さんだけが足を止めていました。どうしたのでしょうか?実は後ろの組の選手が林の中からのショットに臨もうとしていました。トラブルに見舞われている他国の選手が集中できるようにと、動くのを自粛したのです。

彼女だけが、しっかりと周囲の状況を把握できていたと言うこと。この気遣いは、プレーにおいてもプラスになるはずです。「日本人としてではなく、世界のどこでもゴルフ場に敬意を持たないといけないと思っています。目土袋を持っているんだから、ディボット跡修復などをしないのは、自分にとってありえません」安田祐香さんは、きっと素晴らしい選手になることでしょう。

安田祐香・まとめ

ジュニア時代から、数々の成績を残してきた安田祐香さんは、来年11月のプロテストに挑戦します。2019年度から、受験資格が18歳以上から17歳以上に引き下げになります。そのため、19年3月の高校卒業組と、現役高校3年生組の受験が重なり、例年より狭き門になることが予想されるのです。それでも「厳しい年をくぐり抜けられた方が、強くなれるので。頑張ります」と力強くコメントしています。とても頼もしいですね。

自分のゴルフをしっかりと分析して、持久力と飛距離を伸ばすために、マシンを使ったトレーニングも実践するようになりました。彼女が目標とする選手は松山英樹さんです。そして良くても悪くても笑顔でできる選手になること、賞金女王になることが彼女の夢です。驚異のパーオン率と可愛い笑顔でこれから更に躍進を続けます。

同じアマチュア選手たちの活躍も彼女の刺激になるのではないでしょうか。石川遼さん、宮里藍さんのようにアマチュアから一気にスターへとのし上がる選手になってほしいですね。そういう選手が誕生すると女子ゴルフ界が、ますます盛り上がります。

安田祐香さんは、いつか賞金女王ランキングの上位に名を上げる選手だと思います。安田祐香さんが、国内だけではなく世界で活躍する日がとても楽しみです。これからも応援したいと思います。安田祐香さん、頑張ってください!

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