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GENEM 006 Boa は究極の一足になりうるか?/ゴルフの最前線から情報発信!

ゴルフファーは一昔前まで、足元で実力がわかるといわれた。レベルに応じたブランドもあったし、ゴルフのレベルに応じて求める機能の優先順位も違ったからだ。

現在では、ゴルフコースデビューの初心者と熟練のゴルファーが全く同じシューズを履いてゴルフをすることは珍しくはない。見た目と予算だけでシューズ選びができるほど、ゴルフシューズの信頼性は高くなった。

さて、なんでも同じというほどゴルフシューズは進化し尽くしたのか?答えは「NO」である。

GENEMはミズノのシューズ作りのプライド

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ミズノは、単なるゴルフ用品のメーカーではなく、スポーツ総合メーカーである。オリンピックやプロスポーツの世界で、そのシューズは世界新記録や大記録を作る手助けをしていることは説明しなくともわかるほど有名な事実である。

GENEMブランドは、ゴルフシューズにおいてそのミズノの総力を結集したフラッグシップモデルである。“日本人のためのシューズ”というコンセプトで、累計70,000足以上を販売してきた。

履き心地を追求して、24センチから29センチという全てのサイズに2E、3E、4Eのワイズがあるという画期的なGENEMシリーズは、2013年に、001、002、003が同時に発売され、その後、Boaシステムを搭載した004、005が発売された。

初めてGENEMを履いたときの衝撃は新鮮だった。信じられないほど軽く前に足が出る歩きやすさと、スイング中の強いホールド感に痺れた。履き心地も最高だった。これでは他のシューズは履けなくなると、予備用のシューズも含めて2足のGENEM 002を買った。

紐ではなく、ワイヤーとダイヤルで締め具合を調整する“Boaシステム”も他のシューズで試して違和感があったので敬遠していたが、004、005と連続して試し履きをして、納得した上で購入した。

私の周囲を見渡すと、推薦しているせいもあるが半分ぐらいのゴルファーはGENEMユーザーである。

昨年の暮れから、GENEMが新しくなるらしいという噂は流れていた。年が明けて、ミズノは正式にシルエットだけの動画を公開して、「フルモデルチェンジ」という言葉を使った006のコピーを発表した。

過去の例から、フルモデルチェンジは相当の自信と覚悟がないと使わないものだ。GENEMを履いているファンを中心に、新しい006はどんなシューズなの?と、盛り上がっていた。

私自身、使用している005に不満はなく満足しているので興味は持っていたものの、やや斜めから見ていた。大きく期待しすぎて裏切られ、落胆することはゴルフ用具ではよく起きるからだ。

2月12日、ミズノは『GENEM 006 Boa』についてリリースを出した。ソールデザインとアッパーの形状や縫い目なども変わって、フルモデルチェンジに相応しい内容だった。急速に期待は巨大になった。

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同19日、ジャパンゴルフフェアのミズノブースにてシューズフィッティングを受け、いよいよ006を履く瞬間が来た。

衝撃の履き心地に言葉を失う

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「……」

履いた瞬間、言葉がでなかった。足を入れただけでハッキリと感じたからだ。

わかりやすいように売れているシューズとの比較で書くと、アディダスのシューズは硬く作られていて、フットジョイのシューズは上質な素材を使って柔らかさを強調して作っている。ミズノのシューズは、ややアディダス寄りの硬めのものが多い。

緩いのではない。足を入れたときに最初に感じたのは「柔らかい」だった。

ゴルフシューズは、スイング中にシューズの中で足が動いてしまっては、ショットに悪い影響が出てしまう。ダイヤルでワイヤーを締めると、甲の周りから全体に向けてしっかりとホールドされた。

甲からつま先にかけても、ホールド感がしっかりしつつも余計な感じはなく、ちゃんと柔らかい感触があった。あくまでも個人的な感想だが、柔らかすぎない中での最上の柔らかさだ。

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感想をメーカーの人に伝えると、アッパーの素材とデザインに秘密があると教えてくれた。確かに、アッパーを外から押しても、その柔らかさは視認できる。この履き心地だけでも十分に購入する価値はある。

更に、アッパーには別の機能も隠されている。“ダイナモーションフィット”と呼ばれる、スイングの安定性を高める機能だ。1月に「振り切れる喜びを日本のゴルファーに」というコピーで発売された『VALOUR 001 Boa』が搭載している機能を、006にも搭載しているのだ。

見えない機能も体感はできる

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ソールは形状が大きく変わった。横から見ても少し違う。最も変わったところは、“D-フレックス グルーブ”という溝である。

アッパーの機能と一緒に、スイング中の足の動きをサポートするそうだ。鋲を締める仕組みは“FTS”と呼ばれるシステムに変わったので、今までの鋲と互換性はない。

歩いてみると、GENEMの特徴でもあるスムーズさは健在だ。足が真っ直ぐに出て、真っ直ぐに着地する感覚は、他のシューズでは味わえない。プレー中にソールを直接見ることはないが、シューズの機能の多くの部分をソールは担っている。

もう一つ、“見えない”という意味で重要なのは防水機能だ。雨量が多い日本では、防水機能は無視できない。これもあまり知られていないが、ミズノのゴルフシューズの防水機能は世界一である。

防水機能を証明するために水槽にシューズを浮かせて、どのくらいの時間沈まないかを計測するテストがある。他社のシューズは半日もしないで沈んでしまうのに、ミズノのゴルフシューズは1日も放置しても沈まない。

「2年間」という他社が真似できない防水機能への保証は、ミズノの自信の表れである。

デザインも洗練された

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※左が006、右が005。同じサイズ・ワイズで比較

ゴルフの技術レベルが上がれば上がるほど、足元は無視できなくなる。だから、上級者の多くはゴルフシューズについてのこだわりや明確な優先順位を持っている。彼らは機能の違いとその効果を実感できるからである。

乗用カートでゴルフをするのが日本のゴルフシーンで当たり前になって、歩く距離は短くなったが、ゴルフは歩きながらプレーするものだ。

歩いてゴルフするしかなかった頃は、ゴルフシューズはゴルフ用具の中で唯一値段が裏切らない用具だといわれていた。歩いて疲れない。途中で壊れない強力な耐久性。雨が多い日本の風土を考慮した防水性能……。

昭和の時代、ゴルファーたちは、上手くなれば舶来物のシューズということで、何かの証明証のように高級ブランドのシューズを購入したものだった。時代は流れて、シューズの勢力図は大きく変わった。ゴルフシューズもどんどん進化して、その機能をゴルファーたちは堪能している。

GENEMシリーズのBoa採用モデルの004と005は、デザインが今イチだという評価があった。横から見た感じではなく、履いた状態で上から見たフォルムにこだわりがあるゴルファーは意外に多いからだ。その部分で、006は見た目が大きく変わった。

カラーはホワイト×ブルーとホワイト×レッドの2色展開。踵部分とソールだけがカラーの影響を受けていて、基本的には白いシューズである。

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最も変わったのは、シューズを上から見たデザインだ。「丸くて野暮ったい」といわれてきた005と並べて見た。新しい006の、つま先に向けて細くなったフォルムと縫い目が作る直線は、シャープな印象をゴルファーに残す。

今までのGENEMでも、シューズとしての完成度に問題はなかった。そう感じているゴルファーは多いかもしれない。実際に001、002、003の3種が同時に発売されて衝撃を与えた後、004、005についてはBoaを採用したこと以外は、どこがどのように変わったのか、わかりづらかった。

006はまさに『フルモデルチェンジ』である。それも、以前のモデルの良かったところを全く損ねることなく、新しい機能を追加しているのだ。

フラッグシップモデルだけあって、ミズノのゴルフシューズの中では最も高い価格帯になる。しかし、それに見合う価値は十分にある。足元に不安がないことは、ゴルファーとして重要なことだといえるし、長い目で見れば、機能や性能への投資は必ずプラス要素になって自分に戻ってくるからだ。

実際に履いてみて、『GENEM 006 Boa』は想像以上に良かった。わかる人にだけにわかるといわれながら、『GENEM 006 Boa』は、シューズでは使われることはない「名器」という称号を、ユーザーから与えられるのではないかと想像してしまったのである。

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